17 / 38
17.葵さんと殿下との関係
しおりを挟む
その後、よくわからないまま俺は別室にローレン殿下と一緒に戻った。
別室でローレン殿下と今後について話を聞いた。
この後すぐにクルーザーで日本に向かうことになるらしい。
日本に向かうのは、俺の他クルーザーのクルーだけで、殿下と王兄殿下はここに残るらしい。
まあ当たり前の話だ。
ここはお二人の母国で、セーシェルやドバイにいる方がおかしいとは言わないが、彼らのホームではないだろう。
そこは了承したのだが、今回俺と一緒に日本に行くために一度ドバイに寄る必要があるので、ドバイまではローレン殿下もご一緒することになる。
先ほど言われた女性の下賜についてのようだ。
自分の娘をドバイで引き渡すためであると言っていた。
しかし、彼の娘っていったいいくつだよ。
俺はロリコンじゃないからいらないとも言えないし、正直困った。
そうこうしているうちに王兄殿下が訪ねてきた。
王兄殿下の後ろには、少しきれいに着飾った葵さんが控えている。
葵さんって王兄殿下の娘って聞いていたけど、ひょっとして俺に下賜される娘って彼女なのか。
思わず俺の息子が大暴れしそうなところをかろうじて俺の理性が抑えるのに成功した。
いきなり彼女の前で息子をおったてるわけにもいかない。
何せこの場には葵さんだけでなくローレン殿下やドードンさんも殿下の通訳として同席している。
「陛下に言われたわけではないが、俺の娘を連れてきた。
君に娘を下賜することにした。
是非大切にしてほしい」
葵さんだよ葵さん。
下賜される娘って、葵さんのことだったんだ。
もともと断れるような話では無いが、葵さんを貰えるならば俺に文句など何もない。
「ありがたく頂戴いたします」
俺がドードンさんの通訳で王兄殿下のお言葉に日本語で答え、それを葵さんが王兄殿下に通訳して伝えている。
そのあと、葵さんが俺の横まで来て耳元でささやいた。
「末永くよろしくお願いします」
だって。
もうこれ以上にない幸福感に包まれた俺は、その後のことは覚えていない。
なにやら少しローレン殿下や王兄殿下と打ち合わせをしていたようだが、多分この後日本までご一緒するドードンさんが覚えているだろう。
一応の話し合いの席は葵さんの下賜で終わったようだ。
俺はせかされるように王宮から出されて、クルーザーを泊めているヨットハーバーに車で戻された。
船には来た時と同様にスタッフさんはすでに乗り込んでいるから、俺たちが乗り込めばすぐにでも出港ができる。
俺は操舵室に入り、出港に指示を出しただけだ。
船は無事にブルガンの港を出て、すぐにドバイに向かった。
後は普通の航海になるので操舵室を任せて俺はもう一度話をするために船室に戻った。
メインキャビンには俺が今必要と思われる全員がそろっていた。
ローレン殿下にドードンさん、それに葵さんだ。
「本郷様の言いたいことはわかっております」
葵さんがそう日本語で話かけてきた後に、ローレン殿下が思いつめた表情で話しかけてきた。
「本郷は、本当に俺に忠誠を誓うか」
ドードンさんの通訳でそういわれたが、俺は通訳が間違えたのかとすら思った。
何を今更なことを。
そう困っていると葵さんから助け舟が出た。
「これからお話しすることは国の未来がかかっております。
絶対に秘密にしていただかないと困りますが、それ以上に本郷様には協力をお願いしたいのです」
「私は、すでに会社を辞め殿下の下に来ておりますし、もうこれ以上職を変えるつもりもありませんし、正直これ以上の不義理はしたくもありません」
葵さんが殿下に通訳しているが、まだ難しそうな顔を崩していない。
「正直に、気持ちを伝えますと殿下に忠誠を誓うといったのは本当の気持ちです。
日本人のメンタルでしょうか、職場には責任が伴いますが、いったんその職に就いたのなら精いっぱいの責任を果たす覚悟はあります。
しかし、それ以上に私は葵さんを裏切りたくはありません。
陛下の前で女好きと暴露されておりますから隠す意味もありませんので、正直申しますと、せっかく縁ができたので大切にしていきたいと思っております」
ほかの女性をたくさん堪能しているのに今更どんな口で葵さんを裏切りたくないというのかと思ったが、正直な気持ちだ。
そう、俺の忠誠、違うか、気持ちは殿下にもあるがそれ以上に葵さんにある。
その俺の言葉を葵さんは顔を赤くして黙り込んでしまったので、ドードンさんが殿下に通訳していた。
その通訳を聞いた殿下は急に笑い出して、話を始めた。
まず、殿下と葵さんの関係から教えてもらった。
かなり突っ込んだ話なので、ドードンさんいる席で話しても大丈夫かと思ったのだが、これは国の上層部では有名な話なので、問題ないそうだ。
で、その関係は、葵さんは王兄殿下の娘であることには変わりがない。
殿下との関係は、その葵さんが殿下の初めてのお相手だというのだ。
そのあたり俺は詳しくはないが、ドードンさんの説明では、王族ではめずらしくもないらしい。
別室でローレン殿下と今後について話を聞いた。
この後すぐにクルーザーで日本に向かうことになるらしい。
日本に向かうのは、俺の他クルーザーのクルーだけで、殿下と王兄殿下はここに残るらしい。
まあ当たり前の話だ。
ここはお二人の母国で、セーシェルやドバイにいる方がおかしいとは言わないが、彼らのホームではないだろう。
そこは了承したのだが、今回俺と一緒に日本に行くために一度ドバイに寄る必要があるので、ドバイまではローレン殿下もご一緒することになる。
先ほど言われた女性の下賜についてのようだ。
自分の娘をドバイで引き渡すためであると言っていた。
しかし、彼の娘っていったいいくつだよ。
俺はロリコンじゃないからいらないとも言えないし、正直困った。
そうこうしているうちに王兄殿下が訪ねてきた。
王兄殿下の後ろには、少しきれいに着飾った葵さんが控えている。
葵さんって王兄殿下の娘って聞いていたけど、ひょっとして俺に下賜される娘って彼女なのか。
思わず俺の息子が大暴れしそうなところをかろうじて俺の理性が抑えるのに成功した。
いきなり彼女の前で息子をおったてるわけにもいかない。
何せこの場には葵さんだけでなくローレン殿下やドードンさんも殿下の通訳として同席している。
「陛下に言われたわけではないが、俺の娘を連れてきた。
君に娘を下賜することにした。
是非大切にしてほしい」
葵さんだよ葵さん。
下賜される娘って、葵さんのことだったんだ。
もともと断れるような話では無いが、葵さんを貰えるならば俺に文句など何もない。
「ありがたく頂戴いたします」
俺がドードンさんの通訳で王兄殿下のお言葉に日本語で答え、それを葵さんが王兄殿下に通訳して伝えている。
そのあと、葵さんが俺の横まで来て耳元でささやいた。
「末永くよろしくお願いします」
だって。
もうこれ以上にない幸福感に包まれた俺は、その後のことは覚えていない。
なにやら少しローレン殿下や王兄殿下と打ち合わせをしていたようだが、多分この後日本までご一緒するドードンさんが覚えているだろう。
一応の話し合いの席は葵さんの下賜で終わったようだ。
俺はせかされるように王宮から出されて、クルーザーを泊めているヨットハーバーに車で戻された。
船には来た時と同様にスタッフさんはすでに乗り込んでいるから、俺たちが乗り込めばすぐにでも出港ができる。
俺は操舵室に入り、出港に指示を出しただけだ。
船は無事にブルガンの港を出て、すぐにドバイに向かった。
後は普通の航海になるので操舵室を任せて俺はもう一度話をするために船室に戻った。
メインキャビンには俺が今必要と思われる全員がそろっていた。
ローレン殿下にドードンさん、それに葵さんだ。
「本郷様の言いたいことはわかっております」
葵さんがそう日本語で話かけてきた後に、ローレン殿下が思いつめた表情で話しかけてきた。
「本郷は、本当に俺に忠誠を誓うか」
ドードンさんの通訳でそういわれたが、俺は通訳が間違えたのかとすら思った。
何を今更なことを。
そう困っていると葵さんから助け舟が出た。
「これからお話しすることは国の未来がかかっております。
絶対に秘密にしていただかないと困りますが、それ以上に本郷様には協力をお願いしたいのです」
「私は、すでに会社を辞め殿下の下に来ておりますし、もうこれ以上職を変えるつもりもありませんし、正直これ以上の不義理はしたくもありません」
葵さんが殿下に通訳しているが、まだ難しそうな顔を崩していない。
「正直に、気持ちを伝えますと殿下に忠誠を誓うといったのは本当の気持ちです。
日本人のメンタルでしょうか、職場には責任が伴いますが、いったんその職に就いたのなら精いっぱいの責任を果たす覚悟はあります。
しかし、それ以上に私は葵さんを裏切りたくはありません。
陛下の前で女好きと暴露されておりますから隠す意味もありませんので、正直申しますと、せっかく縁ができたので大切にしていきたいと思っております」
ほかの女性をたくさん堪能しているのに今更どんな口で葵さんを裏切りたくないというのかと思ったが、正直な気持ちだ。
そう、俺の忠誠、違うか、気持ちは殿下にもあるがそれ以上に葵さんにある。
その俺の言葉を葵さんは顔を赤くして黙り込んでしまったので、ドードンさんが殿下に通訳していた。
その通訳を聞いた殿下は急に笑い出して、話を始めた。
まず、殿下と葵さんの関係から教えてもらった。
かなり突っ込んだ話なので、ドードンさんいる席で話しても大丈夫かと思ったのだが、これは国の上層部では有名な話なので、問題ないそうだ。
で、その関係は、葵さんは王兄殿下の娘であることには変わりがない。
殿下との関係は、その葵さんが殿下の初めてのお相手だというのだ。
そのあたり俺は詳しくはないが、ドードンさんの説明では、王族ではめずらしくもないらしい。
1
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる