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美味しい食事会!?
その言葉…禁句です…
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「シルフィーナ。お前に話がある。」
美味しいご飯を食べて幸せな気持ちのまま帰ろうと思っていたのに、まさか婚約者であるウィリアム様が現れるとは思ってもみなかった。
しかもウィリアム様の隣にいる女性。勝ち誇ったような顔で見てくるし、ウィリアム様はウィリアム様で人を虫でも見るような目で見てくるし…
そんな顔するほどお腹がすいているなら何か食べればいいのに…。
きっとお腹がすいたから来た訳ではないのだろうけど。
それに、私たちの周りには何が始まるのか興味を持った人たちが集まってきている。恐らくこの観客を集めたのもこの二人だと言うことは何となくわかる。
念の為ルミエールお兄様やお父様達を目で探してみるが中々見当たらない。
ウィリアム様の事だ。お父様達が居ない時を見計らって声をかけてきたらしい。
ウィリアム様は昔からルミエールお兄様が怖いようで、お兄様がいる時は近くに寄ってこないことが多い。
婚約して10年?だったか…会った回数なんて片手で数えられるくらいなのだけど…。
正直、話すのも面倒だと思った私は話だけ聞いてさっさと帰ろうとウィリアム様の投げかけに答えた。
「ウィリアム様。お久しぶりですね。それでお話とはなんでしょうか?わざわざ、王家主催の夜会に婚約者では無い別の女性を連れて現れるくらいですもの…とても大切なご用件ということですよね?」
別に婚約破棄したいのならご勝手にと思うところだけど、ここは夜会。しかもウィリアム様の実家であるバーリスト侯爵家や、我が家のベルセリウス公爵家が主催しているものではない。
そんな所で婚約破棄の話などしたら…マナー違反もいいところだ。
まぁ、話し出した方が悪いのだからこちらに被害はないだろうけど…一度は止めないと良くないだろうと思った私は遠回しにウィリアム様の話を止めた…
つもりだったのだが…。
どうやらウィリアム様はそれ以上のバカだったらしい。
「俺はお前とは結婚できない。いくらお前が俺を愛していようが、俺はミレーナを愛しているんだ。それにお前のような豚と結婚したら末代までの恥だ!俺との婚約を破棄して欲しい。」
また豚か…豚って可愛いくて美味しいのに…なぜそんなに豚を連呼するのだろう。
取り敢えず婚約破棄は別に構わないのだけど…ここで話す話ではない。こういうのは家の問題だから家で話さないと…そんなことも分からないのだろうか。
それに私が愛してるという話になっているが、別に愛していないので安心して欲しい。
一人違うことを考えていると、私が悔しがっているとでも思ったのか、ミレーナという女が私に話しかけてきた。
「残念だったわね。おデブちゃん。ウィリアムは私以外愛せないそうなの。だから私にウィリアムを頂戴。ね?お願い…。お・で・ぶ・ちゃん!!」
「で…ぶ…?」
で…
ぶ…
………?
「そうよ!おデブちゃん。知らないの?おデブちゃんの事見て皆笑っているのよ…クスクス。気づいていないなんて…本当滑稽だわ!!」
ミレーナの言葉を聞いていた人たちが私を見て笑い出す。
あぁ、この感覚…
すごい昔にも味わったことがある。
どうして忘れていたのだろうか…。
そう思った瞬間、前世の記憶が走馬灯のように呼び起こされた。
デブだといじめられた子供時代。中学まではあだ名がブーだった…。教科書は破かれたり、上履きを捨てられたり。制服は切り刻まれたり…それはもう悲惨だった。登校したら机が無くなっていることもあった…。
それでも美味しものが食べるのが好きな私はなかなか痩せることが出来なかったし、虐められているのが分かっていても笑っていれば何とかなると思って常にヘラヘラして過ごしていた。
高校からは自分を変えようと本格的にダイエットを始めた。髪を染めたり化粧をしてお洒落したり…自分を変えようとできる限りの事をした。
一時的にダイエットに成功しても、持続することは難しくて、何度リバウンドしたか分からない。
大学からは美味しいものを食べても痩せれるようにと栄養学を学んだ。スポーツジムに通ったりエステに通ったり…。
結局お酒とか飲んでまたリバウンドを繰り返すんだけど…
そんなたくさんの記憶が蘇って来た瞬間。目の前が真っ暗になった。
***
アルバート視点。
二人が近づいていく所を見ていると、周りの者たちも何かが始まると思ったのか後を追いかけるように近づいていく。
「あの二人…ウィリアム・バーリストとその隣の女は誰だ?」
ウィリアムはルミエールの妹と婚約していたはずだ。ルミエールがウィリアムの事を色々言っていたから記憶している。
