20 / 33
避暑地にスパ施設を作りましょう!
視察。
しおりを挟む
サウナ事件から一週間。
何とか説得してサウナに入れるようにと言う所まで漕ぎつけた。
お母様を味方につけ、シュミーズとドロワーズではなく薄目のワンピースで入るなら良いとお許しが出たのだ。
お母様が味方になればお父様も味方になってくれる。そこを上手く利用させてもらった。
そして、サウナ専用のワンピースを作ったあと、私はお母様と一緒にサウナに入っている。
「お母様…初めてのサウナはどうですか?」
入る前はすこし戸惑っていたお母様もサウナに入ってからはゆっくりと過ごしていた。
「とても気持ちいいわ。今までは汗をかくのが嫌で仕方がなかったんだけど、サウナでかく汗は全然違うわね…。」
お母様の言うイヤな汗はベタベタした汗だろう。匂いがキツめで蒸発しにくいから、なかなか汗が引かない。そのおかげで夏にドレスを着れば倒れてしまう人もいると聞いたことがある。
「そうなんですよ。初めはベタベタしている汗が段々サラサラした汗に変わってくるのです。サラサラした汗はすぐに蒸発するので体温調整がしやすくなるんですよ。週に二、三回入るだけで全然変わります。」
「そうなのね。このまま少しの間続けてみようかしら…」
サウナに入る時は必ず水を飲んでからはいること十分入って一度外に出るのを三セット行うことを伝えると、早速今日からはじめるということだった。
「いいと思います!もし続けられるのでしたら…どう変わったか後日、結果を教えてくださいませんか?それ次第ではサウナを家に置きたいという方もいらっしゃるかもしれません。」
それから私が話したことを守りながら一ヶ月以上サウナに入り続けている。
そしてみるみるうちに肌の調子が良くなっていき、今ではゆで卵のようなつるつるお肌になっていた。
よくお茶会に参加するお母様は周りのご婦人達から何をしているのか聞かれるようになったそうだ。
そしてサウナはご婦人たちの中で大人気商品となっている。
さすがお母様。歩く広告塔様々である。
コーボンさんの元にもサウナ建設の連絡が後を絶たないようで、最近では別の工房に作り方を伝えてそちらで作業着を行ってもらっているようだ。
コーボンさん以外の領民も仕事が増えて喜んでいるとお父様が言っていた。
そしてトレーニング器具も戦うことの多い辺境伯家や騎士団が買い取ってくれている。今までは剣を振ることしか出来なかったがそれ以外のトレーニング方法が楽しいらしい。
「ふふふ…いいんじゃない?サウナもトレーニング器具も売れ行きは順調よ…これで美味しい料理を…じゃなかった。スパ施設が出来たら完璧ね!!」
1人でこれからのことを想像してニヤニヤしていると、扉をノックする音が聞こえた。
「俺だ…入るぞ!」
「お兄様…なんでしょうか??」
扉を開けて入ってきたのはお兄様だ。どうやらこれからのことについて話があるらしい。私はお兄様にソファに座るよう伝えると、お兄様の前に座った。
「明日、視察に行く。お前も一緒に来い。」
…
……
………
「え!?視察ですか??」
今まで視察に行く時は誘いもしなかったくせに、どういう風の吹き回しだろうか。しかも明日って、急すぎる。ただ、お兄様の雰囲気を見るに断ることはできなさそうだ。
「えっと、わかりました。それでどちらに行かれるんですか?」
「明日になればわかる。スパ事業にも大きくかかわる場所だからな。お前もちゃんとした格好をして来いよ。」
ちゃんとした格好を…ということはドレスを着ろということだ。
ドレスは一つしか持っていないのだけど…夜会できたものでいいだろうか。
リバウンドした分は元に戻ったし、ドレス自体は問題なく着れるはずだ。サラに明日はドレスで出かけることを伝えると早速ドレスの準備をしてくれた。
そして翌朝…まだ陽も登っていない時間からドレスに着替えている。
「ふぁぁぁぁ~…眠いわね…。こんな朝早くに出かけるなんてどこにいるのかしら。」
「シルフィーナお嬢様!しっかりしてくださいませ。今から行く場所はお嬢様の幸せのために必要なところなんですよ!(ルミエール様がシルフィーナお嬢様に取ってとても大切な話だと仰っていたし、きっとアルバート様の件よね!)」
