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16。現金以外の下賜
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初めて殿下の部下として要人を載せての航海だ。
俺の考えられる限りの対策をした上でといっても、船の性能に頼りきりの策だが怪しい船にはレーダーの届く距離には近づかないようにして船を進めた。
幸い、天候にも恵まれて、3日目の午前中には無事にブルガン王国の首都に近いヨットハーバーに到着できた。
出発が夕方だったこともあり、船内で二泊となる航海だったがドバイからセーシェルまでの航海を考えると格段の違いがある。
クルーザーの着いた港も金持ち相手のヨットハーバーなので、正直入管が心配だったが、外交官も一緒にいることだし、とりあえず、船を女性たちに任せて、俺は葵さんと一緒に降りた。
そう、俺には葵さんしか見えていない。
現実逃避から戻って、俺は王兄殿下たちを出迎えに来ていた職員たちに迎えられて、車で王宮まで連れていかれた。
王宮では王族が私人として使用される入り口から通されて、いきなり王様の私室に案内された。
王兄殿下と王様が何やら親しげに話し合った後に俺のことをローレン殿下が陛下に紹介し始めた。
殿下個人として雇われた船長として紹介された様だが、それ以上に何やら意味ありげでもあった。
一応、俺の扱いが王族の友人というか、今ここの扱いが私的な集まりということになっているらしいが、一緒に日本から来ている外交官のドードンさんもいるので、果たして本当に私的なのかも怪しく思う。
俺の横で、ドードンさんがしきりに同時通訳をしてくれているから目の前で話されているお二人の会話の内容は通訳を通して俺にも聞かされているが、俺にはその背景というかバックボーンが無いために全く意味が分からない。
日本語に訳されていても意味が分からないのだからこれが英語や、母国語だけで聞かされていても、俺は空気の扱いだろうな。
しかし、そうなると解らないのが、なぜ俺にも話を聞かせるかということだ。
ドードンさんの通訳も勝手にしていることでは無い筈だし、絶対にそれなりの人の指示があったのだろう。
王たちは絶対に無駄なことを俺に知らせる訳もないので、何かあるのだろうが、今のところ俺には皆目見当すらつかない。
そういえばこの場には葵さんもいない。
王宮まで一緒にいたはずなのだが、俺がきょろきょろしている間に分かれたのだろう。
彼女は王兄殿下の娘となっていると説明があったのだが、この国ではこういう場面では女性がいないかというと、王の背後に秘書だろうか、メイドのような秘書のような女性が控えているからそれも違うのだが、なにやらわけわからずの状態で、終わるのをひたすら待っていると、王様が俺に話かけてくる。
ドードンさんの通訳をとしてだが、俺に『ローレンやその家族を守ってほしい』という感じでお言葉を頂いた。
俺は先にローレン殿下に忠誠を誓ってしまっているのだから、ここはそのままかしこまり王様に対して守ると約束をしている。
すると王様はうれしそうに、先のドバイでのローレン殿下の救助に対してお礼を言われて、非公式だが褒美をくださるという話になった。
そうなると俺にどんな褒美が良いかという話になって、王様は王兄殿下に何やら話しかけている。
王兄殿下は言わなくてもいいことに俺の嗜好を伝えている。
全てドードンさんの同時通訳で知ることだから、ここでドードンさんに裏切られても俺はわからないだろう。
だって、王兄殿下は俺のことを『大相な女好き』と紹介しているのだ。
確かに女好きだけど、それを素直にドードンさんも訳すかね。
すると王様は「では、汝には女性を下賜すべきかな」
そういってから少し悩んでから、俺に話してきた。
正直女好きからの話だけあって怖くて聞きたくもない。
ドードンさんの通訳では、王様は俺に女性を貸与してくれるらしい。
下賜ではなく、貸与だ。
王宮の情報部に属する女性を俺と王宮とのつなぎ役として貸与すると言っていた。
女性の秘書を付けてくれるのかと思ったら、下賜する女性として使ってくれと言っている。
ただ、場合により、女性の変更もありうるとかで、貸与となっているらしい。
所属は王室情報部にそのまま籍を残すが、変更する場合でも代わりのものをよこすから安心してほしいとか言っていた。
その後も、いくつか王兄殿下やローレン殿下と話している。
どうも王様は、彼らにも俺に直接褒美を出さないと王室のメンツにかかわるとか言い始め、王兄殿下は自分の娘を俺に下賜してもいいかと王様に許可を求めている。
ローレン殿下もそれならばと、自分も娘を下賜したいと申し出ており、王様も女性好きならばそれもよかろうと快く許可を出している。
どうも話ができすぎのように感じたが、俺にはどうすることもできない。
そもそも、実際にそんな会話がなされているかも怪しいのだ。
