5 / 5
その5
しおりを挟む
~ヘルゲーム~
ルール1
合計三戦行い、二勝した方の勝利となる。
ルール2
豆の使用は禁止とする。
ルール3
戦いの内容は3回とも地獄サイドに決定権がある。
ルール4
人間側が勝った場合、賽の河原の支配権は人間側のものになり、鬼側が勝った場合は川越拓哉は生涯ショタのコスプレをした状態で等活地獄行きとする。
ルール5
グレーゾーンは全て鬼側に決定権が与えられる。
……?いやルール4なんか追加されてるんですが……。まあ、どっちみち負けたら地獄ということか……。
「私もぉ、乙女だしぃそろそろフィアンセが欲しかったのよぉ~」
やばい、地獄超えたぞ。
不利な戦いになりそうだが、絶対に負けられないっ!
「第一試合目はぁ……神経衰弱よ」
何……!? 脳筋オカマ野郎だと思っていたが、この大一番で神経衰弱なんて、まさか頭脳派か…?
いや、何かイカサマでもする気か…!
~15分後~
「しゅーりょー! この勝負52対0で川越の勝ちぃぃ!」
……普通にクソ雑魚だったじゃないか……。
なんでこれにしたんだよ。
「二戦目は腕相撲な。」
まさしく鬼の形相でこちらを睨む。
怖い怖い、あの、キャラ忘れてますが、大丈夫ですか……?
当然、俺の右手はあっという間に感覚を失った。
「ふぅ……三戦目は、御乱心スポーツブラザーズで勝負よ~ん」
運命を決める最終試合が、あの国民的ゲームスポブラだと!?
俺の右手は死んでいて思うように動かせない。くそ、そういう作戦だったのか!? そもそもあのゲームのどこに兄弟要素があるんだよ。
「…俺の出番ってわけだぁ」カッパがいう。
カッパ参戦!? 「スポブラできるんですか?」
「ああ、任せとけ。」
カッパ先輩…!
「ウーチューブで見たことあるしやって見たかったんだよな~。負けても落ちるのは川越だけだしw」
くそ、あのド畜生カッパめ…!川に引っ込んでろ。だが、今の俺よりは役に立つバズだ。
鬼は慣れた手つきでいつも姫を攫うロリコン亀を選択した。カッパはなんか産卵が好きそうな緑の恐竜を選択した。
「レディー…ファースト!!」
突っ込まないぞ?
試合が始まる。リードしたのはやはり鬼だ、コンボを決め、一気に大ダメージを与えた。
カッパも下手くそではないのだが、攻撃が当たってもあまりダメージが入らない。
くそ、このままでは……。何とかカッパに罪をなすりつけれないものか……。
そんなこんな言っているうちにカッパはもうバースト圏内だ。
その時、スポーツボールが現れた。
スポーツボールとは使用することで割と理不尽に相手をバーストさせることができるぶっ壊れアイテムだ。今のダメージ量なら、カッパでも鬼をバーストできる!
「カッパ先輩! あれ!」
「わかってる」
カッパはボールに攻撃を当てたが、割れない。鬼の追撃を喰らってしまう。
ギリギリのところで復帰する。
「それくらいは読めるわ!」
鬼はカッパをボールに近づかせないように立ち回る。
くそ、どうすれば……。
「これでとどめよっ!」カッパが油断していたところを、一気に距離を詰め、上に蹴り上げる。
それを読んだ。カッパは宙を舞い、スポーツボールを割り、必殺技を発動させた。
ロリコン亀が画面外まで吹っ飛びGameSetと表示される。
「勝者! 人間っ!」
いつの間にか増えていた野次馬が雄叫びをあげる。
「「「勝ったーーーーー!!!」」」
ーーーーーーーーーーーー
勝利したことで、賽の河原は、カッパが統括することになった。
普通俺がなるのが妥当なところだと思っていたが、あんな熱い試合を見た観戦者はカッパがふさわしいと言って聞かなかった。
だが、それだってどうだっていい。俺は天国に行くんだから。
「ふっ地獄も案外楽しかったな。」天国へと続く糸を見ながら俺はいう。
「俺も何だか、今が今までで一番充実している気がする。そのきっかけを作ってくれたのはお前だ」
「先輩……!」
「他の階層でも、人間が総覧者に勝ったという噂は、地獄の希望になりつつあるからな」
「まあ、先輩も頑張ってください。きゅうり送りますね」
「ふっ、俺はきゅうりが好きじゃないと言っただろ。次来た時、川に引きずり込んでやるからな」
「洒落になってないですって」
しばらく笑いあったあと、俺は天国へと続く糸を摘む。すると、上へ、上へと上がっていく。
その時、どこかか聞き覚えのある声が聞こえた。…いや気のせいだ。気のせいだろう。気のせいだって言ってんだろ!