「そうですね…ウィリアムという男はよく存じております。私に何度も言い寄って来ていましたから…それにしてもあの男。あんなに可愛い婚約者がいながら他の女性にうつつを抜かすなど、男の風上にも置けませんわね。」
レイネシアが毛虫でも見るような目でウィリアムと言う男を見ている。どうやら本気で鬱陶しいと感じていたようだ。それに可愛い婚約者って。ルミエールの妹の事か!?た、確かに丸っこいフォルムは可愛い…?のかも…?しれなくもないが…
食べている姿は確かにハムスターみたいで可愛かったが…。
食べている姿を想像してから俺はレイネシアに一言返す。
「そ、そうだな…。」
レイネシアは「クスッ」と鼻で笑ってからルミエールの妹の方を向いた。
そして、レイネシアと逆にいるアレクシスは頬杖付きながら面倒くさそうに三人のやり取りを見つめている。
「俺も、ウィリアムという男の隣にいる女のことはよく知っているよ。ハルネス侯爵家のご令嬢だろ?確か名前はミレーナだったと思う。あいつもあまりいい噂聞かないんだよな。」
ミレーナ・ハルネス。婚約者のいる男にばかり声掛けて何度も婚約を破談にしていると聞いたことがある。だが、相手が侯爵令嬢だからと泣き寝入りすることが多いと言っていた。
ミレーナの今のターゲットはウィリアムとルミエールということだろうか。それか…ルミエールもターゲットになっているか…。
ハルネス侯爵家は元々裏で色々していると噂が絶えない。トカゲの尻尾切り状態でなかなか証拠が掴めず罰せられないと父上も嘆いていたくらいだ。
取り敢えず、この場で出て行くことを得策では無いと感じていたのは俺だけではないようで父上や妹弟たちも壇上の上から見守っていた。
周りの音にかき消されて声までは聞こえないが、ウィリアムが婚約破棄したいと言っているという声とミレーナがルミエールの妹に向かって「でぶ」と何度も連呼したという言葉が周りの笑い声と一緒に聞こえてきた。
そして、次の瞬間…
「ブタが倒れたぞ!!」という叫び声が会場中に響き渡った…。
美味しいご飯を食べて幸せな気持ちのまま帰ろうと思っていたのに、まさか婚約者であるウィリアム様が現れるとは思ってもみなかった。
しかもウィリアム様の隣にいる女性。勝ち誇ったような顔で見てくるし、ウィリアム様はウィリアム様で人を虫でも見るような目で見てくるし…
そんな顔するほどお腹がすいているなら何か食べればいいのに…。
きっとお腹がすいたから来た訳ではないのだろうけど。
それに、私たちの周りには何が始まるのか興味を持った人たちが集まってきている。恐らくこの観客を集めたのもこの二人だと言うことは何となくわかる。
念の為ルミエールお兄様やお父様達を目で探してみるが中々見当たらない。
ウィリアム様の事だ。お父様達が居ない時を見計らって声をかけてきたらしい。
ウィリアム様は昔からルミエールお兄様が怖いようで、お兄様がいる時は近くに寄ってこないことが多い。
婚約して10年?だったか…会った回数なんて片手で数えられるくらいなのだけど…。
正直、話すのも面倒だと思った私は話だけ聞いてさっさと帰ろうとウィリアム様の投げかけに答えた。
「ウィリアム様。お久しぶりですね。それでお話とはなんでしょうか?わざわざ、王家主催の夜会に婚約者では無い別の女性を連れて現れるくらいですもの…とても大切なご用件ということですよね?」
別に婚約破棄したいのならご勝手にと思うところだけど、ここは夜会。しかもウィリアム様の実家であるバーリスト侯爵家や、我が家のベルセリウス公爵家が主催しているものではない。
そんな所で婚約破棄の話などしたら…マナー違反もいいところだ。
まぁ、話し出した方が悪いのだからこちらに被害はないだろうけど…一度は止めないと良くないだろうと思った私は遠回しにウィリアム様の話を止めた…
つもりだったのだが…。
どうやらウィリアム様はそれ以上のバカだったらしい。
「俺はお前とは結婚できない。いくらお前が俺を愛していようが、俺はミレーナを愛しているんだ。それにお前のような豚と結婚したら末代までの恥だ!俺との婚約を破棄して欲しい。」
また豚か…豚って可愛いくて美味しいのに…なぜそんなに豚を連呼するのだろう。
取り敢えず婚約破棄は別に構わないのだけど…ここで話す話ではない。こういうのは家の問題だから家で話さないと…そんなことも分からないのだろうか。
それに私が愛してるという話になっているが、別に愛していないので安心して欲しい。
一人違うことを考えていると、私が悔しがっているとでも思ったのか、ミレーナという女が私に話しかけてきた。
「残念だったわね。おデブちゃん。ウィリアムは私以外愛せないそうなの。だから私にウィリアムを頂戴。ね?お願い…。お・で・ぶ・ちゃん!!」
「で…ぶ…?」
で…
ぶ…
………?
