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(ああ。なるほど!)
「村長。ここには、消毒液、石鹸、マスク等の衛生用品の備蓄はありますか?」
「いいえ。女神様。確かに領主様よりそのものを使って、衛生とかをよくしなさいとお触れが出たのは知っていたのですが、ここには商会の方もあまり来ることもなく、来たとしても塩や食料、衣類といった物ばかりです。
領都に購入に行こうにもお金も時間もありません」
「そうよね・・・。村長ここの皆様は、どの様なお仕事をされているのかしら?」
「はい。基本は木材を売ってお金に替えて生活をしています。
食料は基本自給自足です」
(私の勉強不足ね。山間部の人は農業を行うにしても、土地が斜めだから穀物を植えたとしても、収穫が難しいのね・・・)
「村長。私たち公爵家の考えが浅はかでした。山間部の方々に対して配慮が足りませんでした。
ここを含めて、領主の長女の名において、アルコールなどの衛生用品を贈与いたします。
また、トイレと上下水道も無料で設置いたします」
「え?本当によろしいのですか?」
「当然です。ここの場所で、疫病が流行ったのは不衛生だったためです。
飲み水、排泄物、そして個々の手洗いやうがいなどしていなかったためです。
領民が衛生的な生活を送るようにするのが、領主一家の努めです。
特に衛生面に関しては、領都とその他の土地で開きがあってはいけないのです。
トイレや衛生用品の使い方などは、今日ここにいる文官から説明をさせますので安心してください」
「はい。ありがとうございます」
「あとここでは、自給自足ではなく、しばらくは、木材を販売することで、収入を得るようにいたします。治水の工事を行った為、川の水の量が増えて深くなっています。ですから伐採した木を下流に流してしまいましょう。下流で木材をキャッチしてそこで、各種加工をしてヒーナ商会などで購入します。(もしかしたら、農作物と同じく領主の買上げになるかかも)そのお金で食料など生活にかかるものを購入するようにしてください。
そして自給自足に使っていた畑ですが、今年から葡萄や林檎などのフルーツを植えてください。育て方は、私の方で適任者をこちらに連れてきます。
この地は標高が高いので、結構気温が下がると思うので、葡萄と林檎が適していると思います。
あと、村長。ここは、昼間と夜とでは、寒暖の差はありますか?」
「かんだん?」
「ああ。昼は、温かくて、夜は冷え込みますか?」
「ここより少し下った開けた所は、昼と夜の温度の差はあると思います」
「じゃあ。私の大好きな、メロンとスイカを育てましょうか?」
「え?そんなにいっぱいは出来ないと・・・」
「ふふふ。そうですよね。メロンとスイカは農業ギルドより人を派遣して貰います。ガイスト王国がこれらを育てているみたいなので種か苗を買ってきますわ」
(そして、ビニールハウスならぬ、ガラスハウスを作るわ。この間シュタインから透明なガラスを大量に作れるようになったって聞いたのよね。ガラスハウス(温室)はシュタインに丸投げにしよう)
あと、林檎を植えるのだから、養蜂も必要ね」
「あ。はい」
「今までは、養蜂は、クローバーだけだったけれど、蜂さん達を移動して集めるのもいいわね。
春は、林檎の花、初夏はアカシア、夏場はクローバー。冬場はなるべく温かいところで休んで頂きましょう。今までは、ノーフォーク農法でクローバーや家畜を担当していた方で養蜂して貰っていたけれど蜂さんを移動させればもっと沢山の蜂蜜が採れるわね。採れるわよね村長?」
「え?・・・」
村長は戸惑っているようですが、私は無視して
「ここの村は、ゆくゆくは、果実園としてやっていきましょう。そして木をある程度切ったら必ず植林してください。木を切った後に焼いて畑にしても収穫がいいのは2年くらいですので。まあ切った後に林檎や葡萄などを植えたら植林として認めますけど。
あと、トイレの浄化にスライムちゃんを使うのですけども、彼らの浄化した水は、栄養価が高く、しかも害虫がつかないのでその水を使いたいので、住宅地は、もしかしたら今より水源に近い上の方に移住して貰うかも知れません。
もちろん今住まわれている所から下に、果実などを植えてもいいのですけど・・・。
あ!そうそう、イチゴも植えましょうね・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
勝手に話を進める私に村長は無言になってしまいました。
私は、甘いフルーツが食べたくて色々と言ってしまいました。
「これは、絶対にガラスハウス(温室)をこの地で作って甘いイチゴを作りましょう。(日本のスーパーで売っていたイチゴはどっかの国とどっかの国で掛け合わせたものだったよね)今は野いちごしかありませんが、温かい所の野いちごと寒いところの野いちごを掛け合わせて色々と試して見ましょう」
「・・・・・・」
「ここの村は、フルーツの研究をする所にしましょう!
