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女子達のお茶会が始まります。
お母様とレーア叔母様
リーサお姉様と私はそれぞれ同じ衣装をきています。
みんなテラスに集まり私たち4人を見ました!
「・・・ ・・・」
無言で固まるレディー達
そしてしばらくしてから
現状を把握してレディー達が一斉にしゃべりはじめました。
「全く、そっくりね。アルーシャさんとレーアさんは本当の双子だけど
エルーシアちゃんとリーサちゃんもそっくりね」
「どっちがどっちだか、解りません。似すぎですよ」
「まるで鏡にうつっているみたいですね」
「ふふふ。何かゴソゴソとしていると思いましたらお着替えでしたのね」
私たちを見慣れてきているヘルマ叔母様が笑いながら言いました。
ドッキリ大成功!!!
お茶会にはアルーシャお母様、ヘルマ叔母様(ベルティンの太守の夫人)マダリン叔母様、レーア叔母様、リーサお姉様、ファリカと私そして他の寄子の夫人も含め12人です。
お茶会の情報交換は、ほぼ今年から本格的に始まった教育制度の話が多く、特に王都学園の入試結果や、役所などの採用試験が素晴らしい結果を出した事です。
この世界でも貴族達は教育に関することは、夫人達の興味があるのです。
子供の教育は女性の責任ですから。
それとお母様とレーア叔母様は、国内の治水の事を話してくれました。
これから始まる社交で、この話が悪い方向に行かないためです。
話が、変な方向に行けばそれを修正させる為です。
例えば、フレイヤ様の神託が嘘で、公爵家の金儲けのために行うなど、事実と違うことが耳に入れば、我が一族はそれが間違いであると伝える。
だって本来なら、道路を広くするなど、領地内のインフラに魔法使いの力を使うつもりでしたし、そんなことで儲けなくてもすでにかなり金銭は余裕があるのです。
そして後半、ライナー兄様、コーエン、リーサお姉様と私の結婚相手のお話になりました。
「リーサちゃん、気になる人はいるのかしら?」
ヘルマ叔母様は、唐突に聞きました。
「私でございますか・・・ まだまだそういうことは無いです。強いて言えばこのまま、エルーシアちゃんとずっと一緒にいたいです。エルーシアちゃんと一緒にいると病弱だった私とお母様が、元気になったことと、何よりもエルーシアちゃんと一緒にいると楽しいから。 えへへ」
リーサお姉様は照れ笑いをしました。
私も釣られて「えへへ」と笑顔を作りました。
「そうよね、まだ10歳だものね。
で、エルーシアちゃんはいないの?」
「ふぇ!」
私は飲んでいる紅茶を吹き出しそうになりました。
「私も気になる男子はいないです。と言いますか、乱暴な男子は苦手です。
リーサお姉様や学校の女子の友達と仲良くおしゃべりしているのが楽しいです」
「まあ、でもエルーシアちゃんは引き手あまたよね」
「うふふ。そうね。10歳になってから色々な方から婚約の申し込みがありますね。でもリカード様が、「エルーシアちゃんは嫁にはやらん!」と言って全て私たちが見る前に手紙を破いているわ」
「え?そうなんですか?初耳です。お母さん」
「そうよ、エルーシアちゃん。あの人は何時になったらエルーシアちゃん離れ出来るのかしらね。ファリカが生まれてから少しはエルーシアちゃん離れ出来ると思ったのですけどね。ふふふ」
「おかあちゃま、わたちもお姉ちゃまが、どっかいっちゃいやだ」
「ふふふ。ファリカもエルーシアちゃん離れ出来ないのね。2年後は大変ね」
それにしても、いつもながらクラーラの煎れるお茶はとても美味しいのでした。
お茶会が終わってから、お祖父様とお祖母様が到着して
いよいよ夕食時間になりました。
そこには、お母様と私が、豚を飼っている人にお願いした、出荷する数週間前から餌を穀物に変えて肉質をかえたお肉の初披露です。
今日の食卓は、豚肉尽くしです。
丸焼き
ステーキ
カツレツ
角煮
酢豚 などなど
豚肉を使った色々なお料理を出しました。
醤油と味噌を量産出来るようになるため、醤油味や味噌味のお料理も出しました。
今までの豚肉や、オーク肉に比べお肉の味は、臭みがすくなくなり、香りも良く柔らかくなり、とても食べやすくなったと好評です。
お母様とレーア叔母様がむしゃむしゃむしゃむしゃと、いつもより むしゃ が2回多いのでかなり美味しいのでしょう。
後半に、同じように出荷前に穀物を与えた牛肉をステーキにしたのを試食をしてもらいました。
乳牛をつぶしたお肉なので少し硬いと思いましたが、料理人の工夫によりどの部位も、柔らかく美味しくて、こちらも好評でしたが、牛は、鶏や豚肉に比べ多くの餌が必要なので、しばらく大量生産は見送ることにしました。
(今は、備蓄をするため)
そうして、王様と同じく醤油を使ったステーキソースは皆気に入ったようです。
これで、来年以降は稲作の作付けを多くするので、豚肉を使った丼物も人気になると思います。
女子達のお茶会が始まります。
お母様とレーア叔母様
リーサお姉様と私はそれぞれ同じ衣装をきています。
みんなテラスに集まり私たち4人を見ました!
