聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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201 控え室 真珠 ダイヤモンド渡す

「皆様。お揃いのようですので控え室に向かいましょう」
衛兵は私達を先導して控え室に向かいました。

控え室では、私とお母様の二人から変な空気が流れています。

男性陣はただただこれを見ているだけで、女性陣はこの空気を無視して色々と女性同士で情報の交換をしています。
社交の時期はこれからで、領地に住む夫人はお茶会も中々出来ないので、情報に飢えているのです。
無言で見守る男性に比べると逞しさを感じます。
ってこんな空気を作った私が思うのもどうかとおもいますが。
テヘ。

「お祖母様と、お母様と叔母様達聞いてくださいませ」
私は、バッグからアコヤ貝から作った、真珠のイヤリングとピアスを出しました。

「「「綺麗」」」

女性陣から黄色い声が聞こえます。
私はさらに、真珠のプレスレットを人数分出しました。

「「「綺麗。全て大きさも揃っているわ」」」

女性陣から再び黄色い声が聞こえます。

「女性の皆様、今日の式とパーティーそしてベルティンブルグで行われる舞踏会で先に渡した、真珠のネックレスと合わせて、イヤリングかピアスそしてブレスレットを付けて参加していただけないでしょうか?」

そして私は、再びバッグから、ダイヤモンドの指輪を出しました。

「「「きゃー キラキラしていて綺麗」」」
再び黄色い声が聞こえます。

「この指輪についている石はダイヤモンドと言います。
今までは、見向きもされなかった石ですが、私と職人でカットの仕方を研究した結果、このように光り輝く宝石に生まれ変わりました」

「なるほどな。この宝石類を今日の叙爵式とパーティー、そしてベルティンブルグで行われる舞踏会など社交にこの宝石をベルティンブルグ一族が身につけて流行を作ろうということか?」

「はい、オスカー叔父様その通りでございます。オスカー叔父様ご一家は王都在中で利益はあまりありませんが、他の方々はここに居る方達の他に、オッドリア辺境伯ご一家、オドベード叔父様とハウスビッシュ伯爵家など寄子達にも、この宝石をすでに渡しております」

「それだけではないよの?エルーシアちゃん」

「はい、お祖父様。皆様実はこの宝石達は、すでに王族ご一家にも渡しています。
そこで、マルグレーテ殿下、フィオナ殿下そして私と同い年のソフィア王女様も今日身につけていただく事になっております」

「「「「ええええ! 王族までも」」」」

「はははは。何を驚いておる、わしもオスカーも王位継承権を持つ王族だぞ」
お祖父様は本気で笑っています。
だってお腹を押さえています。




***************************

エルーシアは、自身のバッグの中に魔法のポケットを仕込んでいます。

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