聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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私とリーサお姉様、メリア、3人とも泥だらけです。
小麦の収穫で、全児童で麦を刈りに来ています。
生まれてから、農業に関わることがあまり無かったのでとても新鮮です。

収穫時は、児童のほとんど休むため、15日間学校がお休みになります。
この期間、農業に関わることのない人は社会勉強の為、農作物の収穫のお手伝いをすることに決まりました。

黄金色に輝く麦を見て私はテンションが上がりまくりです。
来年は米も収穫もあるのですよ。
あのふっくらと美味しいお米を食べる日が来るのです。味噌と醤油も完成したので、来年から日本食を再現できるかも知れません。

ふと私は、虫の多さに気づきました。農薬がないと色々と大変だよね。
来年米が作られるので米酢を作ろうと思いました。
その米酢で農薬を作りましょう。確か薄めるのよね。
前世、家庭菜園でお母さんが使っていたお酢を薄めただけの農薬を思い出しました。

あと、霧吹きの大きい物か~。
シュタインと相談して作りましょう。

そうして、私たちがお手伝いする最終日になりました。

最終日は、ジャガイモの収穫です。
私は、お姉様とメリア達と誰か一番大きいお芋を掘れるか競い合いました。
やっぱり一番大きいお芋を掘ったのは、メリアです。
本当にこういうのでは勝てません。

私はここの近くで飼っている、鶏、羊、牛(乳牛)、豚の厩舎を見てまわりました。
豚を飼っているご主人に私は、丸々と太った豚を指さし
「この豚を出荷する前に、穀物を使った餌を数週間与えてから出荷してもらえますか?
出荷したときには、その豚の母親と種豚を教えてください。もちろんそのお肉は私が買い取ります。」
といって、トウモロコシを乾燥させて潰した物や、大豆から油を取った後の糟。麦を乾燥させて潰した物を渡しました。
配合はよくわからないので適当に言いましたが、少しずつ改良していこうと思います。(畜産家に任せますが)
そうして、オーク肉よりも美味しい豚肉を作り、お母様と豚肉専門店を開こうと密かに企んでいます。



数年後、この取り組みで美味しい豚が出来て、貴族達の間で奪い合いが始まるほど大人気になります。
ブランド豚の登場です。
牛は、あまりにも餌を食べ過ぎるので食用だけを目的として飼育すると高額になるので今回は断念しました。
今度ミノタウロスを狩って食べてみよう!
美味しかったら牛肉の代わりにミノタウロスを食べる!

そんなことを考えていたらお屋敷に帰る時間になりました。

私たち3人はお屋敷にかえりました。
ふだんあまり体を動かすことのない私は、この収穫時期は、お屋敷に帰ったらすぐにお風呂に入っていたらうつらうつらとうたた寝してしまいました。
でも、今日は収穫したお芋を料理してもらってみんなで美味しく食べました。
何時の時代も女の子はお芋が大好きなんです!
(偏見かな?)

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