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3年目は…!?
マラカイト子爵領へ。
「さて、次の話だ。他に今年は何を行ったのか説明してほしい。」
急だったこともあり、資料にまとめることはできなかったので、口頭で一つ一つ説明していく。
「そうですね。土壌改良が進んだことで、多毛作法を始めました。それと養蜂ですね。今までは蜂が害虫としか扱われていなかったですが、養蜂を始めたことで少しずつ変わりつつあります。それと栄養がたっぷりの蜂蜜は領民たちの間でもとても人気が高いです。」
蜂蜜の瓶を、一つずうプレゼントする。それとは別に少しお皿に出して試食できるようにした。
「多毛作法と養蜂ですが、フローライト領でも始めております。ジェラルディーナから手紙をいただきまして、それ通りに進めたところ、収穫率はアップし、蜂蜜は領民含めとても人気が高いです。」
前もって資料を準備していたのか、収穫率の資料と蜂蜜についての領民の感想などを出していくフレデリクお兄様。フレデリクお兄様の方を見るとパチリとウィンクしてきた。助け舟を出してくれたらしい。こういった所は領主としての仕事が長いこともあるのかさすがだと思う。
「ふむ。多毛作法に養蜂か…蜂蜜というのも今初めて食べたが甘くておいしいな。紅茶の中などに入れても美味そうだ。」
どうやら国王陛下も気に入ってくれたようで安心だ。
「あとは…まだ出来上がっておりませんが、来年以降着手していこうと思っているものがございます。それはワインと似たような、大人の飲み物お酒を造ることです。すでに少しずつ動き始めていますが、こちらについてはフローライト領のフレデリクお兄様とホワイトベリル領ベルリック様、そしてスフェレライト領で行っていく共同事業になる予定です。作るのは麦をつかったビール、お米を使った地酒、サツマイモを使った焼酎を考えております。」
そういうとフレデリクお兄様とベルリック様が立ち上がって、現状の進み具合などを話してくれた。
「…なるほどな。大人の飲み物か…ここではアルコールという名前にしておこうか。それが増えるとなると、貴族たちは大いに喜ぶだろうな。ただそこに関しては今後法律などを設けなければならなくなるかもしれん。そちらについてはジェラルドに頼んでもいいか?」
お父様が法務大臣ということもあり法律について考えて決定していくのはお父様たちの務めだったりする。勿論最後に決定するのは国王陛下だが…
お父様は国王陛下に話を振られ、「わかりました。戻り次第すぐに着手いたします。」と返事をした。
こうして長かった話し合いは無事に終わりを迎え、翌日朝一でマラカイト子爵領に向かった。
マラカイト子爵領までは、隣の領地ということもあり馬車で1日ほどで着く。
馬車は2台に分かれて乗っていて、1台目はフィリベールと私、フレデリクお兄様にベルリック様が、もう一台の馬車にお父様、ホワイトベリル侯爵、そして国王陛下が乗っている。
マラカイト子爵領に入って暫くすると、異様な臭いが漂ってきた。何かが腐ったような…そんな臭いだ。一瞬硫黄のにおいか何かかと思ったがどうやら違うらしい…あまりの臭さに思わず鼻を塞ぎたくなる。
「なんだかマラカイト領に入ってからすごくどんよりしていませんか?それに臭いですし…」
私が皆に声をかけると同じように思っていたのかすごい顔をしてこちらを向く3人。ここにエリーがいたら耐えられないと言っていそうだ。
「フローライト領からスフェレライト領に向かうときもマラカイト領を経由したが…耐えられなくてな。すぐにマラカイト領を出たよ。」
お兄様もそれだけ辛く感じるのだ。エルミーヌお義姉様は相当辛かっただろうな…今はお母様と一緒にスフェレライト領でのんびり過ごしているようで安心だけど…
「そうですよね…この臭さが何なのか…とても気になります。下手したらスフェレライト領やフローライト領に問題が出かねませんもの。早めに原因を突き止めたいですね。それよりも…ホップという草はフローライト領に咲いていましたでしょうか…?」
臭いをごまかすためにも別の話をしていた方がいいと感じた私は、フレデリクお兄様にホップという草がなかったか聞いてみる。
「そうだったな。ホップ草だが…見つからなくてな。ベルリックの方はどうだった?」
まさかベルリック様にも聞いていてくれていたなんて知らなかった。
「僕の方も見つからなかったよ。山の中なども探してみたんだがな…」
ホワイトベリル領にもなかったということは…他の領地に確認してみるしかないのだけど…恐らく機関車を通した領地のところにはないと思っている。理由はスフェレライト領よりも少し気温が高いからだ。と、なると北側になるのだが…如何せん北側にはツテがない…何とかして探すしかなさそうだけど…それについては臭さが亡くなった後にしよう。
「ありがとうございます。お2人とも…寒い地域の方ができやすいみたいなので聞いてみたんですが、別の領地にも確認できないか、探してみます!」
「すまないね。役に立てなくて…それと、僕からも相談があるんだけどいいかい?」
ベルリック様から相談なんて珍しい…いったいなんだろうか。
「なんでしょうか?」
「うん。できれば我が領地でも多毛作法と養蜂を取り入れたいと思っているのだが、その方法をご教授願えないだろうか。勿論、ただでとは言わない。領民のためにも収穫率をアップさせたいんだ。それと先ほど食べた蜂蜜…気に入ってしまってね。」
なるほど…確かに多毛作法がホワイトベリル領で出来れば米の収穫率もアップできるし、丁度いいかもしれない。
「構いませんよ。契約については後ほどフィリベールからお伝えさせていただきます。フィリベール。フローライト領と同じ条件で進めて頂戴。」
フィリベールに伝えると、フィリベールは吃驚した顔をする。それもそのはずだ…フローライト領が多毛作法を始めたときの契約条件は"収穫した米の4分の1を卸す"というのと"地酒を造る"という少ない条件しかないのだから…
「ほ、ほ、本当にいいのですか!?」
「えぇ。フィリベールの家族ですもの。私の家族も同然だわ!それにホワイトベリル領には色々お世話になっているもの。機関車のこともだし、お米についてもよ。だからいいの…あとはよろしくね!」
4人で領地経営についてあれこれ話していると、変な臭いのした地帯は終わり、マラカイト子爵邸が見えてきていた。
急だったこともあり、資料にまとめることはできなかったので、口頭で一つ一つ説明していく。
「そうですね。土壌改良が進んだことで、多毛作法を始めました。それと養蜂ですね。今までは蜂が害虫としか扱われていなかったですが、養蜂を始めたことで少しずつ変わりつつあります。それと栄養がたっぷりの蜂蜜は領民たちの間でもとても人気が高いです。」
蜂蜜の瓶を、一つずうプレゼントする。それとは別に少しお皿に出して試食できるようにした。
「多毛作法と養蜂ですが、フローライト領でも始めております。ジェラルディーナから手紙をいただきまして、それ通りに進めたところ、収穫率はアップし、蜂蜜は領民含めとても人気が高いです。」
前もって資料を準備していたのか、収穫率の資料と蜂蜜についての領民の感想などを出していくフレデリクお兄様。フレデリクお兄様の方を見るとパチリとウィンクしてきた。助け舟を出してくれたらしい。こういった所は領主としての仕事が長いこともあるのかさすがだと思う。
「ふむ。多毛作法に養蜂か…蜂蜜というのも今初めて食べたが甘くておいしいな。紅茶の中などに入れても美味そうだ。」
どうやら国王陛下も気に入ってくれたようで安心だ。
「あとは…まだ出来上がっておりませんが、来年以降着手していこうと思っているものがございます。それはワインと似たような、大人の飲み物お酒を造ることです。すでに少しずつ動き始めていますが、こちらについてはフローライト領のフレデリクお兄様とホワイトベリル領ベルリック様、そしてスフェレライト領で行っていく共同事業になる予定です。作るのは麦をつかったビール、お米を使った地酒、サツマイモを使った焼酎を考えております。」
そういうとフレデリクお兄様とベルリック様が立ち上がって、現状の進み具合などを話してくれた。
「…なるほどな。大人の飲み物か…ここではアルコールという名前にしておこうか。それが増えるとなると、貴族たちは大いに喜ぶだろうな。ただそこに関しては今後法律などを設けなければならなくなるかもしれん。そちらについてはジェラルドに頼んでもいいか?」
