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決意表明 祭まであと1日
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ランドは公園を囲う腰までの高さの石壁を眺めながら公園の敷地内に足を踏み入れた。
毎日夕刻に行っている園内の掃除を行う為である。
ホウキと塵取りを手にランドは灰色の壁の一画に足を止めた。
「凄いな~」
ランドが向こう側の異世界から学校の黒板用に仕入れて来たチョークで描かれた物のようだった。
大量に仕入れ過ぎた為、子供の遊び道具となる程に安価で購入出来るようになっている。
この公園の壁も、ソレで楽しめる様に黒に近い灰色にランドが創造した物である。
でもまさか公園の壁に花が咲くなんて思ってもいなかった。
ランドが、そう思うほどに素晴らしい作品だったのである。
真っ白な大輪の花。
その傍らには小さく言葉が添えてあった。
明日僕は
真っ白な君に
愛を誓う
「決意表明だね…」
ランドは笑みを浮かべた。
「帰ってポーションの用意でもしておくか…」
その日ランドは壁の絵は消さずに公園を後にしたのだった。
ー完結ー
毎日夕刻に行っている園内の掃除を行う為である。
ホウキと塵取りを手にランドは灰色の壁の一画に足を止めた。
「凄いな~」
ランドが向こう側の異世界から学校の黒板用に仕入れて来たチョークで描かれた物のようだった。
大量に仕入れ過ぎた為、子供の遊び道具となる程に安価で購入出来るようになっている。
この公園の壁も、ソレで楽しめる様に黒に近い灰色にランドが創造した物である。
でもまさか公園の壁に花が咲くなんて思ってもいなかった。
ランドが、そう思うほどに素晴らしい作品だったのである。
真っ白な大輪の花。
その傍らには小さく言葉が添えてあった。
明日僕は
真っ白な君に
愛を誓う
「決意表明だね…」
ランドは笑みを浮かべた。
「帰ってポーションの用意でもしておくか…」
その日ランドは壁の絵は消さずに公園を後にしたのだった。
ー完結ー
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