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4、一族の滅亡1
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あの後、我が国の平民たちは自らの仕事を投げ出し多くの者が他国へ引っ越しを始めたのである。民がいなくては国は成り立たない。その動きに合わせて昔から王家に仕えている貴族たち以外はこぞって国からいなくなってしまったのだ。流石のこれには王家も大混乱。すぐさま、貴族たちのいなくなった領地に親戚を送り納めさせた。しかし、一度動き出した歯車は止まらないもので、国から民たちはどんどんはなれていったのである。最終的には元いた国民の3分の1ほどになってしまった。
私はどうやったら国民を呼び戻せるだろうかと必死に考え、策を講じようとしたがしそれも虚しくなんの成果もあげられないままただただ月日だけが過ぎていった。
それから2年の月日が流れ私は22歳になった。
この頃になってくると私ももう婚期を迎える令嬢になったのである。
こんな国のお姫様ではあるが一応古来から続く名門家であるため、隣国の王太子が身請けしてくれることとなった。その上その皇太子は教会側に話をとうしてくれてなんと教会をこの国に再び招いてくれたのである。
それに合わせて国民たちはやっぱり生まれ育った故郷が懐かしいのかどんどん戻ってき、ついに国民の数は以前の4分の3までにも回復したのである。これに伴い貴族たちも続々と戻ってきた。兄と私はその者たちを再び職につけることに反対したが両親は位を一つ落とすだけで済ませてやったのである。
それからの私は毎日花嫁修行に明け暮れた。
この国を救ってくれた王太子様はまるで私の書いていた物語のようである。
私は結婚式を待ち遠しくしていた。
それから約半年後事態は急変したのである。
それはヒナにが受けたとされる予言による者だった。
『私はこの大陸の聖女として日々研鑽を積んでまいりました。
悪女ばかりの揃う学院にも通い、アンサン帝国の王女アンナマリーのいじめにも耐えて
きました。何故なら神はあなたの隣人を愛し許せとおっしゃるからです。
アンサン帝国は私の献身なる祈りと神の愛によってこれまで栄えてきました。
しかし、とうとう神はこの状況に終止符を打たれることとなりました。
私がこの世界に招かれたのは以前のように厄災を取り除くのではなく、厄災を防ぐためだったのです。
神はこうおっしゃられました。
アンサン帝国の王家を滅ぼせ。あの一族は必ずや大陸全ての国に取り返しのつかない厄災
を招くだろう。
と。各国の皆様、あの忌まわしき王家から同胞であるアンサン帝国の国民たちを、そして
我らが国を守るためにどうか武器を手に私に協力してください。
聖女 ヒナ 』
私はどうやったら国民を呼び戻せるだろうかと必死に考え、策を講じようとしたがしそれも虚しくなんの成果もあげられないままただただ月日だけが過ぎていった。
それから2年の月日が流れ私は22歳になった。
この頃になってくると私ももう婚期を迎える令嬢になったのである。
こんな国のお姫様ではあるが一応古来から続く名門家であるため、隣国の王太子が身請けしてくれることとなった。その上その皇太子は教会側に話をとうしてくれてなんと教会をこの国に再び招いてくれたのである。
それに合わせて国民たちはやっぱり生まれ育った故郷が懐かしいのかどんどん戻ってき、ついに国民の数は以前の4分の3までにも回復したのである。これに伴い貴族たちも続々と戻ってきた。兄と私はその者たちを再び職につけることに反対したが両親は位を一つ落とすだけで済ませてやったのである。
それからの私は毎日花嫁修行に明け暮れた。
この国を救ってくれた王太子様はまるで私の書いていた物語のようである。
私は結婚式を待ち遠しくしていた。
それから約半年後事態は急変したのである。
それはヒナにが受けたとされる予言による者だった。
『私はこの大陸の聖女として日々研鑽を積んでまいりました。
悪女ばかりの揃う学院にも通い、アンサン帝国の王女アンナマリーのいじめにも耐えて
きました。何故なら神はあなたの隣人を愛し許せとおっしゃるからです。
アンサン帝国は私の献身なる祈りと神の愛によってこれまで栄えてきました。
しかし、とうとう神はこの状況に終止符を打たれることとなりました。
私がこの世界に招かれたのは以前のように厄災を取り除くのではなく、厄災を防ぐためだったのです。
神はこうおっしゃられました。
アンサン帝国の王家を滅ぼせ。あの一族は必ずや大陸全ての国に取り返しのつかない厄災
を招くだろう。
と。各国の皆様、あの忌まわしき王家から同胞であるアンサン帝国の国民たちを、そして
我らが国を守るためにどうか武器を手に私に協力してください。
聖女 ヒナ 』
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