お父様が法務大臣ということもあり法律について考えて決定していくのはお父様たちの務めだったりする。勿論最後に決定するのは国王陛下だが…
お父様は国王陛下に話を振られ、「わかりました。戻り次第すぐに着手いたします。」と返事をした。
こうして長かった話し合いは無事に終わりを迎え、翌日朝一でマラカイト子爵領に向かった。
マラカイト子爵領までは、隣の領地ということもあり馬車で1日ほどで着く。
馬車は2台に分かれて乗っていて、1台目はフィリベールと私、フレデリクお兄様にベルリック様が、もう一台の馬車にお父様、ホワイトベリル侯爵、そして国王陛下が乗っている。
マラカイト子爵領に入って暫くすると、異様な臭いが漂ってきた。何かが腐ったような…そんな臭いだ。一瞬硫黄のにおいか何かかと思ったがどうやら違うらしい…あまりの臭さに思わず鼻を塞ぎたくなる。
「なんだかマラカイト領に入ってからすごくどんよりしていませんか?それに臭いですし…」
私が皆に声をかけると同じように思っていたのかすごい顔をしてこちらを向く3人。ここにエリーがいたら耐えられないと言っていそうだ。
「フローライト領からスフェレライト領に向かうときもマラカイト領を経由したが…耐えられなくてな。すぐにマラカイト領を出たよ。」
お兄様もそれだけ辛く感じるのだ。エルミーヌお義姉様は相当辛かっただろうな…今はお母様と一緒にスフェレライト領でのんびり過ごしているようで安心だけど…
「そうですよね…この臭さが何なのか…とても気になります。下手したらスフェレライト領やフローライト領に問題が出かねませんもの。早めに原因を突き止めたいですね。それよりも…ホップという草はフローライト領に咲いていましたでしょうか…?」
臭いをごまかすためにも別の話をしていた方がいいと感じた私は、フレデリクお兄様にホップという草がなかったか聞いてみる。
「そうだったな。ホップ草だが…見つからなくてな。ベルリックの方はどうだった?」
まさかベルリック様にも聞いていてくれていたなんて知らなかった。
「僕の方も見つからなかったよ。山の中なども探してみたんだがな…」
ホワイトベリル領にもなかったということは…他の領地に確認してみるしかないのだけど…恐らく機関車を通した領地のところにはないと思っている。理由はスフェレライト領よりも少し気温が高いからだ。と、なると北側になるのだが…如何せん北側にはツテがない…何とかして探すしかなさそうだけど…それについては臭さが亡くなった後にしよう。
「ありがとうございます。お2人とも…寒い地域の方ができやすいみたいなので聞いてみたんですが、別の領地にも確認できないか、探してみます!」
「すまないね。役に立てなくて…それと、僕からも相談があるんだけどいいかい?」
ベルリック様から相談なんて珍しい…いったいなんだろうか。
「なんでしょうか?」
「うん。できれば我が領地でも多毛作法と養蜂を取り入れたいと思っているのだが、その方法をご教授願えないだろうか。勿論、ただでとは言わない。領民のためにも収穫率をアップさせたいんだ。それと先ほど食べた蜂蜜…気に入ってしまってね。」
なるほど…確かに多毛作法がホワイトベリル領で出来れば米の収穫率もアップできるし、丁度いいかもしれない。
「構いませんよ。契約については後ほどフィリベールからお伝えさせていただきます。フィリベール。フローライト領と同じ条件で進めて頂戴。」
フィリベールに伝えると、フィリベールは吃驚した顔をする。それもそのはずだ…フローライト領が多毛作法を始めたときの契約条件は"収穫した米の4分の1を卸す"というのと"地酒を造る"という少ない条件しかないのだから…
「ほ、ほ、本当にいいのですか!?」
「えぇ。フィリベールの家族ですもの。私の家族も同然だわ!それにホワイトベリル領には色々お世話になっているもの。機関車のこともだし、お米についてもよ。だからいいの…あとはよろしくね!」
4人で領地経営についてあれこれ話していると、変な臭いのした地帯は終わり、マラカイト子爵邸が見えてきていた。
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