お父様と叔父様に相談してから、またこの地に来ます。きっと村の皆様も生活が豊かになりますのでご協力お願いしますね」
「は、はい。それで私たちはこれからどうすれば良いのでしょうか?」
「あ、ごめんなさい。私フルーツに目が眩んでしまいました。
生活環境は、私の商会で整えます。文官と農業ギルドの人間をこちらに向かわせます。そちらの人々が来るまでは、お仕事は今まで通りにしてください。
生活面では、トイレや上下水道をすぐに作りますので、外から帰ってきたら必ずうがいと手洗いをしてください。これをする事により今回みたく病気が村民全員にうつる確率が減りますので。
あと、浄化槽と上下水道ができあがりましたら公衆お風呂も作りますので皆さんでご利用ください」
「は、はい。そのように色々としてくださってありがとうございます。
病気を治すばかりではなく、色々と考えてくださりありがとうございます」
「あ!村長。ここの近くで拠点を作って治水工事をしている者達も今日から一緒にこの村で生活させていいかしら?
遊水池もほぼ出来ているけれども、川の流れをかえたり、村の住宅地や果実園の工事をさせますので」
「はい。それは大丈夫です。むしろこれから村のために色々と動いて頂けるのであれば、私たちと交流をとって頂ける方がありがたいです」
「それでは、私たちは、山間部の村に問題が無いか調べるのでこれで失礼します」
私とマチルダと治水工事の担当の文官と魔法使いで、山間部にある各村に行き、それぞれ、衛生用品やトイレの設置するための段取りを行いました。
それにあわせ、それぞれの村に、木材の販売と植林、林檎等の果実園や甜菜(砂糖のもと)や大麦とホップ(ビール)の育成。いい粘土が出た土地には陶器の産地としてやっていくなど色々と思いつく限り割り当てていきました。
(インフラで問題になるのが道路よね。そしてこれから持ち込まれる木材の使い道。あと技術者の派遣。色々と問題が山積みね)
と私が考えていたところ
「エルーシア。考えてみたのだが、疫病が発病しているのは、あそこの村だけとは限らないのだ。ベルティンブルグ内はあそこだけだが、国内には我々が動いていなく、王国とその領地で動いているところもあるからそこも確かめないと駄目なのだ!」
「マチルダ。そうね。その通りね。
でも何処まで介入して大丈夫なのかしら?」
「サクッと病気を治すだけでいいのだ!その後は王国とその領主に任せればいいのだ!」
「そんな無責任な感じでいいのかしら?」
「無責任じゃないのだ!無料で治してやるのだ!」
「そうね。じゃ明日行きましょうか?」
「それでいいのだ!でも明日は、リーサかメリアを連れていくのだ!」
「え?何故?」
「エルーシアは、まだ完全に人見知りが直っていないのだ!だから、私以外にもフォローする者が必要なのだ!」
「・・・ ・・・ そうね」
私は腑に落ちないけれどもなんとか返事をしたのでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
因みに
最初の村では、色々な果実を育てる為の試験場になりました。
ここで苗や苗木を作り他の山間部の村に渡したりするようになります。
(ああ。なるほど!)
