超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第2章 導かれし王編

第九十八話 ドラゴンの村長

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「腹も膨れたことだし、村長の家に戻るぞ」
「さっきいったばっかだしまだ戻ってきてないんじゃないか?」
「そんなこと言ってるといつの間にか戻って来てて、またどこかへ行ってるかもしれないぞ?」
「そんなにすぐに出発するの?」
「まあドラゴンは短気だからな。睡眠も人間なんかと比べるとかなり少なくて済むしな」
「マジかよ、いつもどれくらい寝てるんだ?」
「一週間に一回寝るか寝ないかだな。寝る時も五時間くらい寝たら全回復する」
「うわー、俺ドラゴンに生まれたかった」

 一週間に五時間しか寝なくて済むなら、一日六時間寝る計算だと一週間で約四十時間も余分に動けるじゃねぇか。ずるい、ドラゴンずるい。
 四十時間もあったら、ゲームがどれだけ進むことか。いままでは切り捨てていた他のゲームや、旨みの少なめの周回とかも出来るじゃん。うわー、ドラゴンずるい。

「なんだその目は……」
「ドラゴンずるい」
「そんなこと言ってないでさっさと乗るがいい」
「わかったよ」

 俺はブリちゃんの背中に乗って先程までいたドラゴンの村長の家に向かった。もしそこに村長がいなくても、勝手に村長の家を借りて寝る気だったらしいが、村長は飯を食っている数時間の間に帰って来ていた。これで色んな人に怒られなくて済むわー、良かった良かった。

「こんばんは、村長さん」
「なんだ貴様は」
「俺様が連れてきたんだ。話があるらしい、聞いてやってくれ」

 いやいや、仮にも村長にそんな口の聞き方していいのかブリちゃんよ?

(ドラゴンは高圧的な態度ではあるが、ドラゴン同士ではそれが普通になっている。だから別にいいんじゃないか?)

 あっ、お久しぶりです天の声さん。

(天の声とはなんだ!?)

 まあまあ、そんなことはどうでもいいじゃないですか。とにかく、これから天の声さんって呼んだらあなたのことって覚えておいてくださいね。

(ちっ、わかったよ)

 破壊神も丸くなったもんだぜ。ああ、今は俺の下僕か。

(貴様……)

「おい聞いてんのか荒巻?」
「あ、ごめん何?」
「いや、自己紹介とか話とかしろよ」
「あっすいません。荒巻健治と申します」
「そんなに堅苦しくなくてもいいぞ?」
「あ、そうですか?」
「おう、堅苦しいのはめんどくさいからな」


 天の声さんのせいで聞いてなかったじゃん、もー。とりあえず、思ってたよりずっと村長さんが若い。もっと老けた感じのドラゴンが出てくると思ってたよ。現役バリバリじゃん。

「ドラゴンで現役じゃない奴なんていないぞ?」

 ……一応心読まれないようにはしてたんだけどなー、軽々しく越えてくるとは。これなら実力も充分すぎるほどありそうだ。

「ふむ、俺の実力は少しはわかったか?」
「ええ、そこで頼みがあります」
「堅苦しさがあまり取れていないが……まあいい、言ってみろ」
「ここの領土と、俺の管轄下に置かれているアルタシアという領土の王になってもらいたいんだ」
「急なタメ語、俺は好きだぞ。ちょっと考えさせてくれ」

 ……沈黙が辛い。向こうさんも考えてくれているんだろうけど簡単に首を縦に振るわけにもいかない話だからな。なんにせよこっちは心覗かれていて向こうの心は全くわからないのが辛い。

「すまない、この話は持ち帰って他の奴らに問うてもいいか?」
「勿論です。アルタシアにも一度来てもらって、それからということで」
「案内頼めるか?」
「わかりました」
「では今から行こう」

 えっと……眠いんですがそれは。ドラゴンはずるいんだよ本当に。人間には睡眠が必要なの!

「ああ、すまんすまん。寝床は貸してやる。明日にアルタシアとやらに案内してくれ。先に他の奴らに聞いておこう」
「よろしくお願いします」

 というわけで部屋に通された。寝床として自由に使っていいよ、って言われたんだけど……これはさすがに緊張する……。
 今までドラゴンの村に人間、というか他の種族が来たことなんてなかったからドラゴン用以外の部屋が無いらしい。一応今後アルタシアとかの人間にもこの村を利用してもらうつもりで、そのことは村長さんに言っておいた。だから、そのうち人間用の物も増えていくだろう。つまり今度ここに来るであろう人達は大丈夫だと思うんだが、今来た俺にはそういうわけにもいかない。
 ということで、ドラゴンが寝返りを打っても問題ないでかさの部屋に通されました。ひとりぼっち怖いよー。シャルティアたんとかミツハたんとか、サリエル様と一緒に寝たいよー。
 クズ発言はこの程度にして寝るか。まあ居心地は悪いけど、結局眠いから寝れちゃうんだよね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「おはよう荒巻、村のみんなを連れてきた。全員オッケーだそうだ。一応はアルタシアのほうに連れていってもらうが、ほとんど決定と思ってくれて構わん」

 寝起きにみんなで押しかけてきて重大発表するのやめて……頭ガンガンする……。

「おお、すまんすまん。みんな、帰っていいぞ」
「俺らの村長をよろしくな人間」
「頼んだぜ人間」

 まあ、良かったのかな……とりあえず何も考えれないからもうちょっとだけ寝かせて……。
 そして、俺は意識を手放した。
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