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[エルーシアお嬢様、大変です!
オッドリアの海域の沖合と陸の西側から海獣や魔物が現われました。このままですと、せっかく作った施設が壊される可能性があります]
トランシーバーから報告が聞こえた一瞬
「お嬢様。これは一大事です。わたしもすぐにオッドリアへいきます」
レオンは私の横に来て耳打ちしました。
「いいえ、あなたはオッドリアに行く前に、シアナなど回復や治癒魔法を使える者達をオッドリアに連れてきて欲しいわ。
わたしは、攻撃だけに専念するためにね」
私の声にレオンはいい顔をしません。
シアナを危険な場所に連れていきたくないのでしょう。
「レオンは善戦で戦わなくていいわ。シアナ達を守ってください」
それでもレオンはいい顔をしません。
「レオンは、シアナを守り切る自信が無いのかしら?」
私はレオンを挑発しました。
レオンは目を大きく見開いたあと、目をつぶり二度ほど頭を上下に動かした後
「承知いたしました。シアナちゃん達は私が守ります。
お嬢様は、自分自身でお守りください」
私が立ち上がろうとしたとき
「まって、エルーシア私も一緒にいきます。
私は母と同じで攻撃魔法が得意ですわ。
足手まといにはなりません」
「わかったわ。リーサ。でも危険を感じたら必ず撤退してください。
私も無理をしないので、リーサも無理をしないと誓ってください」
「ふふ。当然よ」
その声を聞いて私は、唖然としている先生に
「すみません先生。
私とリーサそしてレオンは、急用が出来ましたので、今日は帰らせて頂きます。
急いでいかなければならないため、理由はカーティスか、その部下が説明に来るようにいたします」
「カーティス殿が説明に。
よほど急ぎで重要な案件のようですね。
こちらはいいので、今すぐ行ってください。
でも、早退は早退ですよ?」
先生の言葉を聞き、レオンは急いで、病院へ移動しました。
私とリーサは駆け足で進み、玄関から外に出ました。
リーサに高速空飛ぶ魔道具を渡したところで、
辺り一面がピカピカと光りだしました。
「エルーシア。リーサ」
金色に光ってフレイヤ様が現われました。
「貴女達二人に渡す物があるの。本当や武道大会の直前に渡そうと考えていのですが、緊急事態ですから今渡します」
それは、金色に輝く、刀とレイピアです。
「刀はエルーシア。
レイピアはリーサにさしあげます」
「わ、私にも頂けるのですか?」
「そうよ。リーサ。
五輪のレイピアを貴女にあげるので、舞踏会の後で行われるはずの武道会に参加するのよ。
今日は、このレイピアで魔物をバッタバッタ切り倒すの。
これは、修行よ修行」
「は? はい。
せっかくなので私も武道大会に参加します」
「リーサ違うわ、武道会よ。武道大会だと舞踏会とかけ離れてしまうわ」
「?!」
リーサは首をひねっています。
「エルーシアに渡したのは、五輪の刀ね。
飾るときは刃を上にするよ。刀だからね。
(太刀は逆に刃を下にする。身につけるときも同様)
刀は引くのよ。引くとスパッと切れるわ。
因みに五輪とは、世界規模で行う運動会とは違うわ。
地水火風空の5つよ。これで古竜の剣に勝ったわね。
じゃあ。そういうことで、二人はこれを使って修行よ。
じゃあね~。
あ! でも予選は舞踏会の前かもね!」
そう言ってフレイヤ様は、私がいつものボケをする事無く、消えてしまったのです。
私とリーサは、輝く武器を持ちながら唖然として固まっていたのでした。
[エルーシアお嬢様、大変です!
オッドリアの海域の沖合と陸の西側から海獣や魔物が現われました。このままですと、せっかく作った施設が壊される可能性があります]
トランシーバーから報告が聞こえた一瞬
「お嬢様。これは一大事です。わたしもすぐにオッドリアへいきます」
レオンは私の横に来て耳打ちしました。
「いいえ、あなたはオッドリアに行く前に、シアナなど回復や治癒魔法を使える者達をオッドリアに連れてきて欲しいわ。
わたしは、攻撃だけに専念するためにね」
私の声にレオンはいい顔をしません。
シアナを危険な場所に連れていきたくないのでしょう。
「レオンは善戦で戦わなくていいわ。シアナ達を守ってください」
それでもレオンはいい顔をしません。
「レオンは、シアナを守り切る自信が無いのかしら?」
私はレオンを挑発しました。
レオンは目を大きく見開いたあと、目をつぶり二度ほど頭を上下に動かした後
「承知いたしました。シアナちゃん達は私が守ります。
お嬢様は、自分自身でお守りください」
私が立ち上がろうとしたとき
「まって、エルーシア私も一緒にいきます。
私は母と同じで攻撃魔法が得意ですわ。
足手まといにはなりません」
「わかったわ。リーサ。でも危険を感じたら必ず撤退してください。
私も無理をしないので、リーサも無理をしないと誓ってください」
「ふふ。当然よ」
その声を聞いて私は、唖然としている先生に
「すみません先生。
私とリーサそしてレオンは、急用が出来ましたので、今日は帰らせて頂きます。
急いでいかなければならないため、理由はカーティスか、その部下が説明に来るようにいたします」
「カーティス殿が説明に。
よほど急ぎで重要な案件のようですね。
こちらはいいので、今すぐ行ってください。
でも、早退は早退ですよ?」
先生の言葉を聞き、レオンは急いで、病院へ移動しました。
私とリーサは駆け足で進み、玄関から外に出ました。
リーサに高速空飛ぶ魔道具を渡したところで、
辺り一面がピカピカと光りだしました。
「エルーシア。リーサ」
金色に光ってフレイヤ様が現われました。
「貴女達二人に渡す物があるの。本当や武道大会の直前に渡そうと考えていのですが、緊急事態ですから今渡します」
それは、金色に輝く、刀とレイピアです。
「刀はエルーシア。
レイピアはリーサにさしあげます」
「わ、私にも頂けるのですか?」
「そうよ。リーサ。
五輪のレイピアを貴女にあげるので、舞踏会の後で行われるはずの武道会に参加するのよ。
今日は、このレイピアで魔物をバッタバッタ切り倒すの。
これは、修行よ修行」
「は? はい。
せっかくなので私も武道大会に参加します」
「リーサ違うわ、武道会よ。武道大会だと舞踏会とかけ離れてしまうわ」
「?!」
リーサは首をひねっています。
「エルーシアに渡したのは、五輪の刀ね。
飾るときは刃を上にするよ。刀だからね。
(太刀は逆に刃を下にする。身につけるときも同様)
刀は引くのよ。引くとスパッと切れるわ。
因みに五輪とは、世界規模で行う運動会とは違うわ。
地水火風空の5つよ。これで古竜の剣に勝ったわね。
じゃあ。そういうことで、二人はこれを使って修行よ。
じゃあね~。
あ! でも予選は舞踏会の前かもね!」
そう言ってフレイヤ様は、私がいつものボケをする事無く、消えてしまったのです。
私とリーサは、輝く武器を持ちながら唖然として固まっていたのでした。
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2025/9/29
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