聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

293

293


「今日のディナーも美味しかったですわ。特にオークカツは絶品でした。
いつもこのようなディナーなのでしょうか？」

ソフィアとアデリッサちゃんは、お腹をさすりながら私のお部屋にやって来ました。

「我が屋敷の料理人は、ブレリアントホテルの料理人と切磋琢磨して料理の開発と技術の向上を争っているのです。
ですから、料理人の腕が良いのでしょうね」

「ふふふ。本当にこのベルンやベルティンのお屋敷の料理は美味しくていつも食べ過ぎてしまいます。
エルーシアの言う通り料理人の腕もいいのですが、エルーシアがどこからか持ってくる、食材や調味料がより美味しくしているのだわ」

私の部屋にいたリーサもお腹をさすっています。

「ところでエルーシア。昨日から気になっていたのですが、壁に掛けている物は、有名な方の芸術品ですか？」

ソフィアが私に聞いてきた物は、数ヶ月前に麻で作った的。
そうです。ダーツボードもどきです。

「これは、ダーツという遊びの道具です」

「遊びの道具ですか、私もこのダーツと言う物で遊びたいですわ」

ソフィアは、私を上目遣いで見てきます。

（同い年の同性に上目遣いされても効果は薄いとおもうけど）

「わかりましたわ。それでは、皆さん扉の方に集まってください」
ダーツボードは部屋の奥の壁に掛けてあります。
ダーツは先が尖っているので人に当たると怪我をする恐れがあるからです。

そして私は、ダーツを棚から取り出しました。

「まずは、ダーツの持ち方ですが、親指と人差し指でダーツを挟み、中指を添えるようにして持ちます」
私は、説明と一緒にダーツをもって説明をしています。
ソフィアとアデリッサちゃんは真剣に聞いています。

「そして、投げる方の腕と同じ方の足を前にして構えます。
ダーツボードに対し、顔は正面を向きまして、両目でしっかりと見て狙います「狙う場所」「目」「ダーツ」が一直線になるようにします」

ソフィアとアデリッサちゃんは真剣に話を聞いています。

「次にダーツを引き寄せます。そうですね。肘を中心として、腕がおうぎ形を描くように意識します。
そして、肘を動かさず、指を同時に離すようにしてリリースします。
投げた後は、狙った場所に手を伸ばすようにするのがコツです」
私は、床に目印になるように紙切れを1枚おき、それよりもダーツボードに一歩程近くに紙切れを置きました。

「今私が床に置いた紙から前に行っていけません。ソフィアとリーサと私はダーツボードから遠い場所から、近くの紙は、アデリッサちゃんとファリカのリリースラインです。
では、投げてみますすね」
私は、セットアップ　テイクバック　リリース　フォロースルーをわざと大きく動いてダーツを投げます。
シュー！　　パン！
ダーツはほぼ真ん中に当たりました。

「「「「おおお！」」」

「すごいですわ。エルーシアほぼ真ん中に当たりました」

「エッヘン」私はドヤ顔をして「じゃあ、皆さんでやってみましょう」

そうして、ダーツがはじまりました。