「拓~」聞き覚えのある甲高い声が確かに耳に入る。全身に鳥肌が立った。
「ちょっ、お前、まてそっちじゃない」これもまた聞き覚えのある声だと思ったら、あのコスプレ閻魔ちゃんだ。
追いかけられているのは、そう、俺の元カノだった……。
ルール1
合計三戦行い、二勝した方の勝利となる。
ルール2
豆の使用は禁止とする。
ルール3
戦いの内容は3回とも地獄サイドに決定権がある。
ルール4
人間側が勝った場合、賽の河原の支配権は人間側のものになり、鬼側が勝った場合は川越拓哉は生涯ショタのコスプレをした状態で等活地獄行きとする。
ルール5
グレーゾーンは全て鬼側に決定権が与えられる。
……?いやルール4なんか追加されてるんですが……。まあ、どっちみち負けたら地獄ということか……。
「私もぉ、乙女だしぃそろそろフィアンセが欲しかったのよぉ~」
やばい、地獄超えたぞ。
不利な戦いになりそうだが、絶対に負けられないっ!
「第一試合目はぁ……神経衰弱よ」
何……!? 脳筋オカマ野郎だと思っていたが、この大一番で神経衰弱なんて、まさか頭脳派か…?
いや、何かイカサマでもする気か…!
~15分後~
「しゅーりょー! この勝負52対0で川越の勝ちぃぃ!」
……普通にクソ雑魚だったじゃないか……。
なんでこれにしたんだよ。
「二戦目は腕相撲な。」
まさしく鬼の形相でこちらを睨む。
怖い怖い、あの、キャラ忘れてますが、大丈夫ですか……?
当然、俺の右手はあっという間に感覚を失った。
「ふぅ……三戦目は、御乱心スポーツブラザーズで勝負よ~ん」
運命を決める最終試合が、あの国民的ゲームスポブラだと!?
俺の右手は死んでいて思うように動かせない。くそ、そういう作戦だったのか!? そもそもあのゲームのどこに兄弟要素があるんだよ。
「…俺の出番ってわけだぁ」カッパがいう。
カッパ参戦!? 「スポブラできるんですか?」
「ああ、任せとけ。」
カッパ先輩…!
「ウーチューブで見たことあるしやって見たかったんだよな~。負けても落ちるのは川越だけだしw」
くそ、あのド畜生カッパめ…!川に引っ込んでろ。だが、今の俺よりは役に立つバズだ。
鬼は慣れた手つきでいつも姫を攫うロリコン亀を選択した。カッパはなんか産卵が好きそうな緑の恐竜を選択した。
「レディー…ファースト!!」
突っ込まないぞ?
試合が始まる。リードしたのはやはり鬼だ、コンボを決め、一気に大ダメージを与えた。
カッパも下手くそではないのだが、攻撃が当たってもあまりダメージが入らない。
くそ、このままでは……。何とかカッパに罪をなすりつけれないものか……。
そんなこんな言っているうちにカッパはもうバースト圏内だ。
その時、スポーツボールが現れた。
スポーツボールとは使用することで割と理不尽に相手をバーストさせることができるぶっ壊れアイテムだ。今のダメージ量なら、カッパでも鬼をバーストできる!
「カッパ先輩! あれ!」
「わかってる」
カッパはボールに攻撃を当てたが、割れない。鬼の追撃を喰らってしまう。
ギリギリのところで復帰する。
「それくらいは読めるわ!」
鬼はカッパをボールに近づかせないように立ち回る。
くそ、どうすれば……。
「これでとどめよっ!」カッパが油断していたところを、一気に距離を詰め、上に蹴り上げる。
それを読んだ。カッパは宙を舞い、スポーツボールを割り、必殺技を発動させた。
ロリコン亀が画面外まで吹っ飛びGameSetと表示される。
「勝者! 人間っ!」
いつの間にか増えていた野次馬が雄叫びをあげる。
「「「勝ったーーーーー!!!」」」
ーーーーーーーーーーーー
勝利したことで、賽の河原は、カッパが統括することになった。
普通俺がなるのが妥当なところだと思っていたが、あんな熱い試合を見た観戦者はカッパがふさわしいと言って聞かなかった。
だが、それだってどうだっていい。俺は天国に行くんだから。
「ふっ地獄も案外楽しかったな。」天国へと続く糸を見ながら俺はいう。
「俺も何だか、今が今までで一番充実している気がする。そのきっかけを作ってくれたのはお前だ」
「先輩……!」
「他の階層でも、人間が総覧者に勝ったという噂は、地獄の希望になりつつあるからな」
「まあ、先輩も頑張ってください。きゅうり送りますね」
「ふっ、俺はきゅうりが好きじゃないと言っただろ。次来た時、川に引きずり込んでやるからな」
「洒落になってないですって」
しばらく笑いあったあと、俺は天国へと続く糸を摘む。すると、上へ、上へと上がっていく。
その時、どこかか聞き覚えのある声が聞こえた。…いや気のせいだ。気のせいだろう。気のせいだって言ってんだろ!
「拓~」聞き覚えのある甲高い声が確かに耳に入る。全身に鳥肌が立った。
「ちょっ、お前、まてそっちじゃない」これもまた聞き覚えのある声だと思ったら、あのコスプレ閻魔ちゃんだ。
追いかけられているのは、そう、俺の元カノだった……。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ギャグも そうですが ここまで
展開の予想が 斜め上と いうのも
面白いです
次回の 更新 楽しみにお待ちしてます
ありがとうございました
めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!
このての ギャグは 大好きです
感想ありがとうございます!!
面白いと言っていただけるとめっちゃ嬉しいです!
一言……。可哀想ww
そうですねw
いつも読んでくださりありがとうございます!!