「村長。ここには、消毒液、石鹸、マスク等の衛生用品の備蓄はありますか?」
「いいえ。女神様。確かに領主様よりそのものを使って、衛生とかをよくしなさいとお触れが出たのは知っていたのですが、ここには商会の方もあまり来ることもなく、来たとしても塩や食料、衣類といった物ばかりです。
領都に購入に行こうにもお金も時間もありません」
「そうよね・・・。村長ここの皆様は、どの様なお仕事をされているのかしら?」
「はい。基本は木材を売ってお金に替えて生活をしています。
食料は基本自給自足です」
(私の勉強不足ね。山間部の人は農業を行うにしても、土地が斜めだから穀物を植えたとしても、収穫が難しいのね・・・)
「村長。私たち公爵家の考えが浅はかでした。山間部の方々に対して配慮が足りませんでした。
ここを含めて、領主の長女の名において、アルコールなどの衛生用品を贈与いたします。
また、トイレと上下水道も無料で設置いたします」
「え?本当によろしいのですか?」
「当然です。ここの場所で、疫病が流行ったのは不衛生だったためです。
飲み水、排泄物、そして個々の手洗いやうがいなどしていなかったためです。
領民が衛生的な生活を送るようにするのが、領主一家の努めです。
特に衛生面に関しては、領都とその他の土地で開きがあってはいけないのです。
トイレや衛生用品の使い方などは、今日ここにいる文官から説明をさせますので安心してください」
「はい。ありがとうございます」
「あとここでは、自給自足ではなく、しばらくは、木材を販売することで、収入を得るようにいたします。治水の工事を行った為、川の水の量が増えて深くなっています。ですから伐採した木を下流に流してしまいましょう。下流で木材をキャッチしてそこで、各種加工をしてヒーナ商会などで購入します。(もしかしたら、農作物と同じく領主の買上げになるかかも)そのお金で食料など生活にかかるものを購入するようにしてください。
そして自給自足に使っていた畑ですが、今年から葡萄や林檎などのフルーツを植えてください。育て方は、私の方で適任者をこちらに連れてきます。
この地は標高が高いので、結構気温が下がると思うので、葡萄と林檎が適していると思います。
あと、村長。ここは、昼間と夜とでは、寒暖の差はありますか?」
「かんだん?」
「ああ。昼は、温かくて、夜は冷え込みますか?」
「ここより少し下った開けた所は、昼と夜の温度の差はあると思います」
「じゃあ。私の大好きな、メロンとスイカを育てましょうか?」
「え?そんなにいっぱいは出来ないと・・・」
「ふふふ。そうですよね。メロンとスイカは農業ギルドより人を派遣して貰います。ガイスト王国がこれらを育てているみたいなので種か苗を買ってきますわ」
(そして、ビニールハウスならぬ、ガラスハウスを作るわ。この間シュタインから透明なガラスを大量に作れるようになったって聞いたのよね。ガラスハウス(温室)はシュタインに丸投げにしよう)
あと、林檎を植えるのだから、養蜂も必要ね」
「あ。はい」
「今までは、養蜂は、クローバーだけだったけれど、蜂さん達を移動して集めるのもいいわね。
春は、林檎の花、初夏はアカシア、夏場はクローバー。冬場はなるべく温かいところで休んで頂きましょう。今までは、ノーフォーク農法でクローバーや家畜を担当していた方で養蜂して貰っていたけれど蜂さんを移動させればもっと沢山の蜂蜜が採れるわね。採れるわよね村長?」
「え?・・・」
村長は戸惑っているようですが、私は無視して
「ここの村は、ゆくゆくは、果実園としてやっていきましょう。そして木をある程度切ったら必ず植林してください。木を切った後に焼いて畑にしても収穫がいいのは2年くらいですので。まあ切った後に林檎や葡萄などを植えたら植林として認めますけど。
あと、トイレの浄化にスライムちゃんを使うのですけども、彼らの浄化した水は、栄養価が高く、しかも害虫がつかないのでその水を使いたいので、住宅地は、もしかしたら今より水源に近い上の方に移住して貰うかも知れません。
もちろん今住まわれている所から下に、果実などを植えてもいいのですけど・・・。
あ!そうそう、イチゴも植えましょうね・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
勝手に話を進める私に村長は無言になってしまいました。
私は、甘いフルーツが食べたくて色々と言ってしまいました。
「これは、絶対にガラスハウス(温室)をこの地で作って甘いイチゴを作りましょう。(日本のスーパーで売っていたイチゴはどっかの国とどっかの国で掛け合わせたものだったよね)今は野いちごしかありませんが、温かい所の野いちごと寒いところの野いちごを掛け合わせて色々と試して見ましょう」
「・・・・・・」
「ここの村は、フルーツの研究をする所にしましょう!
お父様と叔父様に相談してから、またこの地に来ます。きっと村の皆様も生活が豊かになりますのでご協力お願いしますね」
「は、はい。それで私たちはこれからどうすれば良いのでしょうか?」
「あ、ごめんなさい。私フルーツに目が眩んでしまいました。
生活環境は、私の商会で整えます。文官と農業ギルドの人間をこちらに向かわせます。そちらの人々が来るまでは、お仕事は今まで通りにしてください。
生活面では、トイレや上下水道をすぐに作りますので、外から帰ってきたら必ずうがいと手洗いをしてください。これをする事により今回みたく病気が村民全員にうつる確率が減りますので。
あと、浄化槽と上下水道ができあがりましたら公衆お風呂も作りますので皆さんでご利用ください」
「は、はい。そのように色々としてくださってありがとうございます。
病気を治すばかりではなく、色々と考えてくださりありがとうございます」
「あ!村長。ここの近くで拠点を作って治水工事をしている者達も今日から一緒にこの村で生活させていいかしら?
遊水池もほぼ出来ているけれども、川の流れをかえたり、村の住宅地や果実園の工事をさせますので」
「はい。それは大丈夫です。むしろこれから村のために色々と動いて頂けるのであれば、私たちと交流をとって頂ける方がありがたいです」
「それでは、私たちは、山間部の村に問題が無いか調べるのでこれで失礼します」
私とマチルダと治水工事の担当の文官と魔法使いで、山間部にある各村に行き、それぞれ、衛生用品やトイレの設置するための段取りを行いました。
それにあわせ、それぞれの村に、木材の販売と植林、林檎等の果実園や甜菜(砂糖のもと)や大麦とホップ(ビール)の育成。いい粘土が出た土地には陶器の産地としてやっていくなど色々と思いつく限り割り当てていきました。
(インフラで問題になるのが道路よね。そしてこれから持ち込まれる木材の使い道。あと技術者の派遣。色々と問題が山積みね)
と私が考えていたところ
「エルーシア。考えてみたのだが、疫病が発病しているのは、あそこの村だけとは限らないのだ。ベルティンブルグ内はあそこだけだが、国内には我々が動いていなく、王国とその領地で動いているところもあるからそこも確かめないと駄目なのだ!」
「マチルダ。そうね。その通りね。
でも何処まで介入して大丈夫なのかしら?」
「サクッと病気を治すだけでいいのだ!その後は王国とその領主に任せればいいのだ!」
「そんな無責任な感じでいいのかしら?」
「無責任じゃないのだ!無料で治してやるのだ!」
「そうね。じゃ明日行きましょうか?」
「それでいいのだ!でも明日は、リーサかメリアを連れていくのだ!」
「え?何故?」
「エルーシアは、まだ完全に人見知りが直っていないのだ!だから、私以外にもフォローする者が必要なのだ!」
「・・・ ・・・ そうね」
私は腑に落ちないけれどもなんとか返事をしたのでした。
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最初の村では、色々な果実を育てる為の試験場になりました。
ここで苗や苗木を作り他の山間部の村に渡したりするようになります。
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私は最高の仲間と最強を目指すから。
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