引きこもり白豚令嬢の華麗なる逆襲???~美味しいご飯のためにダイエットを始めたら何やら勘違いされたようです。~

ゆずこしょう

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避暑地にスパ施設を作りましょう!

視察。

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サウナ事件から一週間。


何とか説得してサウナに入れるようにと言う所まで漕ぎつけた。


お母様を味方につけ、シュミーズとドロワーズではなく薄目のワンピースで入るなら良いとお許しが出たのだ。


お母様が味方になればお父様も味方になってくれる。そこを上手く利用させてもらった。


そして、サウナ専用のワンピースを作ったあと、私はお母様と一緒にサウナに入っている。


「お母様…初めてのサウナはどうですか?」


入る前はすこし戸惑っていたお母様もサウナに入ってからはゆっくりと過ごしていた。


「とても気持ちいいわ。今までは汗をかくのが嫌で仕方がなかったんだけど、サウナでかく汗は全然違うわね…。」


お母様の言うイヤな汗はベタベタした汗だろう。匂いがキツめで蒸発しにくいから、なかなか汗が引かない。そのおかげで夏にドレスを着れば倒れてしまう人もいると聞いたことがある。


「そうなんですよ。初めはベタベタしている汗が段々サラサラした汗に変わってくるのです。サラサラした汗はすぐに蒸発するので体温調整がしやすくなるんですよ。週に二、三回入るだけで全然変わります。」



「そうなのね。このまま少しの間続けてみようかしら…」


サウナに入る時は必ず水を飲んでからはいること十分入って一度外に出るのを三セット行うことを伝えると、早速今日からはじめるということだった。



「いいと思います!もし続けられるのでしたら…どう変わったか後日、結果を教えてくださいませんか?それ次第ではサウナを家に置きたいという方もいらっしゃるかもしれません。」



それから私が話したことを守りながら一ヶ月以上サウナに入り続けている。


そしてみるみるうちに肌の調子が良くなっていき、今ではゆで卵のようなつるつるお肌になっていた。

よくお茶会に参加するお母様は周りのご婦人達から何をしているのか聞かれるようになったそうだ。


そしてサウナはご婦人たちの中で大人気商品となっている。


さすがお母様。歩く広告塔様々である。

コーボンさんの元にもサウナ建設の連絡が後を絶たないようで、最近では別の工房に作り方を伝えてそちらで作業着を行ってもらっているようだ。


コーボンさん以外の領民も仕事が増えて喜んでいるとお父様が言っていた。


そしてトレーニング器具も戦うことの多い辺境伯家や騎士団が買い取ってくれている。今までは剣を振ることしか出来なかったがそれ以外のトレーニング方法が楽しいらしい。



「ふふふ…いいんじゃない?サウナもトレーニング器具も売れ行きは順調よ…これで美味しい料理を…じゃなかった。スパ施設が出来たら完璧ね!!」




1人でこれからのことを想像してニヤニヤしていると、扉をノックする音が聞こえた。


「俺だ…入るぞ!」


「お兄様…なんでしょうか??」


扉を開けて入ってきたのはお兄様だ。どうやらこれからのことについて話があるらしい。私はお兄様にソファに座るよう伝えると、お兄様の前に座った。


「明日、視察に行く。お前も一緒に来い。」






……


………



「え!?視察ですか??」


今まで視察に行く時は誘いもしなかったくせに、どういう風の吹き回しだろうか。しかも明日って、急すぎる。ただ、お兄様の雰囲気を見るに断ることはできなさそうだ。


「えっと、わかりました。それでどちらに行かれるんですか?」


「明日になればわかる。スパ事業にも大きくかかわる場所だからな。お前もちゃんとした格好をして来いよ。」


ちゃんとした格好を…ということはドレスを着ろということだ。


ドレスは一つしか持っていないのだけど…夜会できたものでいいだろうか。


リバウンドした分は元に戻ったし、ドレス自体は問題なく着れるはずだ。サラに明日はドレスで出かけることを伝えると早速ドレスの準備をしてくれた。




そして翌朝…まだ陽も登っていない時間からドレスに着替えている。


「ふぁぁぁぁ~…眠いわね…。こんな朝早くに出かけるなんてどこにいるのかしら。」


「シルフィーナお嬢様!しっかりしてくださいませ。今から行く場所はお嬢様の幸せのために必要なところなんですよ!(ルミエール様がシルフィーナお嬢様に取ってとても大切な話だと仰っていたし、きっとアルバート様の件よね!)」


幸せのためって…確かにスパ施設を作るのは引きこもりを満喫するためでもあるけど。スパ施設があれば毎日運動しておいしいご飯をいっぱい食べることができるわけだし。宿泊施設の一番上は豪華な私の部屋を作る予定だ。


「ふふふ…私の幸せのために必要な場所に行く…」


その言葉にハッと目を覚ました。



「そ、そうよね!サラの言う通りだわ。これから行く場所は私の幸せのためにとても大切な場所だもの。頑張るわ!」


それから2時間かけて準備を整えると、私はお兄様と馬車に乗ってある場所へと旅立った…。


「ルミエールお兄様……ここ…は……?」


「あぁ。お前もよく知っている奴の家だ。」



陽が真上に昇りきったころ私はお兄様と一緒にある家の前に立っていた。



そこは…私の元婚約者である、ウィリアム・バーリストの実家だった…。



 
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