当たり前の幸せ

ヒイロ

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「でも煇くんが言ってる面倒くさいと拓が思ってる面倒くさい違うと思うんだけどなぁ~きっと。」

と、お姉ちゃんが言うとお父さんとお兄ちゃんが確かにと頷く。

「だってあんなに好き好きオーラでさぁ~拓は気づいてないと思うけど私達にも威嚇フェロモン向けてくることあったじゃない大学の時とか。」

「そうだな。」

「特に酷いのは」

「「「真弥」」」

俺も思ったとお兄ちゃん。

「拓が真弥を構いまくってる時の顔怖かったもん。」

えっ?知らない。

「拓には悟られないようにしてたけどかなりヤバかったよ。」

全く気づかなかった。

「お母さんと拓と奈美さんは気づかないと思うよ。まぁ、アルファの執着心ってすごいから。」

お父さんとお母さん見てて思わない?って言われても僕は仲がいいなぁ~過保護だなぁ~としか思わないけど。

「まぁ、拓は夫心が分からないからね。」

夫心。分からないけど…。


「僕煇に嫌われたくなくて…でも自分の気持ち伝えてみるよ。」

「それがいいわね。」

明日北海道に行くと伝えると痩せてしまっていたのでそんな状態では行かせられないと皆に止められたが僕の意志が強いことでみんなが折れてくれた。

無理をしないこと何かあったら絶対に連絡することを約束させられた。

次の日一番早い便で北海道に向かう。携帯を持っていないのでお母さんが自分の携帯を持たせてくれた。

北海道に着いたことを煇にメールする。迎えに行きたいが報道陣がすごいからとホテルの場所と待ってると返信がきた。北海道に着きお父さんに着きましたとホテルに行きますと電話した。

ホテルの周りにはすごい数の報道陣がいた。煇がタクシーを裏口にと指示があり従業員通路からホテルに入る。

煇が連絡してくれたのだろうホテルの人がきて案内してもらい輝の部屋に着く。呼び鈴を鳴らす。ドタドタと大きな音がしてドアが開く。

まず会ったら今までのことを謝って何か出来ることがないか聞く。来るまでに何回もシュミレーションしたので大丈夫と思っていたけど

「拓!!」

って言って抱きしめられたら駄目だった。涙が涙が溢れて輝が見えなくなる。

「ごめんなさ…ぃごめんなさいっ…。」

何度も謝る。煇も泣いていた。

「拓!!拓!!」

駄目だ輝から離れられない。たとえ嫌われても。

「ごめんなさ…ぃ。」

「拓ごめんね発情期一緒にいてやるって言ったのに約束破ってごめんね。」

首を振る。違うよ僕がいけないんだよ。煇は何も悪くないから。言葉に出したいけど声が出ない。ごめんねごめんね。

「拓こんなに痩せて。」

輝も痩せてるひげも剃ってない。こんな煇みたことがない。こんな弱った煇みたことない。

「火災で対応に追われててごめんな迎えに行けなくて。」

火災っ。

「ひかりっ!怪我怪我してない!!?」

「大丈夫ちょっと肩に火傷したくらいだから。」

肩に?慌ててシャツを脱がす。

「拓大丈夫だから。って、いいから。」

ボタンを外すと包帯が巻かれていた。

「大したことないんだ。大袈裟に巻いてるだけで。」

肩を掴む。

「っう…。」

顔が歪む。相当痛いんだ。

「嘘つき。」

「掴まれたらさすがに痛いよ。」

と苦笑いされた。
そして真剣顔で拓って言われて

「会いに来てくれて嬉しい。」

「うん。」

「でも、拓家に帰ってほしい。実家の方に。」

「拓、国としては火災の責任を俺に取らせたいと思ってるはずだ。きっと家の方にも報道陣が来てると思う。俺は拓を守りたい。」

煇大変な時なのに僕の事ばかり…僕は

「僕は煇を守りたい。」

「ありがとう。俺はこの仕事最後までやり遂げたいんだ。でも、今の状態では拓まで嫌な思いをする。だから実家で待っていてほしい。お願いだ。」

「煇。僕は相野拓だよ。煇の奥さんなんだ。1人で頑張らないで僕も一緒に頑張りたいし支えたいんだ。」

煇が顔を歪める。大丈夫だよって言うと僕の肩に顔を埋めてありがとうと言ってくれた。
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