ゴーレムマスターの愛した人型兵器

第１１話：空から来るもの

次回予告

　革命軍のど真ん中に落ちてきた隕石は、地上に激突間際に一気に減速して静かに地表に着陸した。

「い、一体この隕石は何なのだ？　ええい、かまわん。壊してしまえ」

　イスハークは、突然降ってきた黄金色・・・の隕石に首を捻るが、進軍の邪魔だとばかりに破壊を命じた。

　すると、黄金色の隕石は「メリメリメリ」と音を立てて引き裂かれると、その中から三本首の龍が現れた。

「はぁ、隕石から龍が生まれただと？」

　あっけにとられる革命軍だが、そんな事にお構いなく、三本首の龍はピルピルと謎の怪音を発しながら口から光線をはき出して革命軍を攻撃し始めた。慌てふためく革命軍は、龍に攻撃を仕掛けるが、龍には全く効果が無かった。

　そしてその光景を見ていたアレクセイ中佐は、あんぐりと口を開けて絶句していた。

『フフ、これで革命軍は全滅だな』

「オッタビオ司令…そ、そのお姿は？」

　突然モニターにオッタビオ司令が映るが、彼は灰色のタイツに大きな襟の立った黒いベストを着込み、両手には黒い手袋を着け、細いサングラスで目を隠すという奇妙な姿であった。

『はっはっはっ、オッタビオ司令とは仮の姿。私の正体はＺ星人なのだ』

「な、何だってー」

　アレクセイ中佐は、突然のオッタビオ司令のカミングアウトに驚く。

『革命軍の後は、連邦軍だ。火星はＺ星人の物となるのだ。アッハッハッハッハ』

　高笑いするオッタビオ司令、いやＺ星人にアレクセイ中佐には打つ手はなかった。


　次回、「宇宙そらへ」　に、フェェェド・インッ！！ 

　尚、諸般の事情により次回予告と異なった番組内容に変更される場合があります。