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ゼネルのいけない魔術
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希美が張り切って作った晩御飯はおいしかった。
異世界から来た人達もご飯をおいしそうに食べていた。
もうすっかり仲良くなった様子のリティシアは率先して希美の手伝いをしていた。
仲の良い妹達に光輝の教えることは何も無かった。
そして、お風呂の時間になった。
「お兄ちゃん、先に入る?」
「うーん、どうしようかな」
希美に訊かれて光輝は考える。少し心配していることがあった。
実は光輝はまだゼネルのことを完全に信用したわけではなかった。
ソファで弾んで遊んでいるリティシアは多分大丈夫だと思う。でも、自分が目を離した隙に、何の力も無く異世界のことも知らない希美が人質に取られたら。そう思ってしまうのだった。
光輝は考えて決断した。
「先に入っていいよ」
「分かった。リティシアちゃん一緒に入ろう」
「うん」
一人で入るのかと思っていたが、リティシアを誘って連れていった。まあ、その方が都合がいいかもしれない。
光輝は今のうちにゼネルの出方を伺っておこうと思った。
目を光らせて監視しようとしていると、相手の方から声を掛けてきた。王の腹心を思わせる重い声と深い知性を感じさせる瞳をしてゼネルは言う。
「王よ、あなたの言いたいことは分かっていますぞ」
「分かっているのか」
内心まで見透かされているようで光輝は慌ててしまうが、表情には出さないように我慢した。
「まだわしらのことが信用できぬと仰られるのでしょう」
「!!」
ずばりと言い当てられて光輝は口を震わせてしまう。
さすがは野心家と呼ばれる男だ。一筋縄ではいかないなと思った。
ならばもう隠し事は無しにしよう。司祭と知力勝負をしても不利だ。光輝はそう判断した。
「僕はこう危惧をしているんだ。僕の見ていない間に君達が希美にいけないことをするんじゃないかとね」
「なるほど、あの者は王に近い立場にありながら何の力も持っておりませんからな。目を離した隙に人質に取るかもしれないと仰りたいのですな」
「そうだ」
失敗したと思った。でも、これぐらいのことは言わなくても司祭と呼ばれるほどの男なら考えるはずだ。
ゼネルは少し考え、杖を手に取った。
攻撃を警戒したが、彼のしてきたのは提案だった。
「では、こうしましょう。王のおられるところから希美殿が何をしているのか見えるようにするのです。目が行き届いていれば王も安心でしょう」
「そんなことが出来るのか?」
「はい、疑うのならお見せしましょう。ムムン!」
光輝が興味深く見守る前で、空中に映像が映し出される。
偽物の映像で誤魔化すとかそんなトリックも考えられただろう。でも、今は目の前で繰り出される魔術が気になって心を奪われていた。
映し出された映像は白くてよく見えなかった。
目を凝らしても、確かに希美だと判断できる姿が見えなかった。
「よく見えないな」
「煙が立ち込めていますな。消しましょう」
「そんなことが出来るの!?」
「はい」
司祭は重々しく頷いた。光輝は期待してしまう。
だが、ハッと気づいた。
「……って、ここお風呂じゃん! まずいのでは」
「見たいと仰られたのは王ですぞ」
「変な言い方しないでよ!」
「では、この映像は消しましょう」
「ああ、待って待って待って!」
静止した光輝を誰も責めることは出来ないだろう。だって、男の子なんだもの。
「ちょっとぐらいはいいだろう。少しの確認だけ」
「では、少しだけ」
司祭は思春期の少年を見る優しい眼差しをしていた。
光輝は居住まいを正してかつての腹心に訊ねた。
「お前はいつもこんなことをしているのか?」
「まさか。見つかったらわしは城にいられなくなってしまいます。昇進の道も断たれ、一生後ろ指を指されることになるでしょう。ですが、王がお望みとあれば、わしはどんな術でも振るいましょうぞ」
「うん、じゃあ」
「やりますぞ。ハアッ!」
司祭の杖から謎の光が迸った。謎の光は映像の中へと跳びこみ、煙を吹き飛ばして見えなかった物の姿をさらけだす。光で大事なところが見えない希美とリティシアの姿が照らし出された。
「ゼネル! 光! 今度は謎の光が邪魔!」
「分かっております。ですが、この光はすぐには収まらないのです」
「ああ、もう! 肝心なところで役に立たないなー」
やきもきする光輝が見ている前で、リティシアと洗いっこをしていた映像の中の希美が何かにびっくりしたように反応していた。
光輝も「ん?」と首を傾げた。
「何!? この光!?」
「おじいちゃん!」
「あ」
リティシアと目が合った。光輝は恐る恐るゼネルの方を振り返った。
「まさか……見つかった?」
「ですな。勘の鋭い小娘です」
ゼネルは優しい溜息を吐く。
「って、そんな場合じゃない! 早く映像を閉じて!」
「もうよろしいのですか? 満足されましたか?」
「満足したよ! だから、早く!」
「はい」
ゼネルが映像を閉じる。だが、これで終わったわけではない。
力強い悪魔のような足音が近づいてくる。悪魔よりも恐ろしいかもしれない。
何かを考える間もなく、体にバスタオルを巻いただけの恰好で、希美とリティシアが姿を現した。
「お兄ちゃん!!」
「あ……」
こんなに怒った顔をした希美を見たのは随分と久しぶりかもしれない。
何も言えないでいる光輝の隣で、ゼネルが深々と頭を下げていた。
「王が見たいとお命じになられたのです」
「あ、こらーーー!」
一人で言い逃れようとする司祭に、光輝は掴み掛かろうとする。
リティシアが気弱な声で呟いた。
「お兄ちゃん、そんなに見たかったん?」
「いや、見たかったっていうか……」
「お兄ちゃんがそんな人やとは思わんかったわ」
「だから、俺はただ心配して!」
引いた様子のリティシアの隣では希美が何かに納得した様子でうんうんと頷いて、いたずらっぽい笑みを浮かべて言ってきた。
「心配はないよ。お兄ちゃんは男の子だった。ただそれだけの話だから」
「それだけの話?」
「それだけの話じゃねえよ!」
「お兄ちゃん、男の子違うん?」
「むしろ安心しちゃったよ。お兄ちゃん、いつも真面目だったから」
「ああ、もう!! 俺も風呂に入るからな!!」
強引に話を打ち切ってこの場を去る。リティシアの事は希美に任せておけば大丈夫だろう。
怒られた方がよっぽどマシだったかもしれない。この調子では事あるごとにからかわれそうだ。
どうして見たいなんて言ったのか。
後悔しながら、光輝は風呂に急ぐのだった。
湯船に浸かってゆっくりと頭を休ませる。
「凛堂さん、何やってるかな」
一人で家に帰した彼女の事に思いを馳せた。
調和を乱す闇の者と戦うハンターを自称する少女。剣を振って悪魔と戦い、先生に迷惑も掛けていた。
考えていると、脱衣場の方から衣擦れの音がした。
「まさか、凛堂さん!?」
彼女のことを考えていた光輝は心臓をドキリと跳ね上げてしまった。
もう彼女の事しか考えられなくなってしまった。
興奮しながら待ってしまう。
現れたのは、
「王よ、お背中をお流ししますぞ!」
「誰得――――!!」
豪快な笑いを見せるゼネルだった。
光輝はこの世の不条理を呪うのだった。
その頃、パジャマに着替えた希美とリティシアは仲良くカードゲームをして遊んでいた。
「こっちが正位置でこっちが逆位置ね」
「へえ、そうなんやー」
希美の知っている遊びの知識に、リティシアはとても無邪気に喜んでいた。
郁子は一人で自分の家の湯船に浸かり、
「相手がこう来ると、こう斬る」
水面に浮かべたアヒルの玩具を見ながら、手刀を動かして戦い方を考えていた。
異世界から来た人達もご飯をおいしそうに食べていた。
もうすっかり仲良くなった様子のリティシアは率先して希美の手伝いをしていた。
仲の良い妹達に光輝の教えることは何も無かった。
そして、お風呂の時間になった。
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希美に訊かれて光輝は考える。少し心配していることがあった。
実は光輝はまだゼネルのことを完全に信用したわけではなかった。
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光輝は考えて決断した。
「先に入っていいよ」
「分かった。リティシアちゃん一緒に入ろう」
「うん」
一人で入るのかと思っていたが、リティシアを誘って連れていった。まあ、その方が都合がいいかもしれない。
光輝は今のうちにゼネルの出方を伺っておこうと思った。
目を光らせて監視しようとしていると、相手の方から声を掛けてきた。王の腹心を思わせる重い声と深い知性を感じさせる瞳をしてゼネルは言う。
「王よ、あなたの言いたいことは分かっていますぞ」
「分かっているのか」
内心まで見透かされているようで光輝は慌ててしまうが、表情には出さないように我慢した。
「まだわしらのことが信用できぬと仰られるのでしょう」
「!!」
ずばりと言い当てられて光輝は口を震わせてしまう。
さすがは野心家と呼ばれる男だ。一筋縄ではいかないなと思った。
ならばもう隠し事は無しにしよう。司祭と知力勝負をしても不利だ。光輝はそう判断した。
「僕はこう危惧をしているんだ。僕の見ていない間に君達が希美にいけないことをするんじゃないかとね」
「なるほど、あの者は王に近い立場にありながら何の力も持っておりませんからな。目を離した隙に人質に取るかもしれないと仰りたいのですな」
「そうだ」
失敗したと思った。でも、これぐらいのことは言わなくても司祭と呼ばれるほどの男なら考えるはずだ。
ゼネルは少し考え、杖を手に取った。
攻撃を警戒したが、彼のしてきたのは提案だった。
「では、こうしましょう。王のおられるところから希美殿が何をしているのか見えるようにするのです。目が行き届いていれば王も安心でしょう」
「そんなことが出来るのか?」
「はい、疑うのならお見せしましょう。ムムン!」
光輝が興味深く見守る前で、空中に映像が映し出される。
偽物の映像で誤魔化すとかそんなトリックも考えられただろう。でも、今は目の前で繰り出される魔術が気になって心を奪われていた。
映し出された映像は白くてよく見えなかった。
目を凝らしても、確かに希美だと判断できる姿が見えなかった。
「よく見えないな」
「煙が立ち込めていますな。消しましょう」
「そんなことが出来るの!?」
「はい」
司祭は重々しく頷いた。光輝は期待してしまう。
だが、ハッと気づいた。
「……って、ここお風呂じゃん! まずいのでは」
「見たいと仰られたのは王ですぞ」
「変な言い方しないでよ!」
「では、この映像は消しましょう」
「ああ、待って待って待って!」
静止した光輝を誰も責めることは出来ないだろう。だって、男の子なんだもの。
「ちょっとぐらいはいいだろう。少しの確認だけ」
「では、少しだけ」
司祭は思春期の少年を見る優しい眼差しをしていた。
光輝は居住まいを正してかつての腹心に訊ねた。
「お前はいつもこんなことをしているのか?」
「まさか。見つかったらわしは城にいられなくなってしまいます。昇進の道も断たれ、一生後ろ指を指されることになるでしょう。ですが、王がお望みとあれば、わしはどんな術でも振るいましょうぞ」
「うん、じゃあ」
「やりますぞ。ハアッ!」
司祭の杖から謎の光が迸った。謎の光は映像の中へと跳びこみ、煙を吹き飛ばして見えなかった物の姿をさらけだす。光で大事なところが見えない希美とリティシアの姿が照らし出された。
「ゼネル! 光! 今度は謎の光が邪魔!」
「分かっております。ですが、この光はすぐには収まらないのです」
「ああ、もう! 肝心なところで役に立たないなー」
やきもきする光輝が見ている前で、リティシアと洗いっこをしていた映像の中の希美が何かにびっくりしたように反応していた。
光輝も「ん?」と首を傾げた。
「何!? この光!?」
「おじいちゃん!」
「あ」
リティシアと目が合った。光輝は恐る恐るゼネルの方を振り返った。
「まさか……見つかった?」
「ですな。勘の鋭い小娘です」
ゼネルは優しい溜息を吐く。
「って、そんな場合じゃない! 早く映像を閉じて!」
「もうよろしいのですか? 満足されましたか?」
「満足したよ! だから、早く!」
「はい」
ゼネルが映像を閉じる。だが、これで終わったわけではない。
力強い悪魔のような足音が近づいてくる。悪魔よりも恐ろしいかもしれない。
何かを考える間もなく、体にバスタオルを巻いただけの恰好で、希美とリティシアが姿を現した。
「お兄ちゃん!!」
「あ……」
こんなに怒った顔をした希美を見たのは随分と久しぶりかもしれない。
何も言えないでいる光輝の隣で、ゼネルが深々と頭を下げていた。
「王が見たいとお命じになられたのです」
「あ、こらーーー!」
一人で言い逃れようとする司祭に、光輝は掴み掛かろうとする。
リティシアが気弱な声で呟いた。
「お兄ちゃん、そんなに見たかったん?」
「いや、見たかったっていうか……」
「お兄ちゃんがそんな人やとは思わんかったわ」
「だから、俺はただ心配して!」
引いた様子のリティシアの隣では希美が何かに納得した様子でうんうんと頷いて、いたずらっぽい笑みを浮かべて言ってきた。
「心配はないよ。お兄ちゃんは男の子だった。ただそれだけの話だから」
「それだけの話?」
「それだけの話じゃねえよ!」
「お兄ちゃん、男の子違うん?」
「むしろ安心しちゃったよ。お兄ちゃん、いつも真面目だったから」
「ああ、もう!! 俺も風呂に入るからな!!」
強引に話を打ち切ってこの場を去る。リティシアの事は希美に任せておけば大丈夫だろう。
怒られた方がよっぽどマシだったかもしれない。この調子では事あるごとにからかわれそうだ。
どうして見たいなんて言ったのか。
後悔しながら、光輝は風呂に急ぐのだった。
湯船に浸かってゆっくりと頭を休ませる。
「凛堂さん、何やってるかな」
一人で家に帰した彼女の事に思いを馳せた。
調和を乱す闇の者と戦うハンターを自称する少女。剣を振って悪魔と戦い、先生に迷惑も掛けていた。
考えていると、脱衣場の方から衣擦れの音がした。
「まさか、凛堂さん!?」
彼女のことを考えていた光輝は心臓をドキリと跳ね上げてしまった。
もう彼女の事しか考えられなくなってしまった。
興奮しながら待ってしまう。
現れたのは、
「王よ、お背中をお流ししますぞ!」
「誰得――――!!」
豪快な笑いを見せるゼネルだった。
光輝はこの世の不条理を呪うのだった。
その頃、パジャマに着替えた希美とリティシアは仲良くカードゲームをして遊んでいた。
「こっちが正位置でこっちが逆位置ね」
「へえ、そうなんやー」
希美の知っている遊びの知識に、リティシアはとても無邪気に喜んでいた。
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