私、飼い猫のムーンと申しますが、転生したら野良の魔じん族になりました。

むーん

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武闘大会と闇編

友達と勲章!!

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 この日の二人は、寮のムーンの部屋でゆったりと過ごしていた。

 「アールドぉ!ひまぁー。」

 「暇だけど、ムーンちゃん昨日はすごい頑張って戦ってたでしょ?今日はゆっくり休も?」

 アールドは、膝に乗っかっているムーンの頭を撫でながらそう言った。

 ――ピンポン

 「ムーンちゃん、玄関のベル鳴ったよ?」

 「あぁー。アールド出てきてー。動きたくなーい。」

 アールドは「しょうがないな…。」と言いながら、立ち上がり、玄関へ向かった。

 「はい…。」

 ――ガチャッ

 「へっ?あ、あれ?アールドくん?ごめん!間違えたかも?ムーンちゃんの部屋かと思って…。」

 玄関のドアを開けると、学園で同じクラスの女の子数人がいた。

 「あ、部屋は合ってるよ。ムーンちゃんは中にいるから、呼んでこよっか?」

 「じゃあお願い!」

 アールドは部屋に戻り、ムーンを呼びに行った。

 「ムーンちゃん?友達が来てるよ!」

 「え!ほんと!?」

 ムーンは驚いた様子で、急いで起き上がった。

 「ごめんごめん!今着替えるから待ってて!」

 ムーンは玄関まで行き、女の子たちに伝えた。
 そして、急いで着替えるともう一度、玄関まで行き、要件を聞いた。

 「どしたの?」

 「あ、私たち、ムーンちゃんと遊ぼうと思って。」

 「ふーん。」

 「街のカフェに行こうと思って、ムーンちゃんとお話がしたかったから、誘いに来たの。」

 「そうなんだ。アールド、いい?」

 ムーンは少し考えて、アールドに聞いた。

 「うん!いってきなよ。」

 「わかった!じゃあ、行ってきます!」

 ムーンが出かけてから、アールドは自分の部屋に戻っていった。

 ――街に着いたムーンたち

 ムーンたちは街に到着し、店の通りを歩いていた。

  「あ!見えたよ。あのカフェ!」

 「あー!あれならアールドと来たことあるよ!すっごく美味しいんだよー!」

 「へっ!?アールドくんと?」

 「うん!入学前にねー。」

 ムーンは忘れられない味を思い出し、お腹を空かせながらアールドと来たことを話した。

 「ねぇ?ムーンちゃんってもしかして、アールドくんと付き合ってたりするの?」

 女の子は興味津々な様子で、ムーンにアールドとの関係を聞いた。

 「ん?あー、アールドは私の相棒だよー!」

 「へー。付き合ってると思ってたよ。」

 「なんでー?」

 「だって、入学式の日から仲がいいし、今日も同じ部屋にいたからさー。」

 「あー。私が家事をできないからだよー。あ、そういえば、皆の名前知らないやー!」

 ムーンは特に気にする様子もなく、そう言った。
 そして、話しながら店の中へ入っていった。

 ――カランコロンッ

 「いらっしゃいませ。何名様でしょうか。」

 「四人です!」

 「では、お席にご案内いたします。こちらへどうぞ。」

 四人は店員に案内された席につき、メニューを開いた。

 「とりあえず、ポテトとドリンク飲み放題でいいんじゃない?」

 「そうだね!ムーンちゃんもそれでいい?」

 「うん!」

 「じゃあ。」

 ――チリンチリン

 ベルを鳴らして店員を呼び、それぞれ注文をした。

 「じゃあ、飲み物も取ってきたし、改めて自己紹介しよっか!」

 「そうだねー。ムーンちゃんがまだ、名前を知らない子もいるもんねー。」

 「私、ヴィーネ!」

 「あ、私はベリーです。改めてよろしくです。」

 「私はマリア。」

 三人はムーンに自己紹介をした。

 「ありがとー!ちゃんと覚えるよー!」