すべてはドードンさんの通訳で知った内容だ。
ありえないだろう。
俺の考えられる限りの対策をした上でといっても、船の性能に頼りきりの策だが怪しい船にはレーダーの届く距離には近づかないようにして船を進めた。
幸い、天候にも恵まれて、3日目の午前中には無事にブルガン王国の首都に近いヨットハーバーに到着できた。
出発が夕方だったこともあり、船内で二泊となる航海だったがドバイからセーシェルまでの航海を考えると格段の違いがある。
クルーザーの着いた港も金持ち相手のヨットハーバーなので、正直入管が心配だったが、外交官も一緒にいることだし、とりあえず、船を女性たちに任せて、俺は葵さんと一緒に降りた。
そう、俺には葵さんしか見えていない。
現実逃避から戻って、俺は王兄殿下たちを出迎えに来ていた職員たちに迎えられて、車で王宮まで連れていかれた。
王宮では王族が私人として使用される入り口から通されて、いきなり王様の私室に案内された。
王兄殿下と王様が何やら親しげに話し合った後に俺のことをローレン殿下が陛下に紹介し始めた。
殿下個人として雇われた船長として紹介された様だが、それ以上に何やら意味ありげでもあった。
一応、俺の扱いが王族の友人というか、今ここの扱いが私的な集まりということになっているらしいが、一緒に日本から来ている外交官のドードンさんもいるので、果たして本当に私的なのかも怪しく思う。
俺の横で、ドードンさんがしきりに同時通訳をしてくれているから目の前で話されているお二人の会話の内容は通訳を通して俺にも聞かされているが、俺にはその背景というかバックボーンが無いために全く意味が分からない。
日本語に訳されていても意味が分からないのだからこれが英語や、母国語だけで聞かされていても、俺は空気の扱いだろうな。
しかし、そうなると解らないのが、なぜ俺にも話を聞かせるかということだ。
ドードンさんの通訳も勝手にしていることでは無い筈だし、絶対にそれなりの人の指示があったのだろう。
王たちは絶対に無駄なことを俺に知らせる訳もないので、何かあるのだろうが、今のところ俺には皆目見当すらつかない。
そういえばこの場には葵さんもいない。
王宮まで一緒にいたはずなのだが、俺がきょろきょろしている間に分かれたのだろう。
彼女は王兄殿下の娘となっていると説明があったのだが、この国ではこういう場面では女性がいないかというと、王の背後に秘書だろうか、メイドのような秘書のような女性が控えているからそれも違うのだが、なにやらわけわからずの状態で、終わるのをひたすら待っていると、王様が俺に話かけてくる。
ドードンさんの通訳をとしてだが、俺に『ローレンやその家族を守ってほしい』という感じでお言葉を頂いた。
俺は先にローレン殿下に忠誠を誓ってしまっているのだから、ここはそのままかしこまり王様に対して守ると約束をしている。
すると王様はうれしそうに、先のドバイでのローレン殿下の救助に対してお礼を言われて、非公式だが褒美をくださるという話になった。
そうなると俺にどんな褒美が良いかという話になって、王様は王兄殿下に何やら話しかけている。
王兄殿下は言わなくてもいいことに俺の嗜好を伝えている。
全てドードンさんの同時通訳で知ることだから、ここでドードンさんに裏切られても俺はわからないだろう。
だって、王兄殿下は俺のことを『大相な女好き』と紹介しているのだ。
確かに女好きだけど、それを素直にドードンさんも訳すかね。
すると王様は「では、汝には女性を下賜すべきかな」
そういってから少し悩んでから、俺に話してきた。
正直女好きからの話だけあって怖くて聞きたくもない。
ドードンさんの通訳では、王様は俺に女性を貸与してくれるらしい。
下賜ではなく、貸与だ。
王宮の情報部に属する女性を俺と王宮とのつなぎ役として貸与すると言っていた。
女性の秘書を付けてくれるのかと思ったら、下賜する女性として使ってくれと言っている。
ただ、場合により、女性の変更もありうるとかで、貸与となっているらしい。
所属は王室情報部にそのまま籍を残すが、変更する場合でも代わりのものをよこすから安心してほしいとか言っていた。
その後も、いくつか王兄殿下やローレン殿下と話している。
どうも王様は、彼らにも俺に直接褒美を出さないと王室のメンツにかかわるとか言い始め、王兄殿下は自分の娘を俺に下賜してもいいかと王様に許可を求めている。
ローレン殿下もそれならばと、自分も娘を下賜したいと申し出ており、王様も女性好きならばそれもよかろうと快く許可を出している。
どうも話ができすぎのように感じたが、俺にはどうすることもできない。
そもそも、実際にそんな会話がなされているかも怪しいのだ。
すべてはドードンさんの通訳で知った内容だ。
ありえないだろう。
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