「そうよ!おデブちゃん。知らないの?おデブちゃんの事見て皆笑っているのよ…クスクス。気づいていないなんて…本当滑稽だわ!!」
ミレーナの言葉を聞いていた人たちが私を見て笑い出す。
あぁ、この感覚…
すごい昔にも味わったことがある。
どうして忘れていたのだろうか…。
そう思った瞬間、前世の記憶が走馬灯のように呼び起こされた。
デブだといじめられた子供時代。中学まではあだ名がブーだった…。教科書は破かれたり、上履きを捨てられたり。制服は切り刻まれたり…それはもう悲惨だった。登校したら机が無くなっていることもあった…。
それでも美味しものが食べるのが好きな私はなかなか痩せることが出来なかったし、虐められているのが分かっていても笑っていれば何とかなると思って常にヘラヘラして過ごしていた。
高校からは自分を変えようと本格的にダイエットを始めた。髪を染めたり化粧をしてお洒落したり…自分を変えようとできる限りの事をした。
一時的にダイエットに成功しても、持続することは難しくて、何度リバウンドしたか分からない。
大学からは美味しいものを食べても痩せれるようにと栄養学を学んだ。スポーツジムに通ったりエステに通ったり…。
結局お酒とか飲んでまたリバウンドを繰り返すんだけど…
そんなたくさんの記憶が蘇って来た瞬間。目の前が真っ暗になった。
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アルバート視点。
二人が近づいていく所を見ていると、周りの者たちも何かが始まると思ったのか後を追いかけるように近づいていく。
「あの二人…ウィリアム・バーリストとその隣の女は誰だ?」
ウィリアムはルミエールの妹と婚約していたはずだ。ルミエールがウィリアムの事を色々言っていたから記憶している。
「そうですね…ウィリアムという男はよく存じております。私に何度も言い寄って来ていましたから…それにしてもあの男。あんなに可愛い婚約者がいながら他の女性にうつつを抜かすなど、男の風上にも置けませんわね。」
レイネシアが毛虫でも見るような目でウィリアムと言う男を見ている。どうやら本気で鬱陶しいと感じていたようだ。それに可愛い婚約者って。ルミエールの妹の事か!?た、確かに丸っこいフォルムは可愛い…?のかも…?しれなくもないが…
食べている姿は確かにハムスターみたいで可愛かったが…。
食べている姿を想像してから俺はレイネシアに一言返す。
「そ、そうだな…。」
レイネシアは「クスッ」と鼻で笑ってからルミエールの妹の方を向いた。
そして、レイネシアと逆にいるアレクシスは頬杖付きながら面倒くさそうに三人のやり取りを見つめている。
「俺も、ウィリアムという男の隣にいる女のことはよく知っているよ。ハルネス侯爵家のご令嬢だろ?確か名前はミレーナだったと思う。あいつもあまりいい噂聞かないんだよな。」
ミレーナ・ハルネス。婚約者のいる男にばかり声掛けて何度も婚約を破談にしていると聞いたことがある。だが、相手が侯爵令嬢だからと泣き寝入りすることが多いと言っていた。
ミレーナの今のターゲットはウィリアムとルミエールということだろうか。それか…ルミエールもターゲットになっているか…。
ハルネス侯爵家は元々裏で色々していると噂が絶えない。トカゲの尻尾切り状態でなかなか証拠が掴めず罰せられないと父上も嘆いていたくらいだ。
取り敢えず、この場で出て行くことを得策では無いと感じていたのは俺だけではないようで父上や妹弟たちも壇上の上から見守っていた。
周りの音にかき消されて声までは聞こえないが、ウィリアムが婚約破棄したいと言っているという声とミレーナがルミエールの妹に向かって「でぶ」と何度も連呼したという言葉が周りの笑い声と一緒に聞こえてきた。
そして、次の瞬間…
「ブタが倒れたぞ!!」という叫び声が会場中に響き渡った…。
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