華麗なる人脈でハーレムを~アラブの王族はハンパなかった~

のらしろ

文字の大きさ
22 / 113

第22話 進む汚染調査

しおりを挟む

 今回宿泊するホテルはインペリアルホテルといい、出来たばかりのホテルだ。
 前回訪日した際には、大学のそばの複合商業施設にある内装工事中だったホテルである。
 グランドオープン前に予約を入れておいたので、かなり無理が効いた。
 俺が泊まるスペシャルスイート2部屋を借り切ることで、その部屋のある階を俺たちだけで専有できた。
 これは秘密保持の観点でかなり使い勝手がいい。
 基本通常時には、非常階段は使えないからエレベータホールの監視だけで不審者を排除できる。

 ここが今回訪日の司令部が置かれるための配慮だ。

 ホテルのロビーに俺たちが入ると、夜中のためか、がらんとした感じを受けるくらいに人は少なかった。

 都心にあるホテルロビーは午前2時だろうと3時だろうとかなり人の出入りもあるようなものだが、ここは出来たばかりのためなのかどうかはわからないが本当に人が少なかった。

 なので余計に目立ったのだろう。
 俺はすぐに海賊興産の花村さんを見つけた。
 真っ赤なドレスをフォーマルに着こなした非常に魅力的な佇まいであった。

「ようこそ東京においでくださりました。
 海賊興産は会社を挙げて歓迎します」

「え、こんばんわ。
 花村さん。
 こんな時間までお仕事なのですか」

「いえ、本当は羽田まで直人様達をお向いにあがりたかったのですが、王族の方たちとご一緒だったので、それも叶いませんでした。
 せめてホテルのロビーだけでもと思い、お待ちしておりました」

「それは、すみませんね。
 こんな時間ですし、ご婦人を部屋に案内するわけにも行きませんから、お時間が許すようならそこのラウンジでお茶でもしませんか」

「いえ、それには及びません。
 それに既にラウンジのサービスも終わっているようですし、明日の朝食でもご一緒いただけたらと思います」

「ここでいいですか」

「はい、私どもも、このホテルに部屋を確保しております。
 直人様たちのすぐ下の階に私も宿泊しておりますので、何かあれば連絡ください。
 すぐに駆けつけます」

「それは、心強いですね。
 では、夜も遅いですし、それではということで。
 明日は9時にロビーでいいですか」

「そんなに早くて大丈夫ですか。
 大丈夫なら私は構いません。
 明日は藤森も、朝からご一緒しますので」

「よろしくお願いします。
 では、おやすみなさい」

 俺はかおりさんについて部屋まで向かった。
 時刻は既に午前2時を回っていた。
 明日も9時から予定が入ったので、今日はお楽しみも無しということで、俺は本当に久しぶりに一人でベッドに入り眠った。
 なにせちょっと前に5時間もぶっ続けに出すものを出していたので、いくら若い俺でも流石に今日は出尽くしの感であった。

 翌朝は昨日の疲れも残さず気持ちの良い朝を迎えていた。
 そう本当に気持ちの良い朝だ。
 広々としたベッドには寝るときは俺一人であったのに、今は3人の美女が全裸で周りに巻き付いている。

 朝からアリアさんは俺の息子を口の中で舌を使って丁寧にかわいがってくれるし、イレーヌさんやかおりさんは持ち前の豊満なバストをこれでもかというくらいに俺の体に押し付け、硬くなった乳首の感触を俺が十分に堪能できるようにこすりつけてくる。

 その上で非常に魅力的な声で起こしてくる。
「直人様、朝ですよ。
 体の方が先に起きていらっしゃるようですが、直人様も起きてください」

 俺はあまりの気持ちよさに息子から吐き出すものと一緒に目を覚ました。

「おはよう、今日もありがとうね」

「こちらにいらしてください。 
 私たちだけで独占してますと、怒られますから。
 バスルームで直人様にご奉仕したく集まっているものがおりますからね」

 直人がバスルームに入ると抱いたことのある美女が6人も広々としたバスルームに全裸で待機していた。

 どこから持ち込んだのかエアマットに直人を寝かせると全員で直人を取り囲み、体を使って俺をきれいにしていった。
 そんなことで体を洗われたら、先ほど吐き出すことで手に入れていた賢者の時間も使いきり、息子が暴れ始めた。

 それを見越して美女たちは代わる代わるに自身の蜜壷に俺の息子を案内してご奉仕を続けた。

 シャワーを浴びればモノの数分、いや1分もかからずに終わるところを1時間もの時間をかけて身奇麗にしてもらい、俺の身支度が整った。

 身支度を終え、スイートのラウンジに戻ると、イレーヌさんはやることがあるらしく既に出かけていた。

 俺は、昨夜の約束があるので、アリアさんとかおりさんを連れて、ホテルのロビーに降りていった。

 ロビーに降りると、昨夜の約束通りに花村さんが、昨夜とは打って変わってビジネススーツをバリッと着こなした姿で待っていた。
 昨夜の艶やかな姿も非常に魅力的ではあったが、今朝のような出来るキャリアウーマン姿も捨て難いくらいに魅力的だ。
 花村さんは絶対にモテるんだろうなと思えてしまう。

 その花村さんの隣には、これも昨夜聞いてはいたが、見るからに上物のスーツを着ている藤村部長が待っていた。

「おはようございます」

「おはようございます。
 昨夜はよく寝れましたか」

 などと当たり障りのない挨拶を交わし、一緒に朝食を取るために用意された個室に案内された。

 朝からブレックファーストミーティングの始まりだ。

「朝食をとりながらですみません」と最初に藤村部長からお詫びの言葉を頂いた。

 なんでも今回の訪日では本契約の後の記者会見までくらいしか仕事がなかったはずなのだが、細かな打ち合わせをしたくとも、俺たちの周りに日本政府関係者が多数いるので数少ない機会を逃すわけにも行かず、こういった席での打ち合わせとなったと説明してくれた。

 確かに俺たちの訪日の目的が3つのミッションを抱えているので、どれも手数がかかりそうなのだから簡単に打ち合わせともいかないだろう。
 しかも、今回の訪日では資源強国の2カ国の王子も同行しているとあっては政府関係者も煩かろう。
 ただでさえ海賊興産は政府とは一定の距離を持つ会社なので、政府関係者が周りにいると近づきにくいそうだ。

 だが、俺たちにとって、このような関係をとっている海賊興産はもう一つ、最も重要なミッションの達成にはある意味非常に都合が良かった。

 現在、ボルネオ王国内の日本大使館は完全に汚染されていると言って良い。
 大明共和国の汚染がボルネオ王国だけにとどまるはずはない。
 絶対に本国である日本でも汚染されている人間はある程度は入るはずだ。

 今、里中さんたちのチームが躍起になってその汚染を調査している。

 今回の皇太子の訪日は格好のチャンスなのだ。

 汚染された人間をあぶり出すのにもってこいだ。

 なにせ日本国政府からの技術支援という名目で資金をだまし取ろうとしていたはずなのだから、それがバレないように敵さん側も必死だ。

 既にぼろを出して排除された人間が出ているとも、今朝聞いた。

 そういう意味では政府と距離のある大企業の海賊興産は今の俺たちにとって格好のビジネスパートナーとも言える。

 海賊興産側としても更なるビジネスチャンスを掴もうと、俺たちに色々と便宜を図ってもらっている。
 その最たるものが大明共和国関係の、海のシルクロード計画に関する情報の収集だ。
 花村さんを専任の窓口にまで当ててくれ、最大限直人たちに協力をしてくれている。

 こっちも海賊興産側のために日本国政府から色々と行ってくる雑音を綺麗に捌いてきた。
 今では両者の関係はwin―winの関係を作り出している。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

処理中です...