幸せのためって…確かにスパ施設を作るのは引きこもりを満喫するためでもあるけど。スパ施設があれば毎日運動しておいしいご飯をいっぱい食べることができるわけだし。宿泊施設の一番上は豪華な私の部屋を作る予定だ。
「ふふふ…私の幸せのために必要な場所に行く…」
その言葉にハッと目を覚ました。
「そ、そうよね!サラの言う通りだわ。これから行く場所は私の幸せのためにとても大切な場所だもの。頑張るわ!」
それから2時間かけて準備を整えると、私はお兄様と馬車に乗ってある場所へと旅立った…。
「ルミエールお兄様……ここ…は……?」
「あぁ。お前もよく知っている奴の家だ。」
陽が真上に昇りきったころ私はお兄様と一緒にある家の前に立っていた。
そこは…私の元婚約者である、ウィリアム・バーリストの実家だった…。
何とか説得してサウナに入れるようにと言う所まで漕ぎつけた。
お母様を味方につけ、シュミーズとドロワーズではなく薄目のワンピースで入るなら良いとお許しが出たのだ。
お母様が味方になればお父様も味方になってくれる。そこを上手く利用させてもらった。
そして、サウナ専用のワンピースを作ったあと、私はお母様と一緒にサウナに入っている。
「お母様…初めてのサウナはどうですか?」
入る前はすこし戸惑っていたお母様もサウナに入ってからはゆっくりと過ごしていた。
「とても気持ちいいわ。今までは汗をかくのが嫌で仕方がなかったんだけど、サウナでかく汗は全然違うわね…。」
お母様の言うイヤな汗はベタベタした汗だろう。匂いがキツめで蒸発しにくいから、なかなか汗が引かない。そのおかげで夏にドレスを着れば倒れてしまう人もいると聞いたことがある。
「そうなんですよ。初めはベタベタしている汗が段々サラサラした汗に変わってくるのです。サラサラした汗はすぐに蒸発するので体温調整がしやすくなるんですよ。週に二、三回入るだけで全然変わります。」
「そうなのね。このまま少しの間続けてみようかしら…」
サウナに入る時は必ず水を飲んでからはいること十分入って一度外に出るのを三セット行うことを伝えると、早速今日からはじめるということだった。
「いいと思います!もし続けられるのでしたら…どう変わったか後日、結果を教えてくださいませんか?それ次第ではサウナを家に置きたいという方もいらっしゃるかもしれません。」
それから私が話したことを守りながら一ヶ月以上サウナに入り続けている。
そしてみるみるうちに肌の調子が良くなっていき、今ではゆで卵のようなつるつるお肌になっていた。
よくお茶会に参加するお母様は周りのご婦人達から何をしているのか聞かれるようになったそうだ。
そしてサウナはご婦人たちの中で大人気商品となっている。
さすがお母様。歩く広告塔様々である。
コーボンさんの元にもサウナ建設の連絡が後を絶たないようで、最近では別の工房に作り方を伝えてそちらで作業着を行ってもらっているようだ。
コーボンさん以外の領民も仕事が増えて喜んでいるとお父様が言っていた。
そしてトレーニング器具も戦うことの多い辺境伯家や騎士団が買い取ってくれている。今までは剣を振ることしか出来なかったがそれ以外のトレーニング方法が楽しいらしい。
「ふふふ…いいんじゃない?サウナもトレーニング器具も売れ行きは順調よ…これで美味しい料理を…じゃなかった。スパ施設が出来たら完璧ね!!」
1人でこれからのことを想像してニヤニヤしていると、扉をノックする音が聞こえた。
「俺だ…入るぞ!」
「お兄様…なんでしょうか??」
扉を開けて入ってきたのはお兄様だ。どうやらこれからのことについて話があるらしい。私はお兄様にソファに座るよう伝えると、お兄様の前に座った。
「明日、視察に行く。お前も一緒に来い。」
…
……
………
「え!?視察ですか??」
今まで視察に行く時は誘いもしなかったくせに、どういう風の吹き回しだろうか。しかも明日って、急すぎる。ただ、お兄様の雰囲気を見るに断ることはできなさそうだ。
「えっと、わかりました。それでどちらに行かれるんですか?」
「明日になればわかる。スパ事業にも大きくかかわる場所だからな。お前もちゃんとした格好をして来いよ。」
ちゃんとした格好を…ということはドレスを着ろということだ。
