聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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｢え　え　え～～！｣
と驚くみんなとは対照的に、スライムは、私をテイムしてと、ぴょんぴょんと跳びはねています。

お父様は、ぴょんぴょんと跳びはねるスライムちゃんを見つめ
｢し　仕方ないな･･･　ちゃんと面倒見るのだよ？｣

お父様は、許してくれたので私は
スライムちゃんに向かって
｢貴女の名前は『プルプル』ね｣

そう言うとスライムのブルプルは、再びぷるぷるしながらぴょんぴょんと跳びはねています。
きっととても嬉しいのだと思います。

｢お館様、それでは王都に着きましたら、先ずは冒険者ギルドに行って従魔契約をしましょう｣

｢そうだな。そうしようワグナー｣

そうしていると、ハウシュビッツ家の面々が近づいてきました。

｢お兄様、お久しぶりです。助けて頂きありがとうございます｣

｢いや、オドヘート。私が助けたわけではない。うちエルーシアちゃんが魔法を使って魔物を倒した。
そして、スライムをテイムしたのだ。だから娘にお礼をしてくれ｣

｢おお！エルーシア　この･･･｣
オドヘート叔父さんが私にお礼を言おうとしたのをお父様が止めました。
｢オドヘートよ、恩のある私の娘を呼び捨てにするとはどういった要件だ！
エルーシアちゃんと呼びなさい｣

その場はシーンとしました。

｢エルーシアちゃん｣とお父様はオドヘート叔父さんの目をみて言いました。

｢う　ううん。エルーシアちゃん助けてくれてありがとう｣

オドヘート叔父さんは咳払いをした後、私に礼をしました。

そうすると、叔母のマダリンと従弟にあたる同い年のコーエンが私に礼をいいました。

｢｢エルーシアちゃん、ありがとう｣｣

私は、お父様に一度隠れて顔だけ出して

｢いいえ、私は･･･｣と言って恥ずかしくてまた、お父様の陰に隠れちゃいました。

｢みんなすまんな。エルーシアちゃんは極度の人見知りなんだ。だから返事をきちんと出来なくてすまない。
そして、みんなにお願いがある。エルーシアちゃんが使った、治癒魔法と回復魔法は、ここだけの秘密だ。教会に知られると面倒な事になる。
エルーシアちゃんに助けられて感謝しているのであれば、このことを秘密にしておいてくれ。頼んだぞ。オドヘート｣

｢｢｢はい、承知しました｣｣｣

ハウシュビッツ一家の皆は返事をしました。

そこで私は空気を読まず

｢ねぇお父様。アイテムバックをお持ちでしたよね。
オークのお肉は美味しいと聞きます。
どうせ冒険者ギルドに行かなければならないのですから、冒険者ギルドで素材の買い取りと、オークの解体をしてもらいましょう。
解体したオーク肉を持って帰ってお母様のお土産にしましょう。
お母様、オークのお肉大好きだって言ってましたし。
ね、クラーラ？｣

｢はい。お嬢様その通りでございます。アルーシャ様はオークの肉が大好きでございます。けれども今まで言った事もない冒険者ギルドの事をよく知っていますね｣

といいながら、アイテムバックに、私が倒した魔物をしまっています。

「うん。使用人が話していたのを聞いていたよ」
私は慌てました」

そんな会話をしながら、私たちは全ての魔物をアイテムバックに入れました。

そして、叔母様が、コーエンと私が年齢が近いので一緒の馬車に乗ったら良いと提案してきましたが、私は、ブンブンと頭を振って拒否しました。

だって乱暴な男の子は苦手なのです。