 それから四人は、注文してテーブルに届いた料理を食べながら、何気ない会話をして過ごした。

 ――数十分後

 「じゃ、そろそろ帰ろっか!」

 「そうだね!」

 「あ…。私、お金もってきてなかった…!」

 ムーンは席を立ち、前を歩く三人に言った。

 「大丈夫だよー!私たちが付き合ってもらったんだし。お金は任せて!」

 「ありがとうー!」

 支払いが終わると、四人は店を出た。

 「服でも見てから帰ろー。」

 ヴィーネの提案で、四人は洋服屋に寄ってから帰ることになった。
 少し歩くと、流行りの服やオシャレな服が置いてある店に着いた。

 「ここで見てこ!」

 「そうですね!」

 ヴィーネとベリーが言うと皆、店の中に入っていった。
 店では試着をしたり、服の選び合いをしたりと、時間を忘れるほどの楽しい時間を過ごした。

 「じゃあ、そろそろ帰ります?」

 べりーが言うと、「そうだね。」とマリアが言い、店を後にした。

 ――アールドの部屋

 「ただいまー。」

 「ムーンちゃん、おかえり。」

 「あれ?その人は?」

 ムーンがアールドの部屋の中へ入ると、見たことの無い強そうな男が床に座っていた。

 「この国の騎士団の団長だよ。国王の側近の騎士団。ムーンちゃんに話があるんだって。」

 「突然すまない。俺は騎士団長のフォルデだ。国王から伝言を預かってきた。
 明日の昼過ぎ、王城に来てもらいたいとのことだそうだ。すまないが、必ず出向いて欲しい。」

 「私、何かしましたっけ?」

 「いや、悪いことじゃないから、安心してくれ。じゃ、俺は行くよ。」

 フォルデはそのまま帰っていった。

 ――その次の日

 「わざわざすまないな。呼び掛けに応じてもらってありがとう。」

 「はい。」

 「ではこれより、ムーンに勲章を授与する。
 この者は魔王軍の手下が魔力暴走を起こし、街に危害を加えようとしたところを自らの力で、それを退けた。
 この功績はとても大きいものであり、誇るべき事である。
 そして、学園の卒業後、騎士団に所属する権限と国立の魔法研究大学に入門する権限を得た。
 必要であれば、国で書類を作成する。その時は言ってくれ。」

 「ありがとう…ございます。」

 ムーンは急な展開に頭が追いついておらず、理解ができる前に勲章をもらっていた。

 「これからも活躍を期待しておるぞ。では、下がってよろしい。」

 ムーンたちは勲章をもらうと、王城を後に寮へと戻った。
 この事はすぐに街中に広まり、新聞にもなった。

 ――翌日、魔法学園

 「ムーンちゃん!新聞見たよ!」

 「俺も知り合いから聞いたよ!勲章ってすごいね!」

 「そうだよね!普通は勇者とか騎士団長とかに与えられる賞だもんねー。」

 学園に登校し、教室に入っていくとムーンはクラスの生徒たちにすぐに囲まれた。
 学園ではムーンの勲章授与のことで話が持ちっきりだった。

 「そうだったんだー。」

 ――その頃、魔王城

 「マーズよ。今はどこを攻めている?」

 「は!魔王様。ただいま、勇者の生まれる可能性の最も高い、アトムカースを襲っています。」

 「アトムカース…。あの病弱な国王が収めている国か。それで、ラッドを殺したやつの場所は分かっているのか?」

 「はい、既に調べております。今はデルデン王国で学園に入学してるそうです。ラッドの記憶を解析し、調べたので間違いは無いと思います。」

 「さすがだな。で、倒せそうなのか?」

 「今は難しいかもしれません。推定の魔力量だけでも世界最強級だと思われます。しかし、下準備をし、油断を誘えば隙を与えることができるかもしれません。」

 「まあ、お前の傭兵術はこの魔王軍幹部の中でも最高クラスのものだ。上手く活かして、魔王軍に楯突く者をすべて排除するのだ。」

 「はっ!」
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