ドレスは一つしか持っていないのだけど…夜会できたものでいいだろうか。
リバウンドした分は元に戻ったし、ドレス自体は問題なく着れるはずだ。サラに明日はドレスで出かけることを伝えると早速ドレスの準備をしてくれた。
そして翌朝…まだ陽も登っていない時間からドレスに着替えている。
「ふぁぁぁぁ~…眠いわね…。こんな朝早くに出かけるなんてどこにいるのかしら。」
「シルフィーナお嬢様!しっかりしてくださいませ。今から行く場所はお嬢様の幸せのために必要なところなんですよ!(ルミエール様がシルフィーナお嬢様に取ってとても大切な話だと仰っていたし、きっとアルバート様の件よね!)」
幸せのためって…確かにスパ施設を作るのは引きこもりを満喫するためでもあるけど。スパ施設があれば毎日運動しておいしいご飯をいっぱい食べることができるわけだし。宿泊施設の一番上は豪華な私の部屋を作る予定だ。
「ふふふ…私の幸せのために必要な場所に行く…」
その言葉にハッと目を覚ました。
「そ、そうよね!サラの言う通りだわ。これから行く場所は私の幸せのためにとても大切な場所だもの。頑張るわ!」
それから2時間かけて準備を整えると、私はお兄様と馬車に乗ってある場所へと旅立った…。
「ルミエールお兄様……ここ…は……?」
「あぁ。お前もよく知っている奴の家だ。」
陽が真上に昇りきったころ私はお兄様と一緒にある家の前に立っていた。
そこは…私の元婚約者である、ウィリアム・バーリストの実家だった…。
446
あなたにおすすめの小説
『婚約なんて予定にないんですが!? 転生モブの私に公爵様が迫ってくる』
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
現代で過労死した原田あかりは、愛読していた恋愛小説の世界に転生し、主人公の美しい姉を引き立てる“妹モブ”ティナ・ミルフォードとして生まれ変わる。今度こそ静かに暮らそうと決めた彼女だったが、絵の才能が公爵家嫡男ジークハルトの目に留まり、婚約を申し込まれてしまう。のんびり人生を望むティナと、穏やかに心を寄せるジーク――絵と愛が織りなす、やがて幸せな結婚へとつながる転生ラブストーリー。
【完結】裏切られ婚約破棄した聖女ですが、騎士団長様に求婚されすぎそれどころではありません!
綺咲 潔
恋愛
クリスタ・ウィルキンスは魔導士として、魔塔で働いている。そんなある日、彼女は8000年前に聖女・オフィーリア様のみが成功した、生贄の試練を受けないかと打診される。
本来なら受けようと思わない。しかし、クリスタは身分差を理由に反対されていた魔導士であり婚約者のレアードとの結婚を認めてもらうため、試練を受けることを決意する。
しかし、この試練の裏で、レアードはクリスタの血の繋がっていない妹のアイラととんでもないことを画策していて……。
試練に出発する直前、クリスタは見送りに来てくれた騎士団長の1人から、とあるお守りをもらう。そして、このお守りと試練が後のクリスタの運命を大きく変えることになる。
◇ ◇ ◇
「ずっとお慕いしておりました。どうか私と結婚してください」
「お断りいたします」
恋愛なんてもう懲り懲り……!
そう思っている私が、なぜプロポーズされているの!?
果たして、クリスタの恋の行方は……!?
無能だと追放された錬金術師ですが、辺境でゴミ素材から「万能ポーション」を精製したら、最強の辺境伯に溺愛され、いつの間にか世界を救っていました
メルファン
恋愛
「攻撃魔法も作れない欠陥品」「役立たずの香り屋」
侯爵令嬢リーシェの錬金術は、なぜか「ポーション」や「魔法具」ではなく、「ただの石鹸」や「美味しい調味料」にしかなりませんでした。才能ある妹が「聖女」として覚醒したことで、役立たずのレッテルを貼られたリーシェは、家を追放されてしまいます。
行きついた先は、魔物が多く住み着き、誰も近づかない北の辺境伯領。
リーシェは静かにスローライフを送ろうと、持参したわずかな道具で薬草を採取し、日々の糧を得ようとします。しかし、彼女の「無能な錬金術」は、この辺境の地でこそ真価を発揮し始めたのです。
辺境のゴミ素材から、領民を悩ませていた疫病の特効薬を精製!
普通の雑草から、兵士たちの疲労を瞬時に回復させる「万能ポーション」を大量生産!
魔物の残骸から、辺境伯の呪いを解くための「鍵」となる物質を発見!
リーシェが精製する日用品や調味料は、辺境の暮らしを豊かにし、貧しい領民たちに笑顔を取り戻させました。いつの間にか、彼女の錬金術に心酔した領民や、可愛らしい魔獣たちが集まり始めます。
そして、彼女の才能に気づいたのは、この地を治める「孤高の美男辺境伯」ディーンでした。
彼は、かつて公爵の地位と引き換えに呪いを受けた不遇な英雄。リーシェの錬金術が、その呪いを解く唯一の鍵だと知るや否や、彼女を熱烈に保護し、やがて溺愛し始めます。
「君の錬金術は、この世界で最も尊い。君こそが、私にとっての『生命線』だ」
一方、リーシェを追放した王都は、優秀な錬金術師を失ったことで、ポーション不足と疫病で徐々に衰退。助けを求めて使者が辺境伯領にやってきますが、時すでに遅し。
「我が妻は、あなた方の命を救うためだけに錬金術を施すほど暇ではない」
これは、追放された錬金術師が、自らの知識とスキルで辺境を豊かにし、愛する人と家族を築き、最終的に世界を救う、スローライフ×成り上がり×溺愛の長編物語。
異世界転生公爵令嬢は、オタク知識で世界を救う。
ふわふわ
恋愛
過労死したオタク女子SE・桜井美咲は、アストラル王国の公爵令嬢エリアナとして転生。
前世知識フル装備でEDTA(重金属解毒)、ペニシリン、輸血、輪作・土壌改良、下水道整備、時計や文字の改良まで――「ラノベで読んだ」「ゲームで見た」を現実にして、疫病と貧困にあえぐ世界を丸ごとアップデートしていく。
婚約破棄→ザマァから始まり、医学革命・農業革命・衛生革命で「狂気のお嬢様」呼ばわりから一転“聖女様”に。
国家間の緊張が高まる中、平和のために隣国アリディアの第一王子レオナルド(5歳→6歳)と政略婚約→結婚へ。
無邪気で健気な“甘えん坊王子”に日々萌え悶えつつも、彼の未来の王としての成長を支え合う「清らかで温かい夫婦日常」と「社会を良くする小さな革命」を描く、爽快×癒しの異世界恋愛ザマァ物語。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
パン作りに熱中しすぎて婚約破棄された令嬢、辺境の村で小さなパン屋を開いたら、毎日公爵様が「今日も妻のパンが一番うまい」と買い占めていきます
さら
恋愛
婚約者に「パンばかり焼いていてつまらない」と見捨てられ、社交界から追放された令嬢リリアーナ。
行き場を失った彼女が辿り着いたのは、辺境の小さな村だった。
「せめて、パンを焼いて生きていこう」
そう決意して開いた小さなパン屋は、やがて村人たちの心を温め、笑顔を取り戻していく。
だが毎朝通ってきては大量に買い占める客がひとり――それは領地を治める冷徹公爵だった!
「今日も妻のパンが一番うまい」
「妻ではありません!」
毎日のように繰り返されるやりとりに、村人たちはすっかり「奥様」呼び。
頑なに否定するリリアーナだったが、公爵は本気で彼女を妻に望み、村全体を巻き込んだ甘くて賑やかな日々が始まってしまう。
やがて、彼女を捨てた元婚約者や王都からの使者が現れるが、公爵は一歩も引かない。
「彼女こそが私の妻だ」
強く断言されるたび、リリアーナの心は揺れ、やがて幸せな未来へと結ばれていく――。
パンの香りと溺愛に包まれた、辺境村でのほんわかスローライフ&ラブストーリー。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる