Welcome To Hell!

後見 ナイ

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その4

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 現れた鬼は崩れた石の塔を見ると、満足げに微笑んだ。

「あら~ごめんなさいね。あまりの私のプリティーさに倒れちゃったのね」

「ざけんなっ! お前が重いからだろ!?」

「あら~か弱いレディにそんなこと言ってもいいのかしらぁ?」

か弱い要素何ひとつとしてないじゃねーか!!

「ちょい、新入り気をつけろ、あいつはここの階層ボスだ」カッパ先輩が言う。

「文句があるならぁ、ヘルゲームで私に勝つことね」

「ヘルゲーム?」俺は初めて聞くその言葉に疑問を浮かべる。

「ヘルゲームってのは、最大三人で階層ボスに特殊なルールで挑み勝利すればその階層の支配権が譲渡され、敗北すればさらに深い地獄に落とされる一か八かのゲームだ」

「勝てるのか……?」あの上腕二頭筋を見れば誰だって恐れを抱く。それに落ちるとしたら等活地獄だ……。できれば戦いたくないところだ。

「だが、あいつに勝たないと石積みを妨害してくる」

……くそ天国に行くにはやるしかないのか……。

「カッパ先輩、やっちゃいましょう!!」

「え?いやだけど?」

「なんでですか!? 一緒に石積みした仲じゃないですか?」

「何お前、一緒に石積みするだけで命張ってくれる仲間ができると思ってんのか?」

「きゅうりあげますから……」

「あー出た出た。人間のクズなところが。そもそもカッパがきゅうりを食ってるとこなんて見たこともないくせに勝手にカッパといえばきゅうりみたいな? 同じ色だからって適当抜かしてんじゃねーよマジで。普通にカルボナーラ食うからな俺?」

くそっカッパが助けてくれないなら自力でどうにかするしかないのか……?

 確かにカッパ巻きとか意味不の塊だな何だあの食べ物。まあいい。今度あのカッパ、本物のカッパ巻きにしてやろう。

「仕方ない。ヘルゲームだっ!」

「泣いても知らないわよぉ。」

俺の全てを賭けた戦いが始まる……!
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