超廃課金勢のソシャゲ転生~俺がガチャを引いたら異世界者が転生してくる件について~

嵐を巻き起こす男

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第2章 導かれし王編

第百二話 味方に殺される可哀想な精霊達

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「もちろんいいのだー、さっきの続きなのだー!」
「ははは、お手柔らかに頼むよ」

 こうして、俺達は特訓することになった。といっても一方的な蹂躙に過ぎないかもしれないが。
 近くに魔王様達がいるから、派手にやりすぎてはまずい、そう思って少し離れた空き地に場所を移した。

「よし、ここなら大丈夫だろう」
「それじゃー、始めるのだー」

 俺は大量の精霊を召喚した。そこだけは分別がちゃんとしているのか、シャルティアたんは召喚が終わるまで待っていてくれた。

 「それじゃ、こっちから行くぜ!」

 俺は精霊達に一斉に攻撃命令を出した。普通の相手なら過剰火力になるが、シャルティアたん相手に火力を渋った=死なのだから仕方ない。ドラゴンのブレスや、魔法使い達の攻撃魔法など、遠距離に飛ばせるものは良かったが、近距離の肉弾戦しか出来ない精霊は一体で戦っている時より少し動きが悪くなっていた。こういう所を治していかないといけないな、そう思った時にはもう前衛はほとんど倒れていた。

「ちょっ、シャルティアたん、殺してないよな!? 俺の精霊は死んだら復活しないんだぞ!?」
「あっ……ごめんなのだー」
「マジかよ、俺の精霊達が……」

 前衛達を呼び戻すと、カードに戻ってきたのは半数ほどだった。まさかこんなすぐに殺されるとは思っていなかったため、戦力が削り取られてしまった、味方に。
 おかしいよこんなの……とは思ったが、シャルティアたんに特訓に付き合ってもらってる時点でこうなることを予想していなければならなかった。予想していなかった俺が悪いと泣き寝入りするしかないだろう。

「ちょっと特訓は一旦やめよう、ここでやるのは危険だ」

 そう、いつもなら、いつもなら魔王様に用意してもらっている専用の場所でやるのだ。そこだと死んでも復活出来るように魔法がかけられてあるから、こんな無茶が出来る。それに慣れてしまっていた俺が悪かった。

「そろそろ話し合いもまとまっている頃かもしれないし、みんなの所に戻るか」
「わかったのだー」

 こうして、俺達はみんなの元に戻った。予想していた通り、宣戦布告する相手の星はもう決まっていた。

「我らが宣戦布告する相手はサンガという星じゃ」
「ここが一番楽に攻め落とせるんじゃないかなーって思ってね。まあ根拠は乏しいけど」

 なんでも、結局星の情報はほとんど掴めていないらしく、今まで学校で成績があまり良くなく、パッとしなかった神様が作った星だから行けるだろってことらしい。まあ物資が無さすぎてほぼほぼ絶滅してるっていう噂があるらしいし、大丈夫だろう。

「そういえば、国は大丈夫なのか?」
「概ね順調っぽいよ。でも、全員で乗り込んだら何かあった時にまずいし、まだ冒険者もそこまで強い人はいないから、やばいモンスターが出てきても困るんだよねー。ということで誰が行くか決めようよ」
「じゃあじゃんけんで決めるか」
「じゃんけん? なにそれ?」

 そうか、じゃんけんって言ってもわからないのか。なんて説明したらいいんだろう?
 俺が考え込んでいると、サリエル様がいつの間にか説明をしてくれていた。

「それでは、乗り込む3人を決めます、じゃんけんぽん!」

こうして、攻める3人が決まった。俺、シャルティアたん、魔王様だ。

「少し行きたかったのですが、頑張ってきてくださいご主人様」
「こっちはこっちで色々してるから、応援にはいけないのじゃ、だから信頼してるのじゃ」
「しゃあねぇ、任された! 行ってくるぜ!」
「いや、別に今から行くわけじゃないよ?」
「そうなのか?」
「うん、私も色々手続きとかあるし、宣戦布告もしないといけないから……行くのは三日後くらいかな」

三日後か、それまでに新戦力を手に入れに行くか、さっきシャルティアたんにぶっ飛ばされた分の補強も兼ねてな。
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