「・・・ ・・・」
無言で固まるレディー達
そしてしばらくしてから
現状を把握してレディー達が一斉にしゃべりはじめました。
「全く、そっくりね。アルーシャさんとレーアさんは本当の双子だけど
エルーシアちゃんとリーサちゃんもそっくりね」
「どっちがどっちだか、解りません。似すぎですよ」
「まるで鏡にうつっているみたいですね」
「ふふふ。何かゴソゴソとしていると思いましたらお着替えでしたのね」
私たちを見慣れてきているヘルマ叔母様が笑いながら言いました。
ドッキリ大成功!!!
お茶会にはアルーシャお母様、ヘルマ叔母様(ベルティンの太守の夫人)マダリン叔母様、レーア叔母様、リーサお姉様、ファリカと私そして他の寄子の夫人も含め12人です。
お茶会の情報交換は、ほぼ今年から本格的に始まった教育制度の話が多く、特に王都学園の入試結果や、役所などの採用試験が素晴らしい結果を出した事です。
この世界でも貴族達は教育に関することは、夫人達の興味があるのです。
子供の教育は女性の責任ですから。
それとお母様とレーア叔母様は、国内の治水の事を話してくれました。
これから始まる社交で、この話が悪い方向に行かないためです。
話が、変な方向に行けばそれを修正させる為です。
例えば、フレイヤ様の神託が嘘で、公爵家の金儲けのために行うなど、事実と違うことが耳に入れば、我が一族はそれが間違いであると伝える。
だって本来なら、道路を広くするなど、領地内のインフラに魔法使いの力を使うつもりでしたし、そんなことで儲けなくてもすでにかなり金銭は余裕があるのです。
そして後半、ライナー兄様、コーエン、リーサお姉様と私の結婚相手のお話になりました。
「リーサちゃん、気になる人はいるのかしら?」
ヘルマ叔母様は、唐突に聞きました。
「私でございますか・・・ まだまだそういうことは無いです。強いて言えばこのまま、エルーシアちゃんとずっと一緒にいたいです。エルーシアちゃんと一緒にいると病弱だった私とお母様が、元気になったことと、何よりもエルーシアちゃんと一緒にいると楽しいから。 えへへ」
リーサお姉様は照れ笑いをしました。
私も釣られて「えへへ」と笑顔を作りました。
「そうよね、まだ10歳だものね。
で、エルーシアちゃんはいないの?」
「ふぇ!」
私は飲んでいる紅茶を吹き出しそうになりました。
「私も気になる男子はいないです。と言いますか、乱暴な男子は苦手です。
リーサお姉様や学校の女子の友達と仲良くおしゃべりしているのが楽しいです」
「まあ、でもエルーシアちゃんは引き手あまたよね」
「うふふ。そうね。10歳になってから色々な方から婚約の申し込みがありますね。でもリカード様が、「エルーシアちゃんは嫁にはやらん!」と言って全て私たちが見る前に手紙を破いているわ」
「え?そうなんですか?初耳です。お母さん」
「そうよ、エルーシアちゃん。あの人は何時になったらエルーシアちゃん離れ出来るのかしらね。ファリカが生まれてから少しはエルーシアちゃん離れ出来ると思ったのですけどね。ふふふ」
「おかあちゃま、わたちもお姉ちゃまが、どっかいっちゃいやだ」
「ふふふ。ファリカもエルーシアちゃん離れ出来ないのね。2年後は大変ね」
それにしても、いつもながらクラーラの煎れるお茶はとても美味しいのでした。
お茶会が終わってから、お祖父様とお祖母様が到着して
いよいよ夕食時間になりました。
そこには、お母様と私が、豚を飼っている人にお願いした、出荷する数週間前から餌を穀物に変えて肉質をかえたお肉の初披露です。
今日の食卓は、豚肉尽くしです。
丸焼き
ステーキ
カツレツ
角煮
酢豚 などなど
豚肉を使った色々なお料理を出しました。
醤油と味噌を量産出来るようになるため、醤油味や味噌味のお料理も出しました。
今までの豚肉や、オーク肉に比べお肉の味は、臭みがすくなくなり、香りも良く柔らかくなり、とても食べやすくなったと好評です。
お母様とレーア叔母様がむしゃむしゃむしゃむしゃと、いつもより むしゃ が2回多いのでかなり美味しいのでしょう。
後半に、同じように出荷前に穀物を与えた牛肉をステーキにしたのを試食をしてもらいました。
乳牛をつぶしたお肉なので少し硬いと思いましたが、料理人の工夫によりどの部位も、柔らかく美味しくて、こちらも好評でしたが、牛は、鶏や豚肉に比べ多くの餌が必要なので、しばらく大量生産は見送ることにしました。
(今は、備蓄をするため)
そうして、王様と同じく醤油を使ったステーキソースは皆気に入ったようです。
これで、来年以降は稲作の作付けを多くするので、豚肉を使った丼物も人気になると思います。
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