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「峰打ちでござる!」
私は、人型の鬼の魔物オーガを刃先でない方で切って?叩いて見ました。
一度言ってみたかったのです。
「エルーシア『峰打ち』って何?しかも『ござる』って猿の仲間?」
リーサは、冷たい視線を私に向けています。
さすが『氷の魔笑の姫』こちらに向ける表情が氷のようだわ。
「リーサ峰打ちというのは、刀の刃と反対の方で切る事よ。
相手を殺すのでなく、打撃を与えたいときに使うの」
「へぇ~。こんなに、オークやオーガやトロールがいるのに、貴女は余裕ね。
で、『ござる』ってなにかしら?」
(こんな状況で、私に話しかけるリーサも余裕そうですわ)
「それは、『です』ってことよ。『峰打ちです』ってことよ」
そんな会話をしていると、峰打ちにしたオーガが意識を取り戻し、私をじぃっと見ています。
(あれ?これってもしや・・・)
《オーガがテイムされたがっています。名前をつけてテイムしてください》
(や、やってしまいました。こんな可愛くない魔物はいらないわ)
《名前をつけてください》
(いや)
《名前をつけてください》
(いや)
《名前をつけてください》
(はあ。負けたわ)
とやりとりしていると、再びちょっと小柄なオーガが私に向かってきています。
「峰打ちでござる!」
(あ。しまった、またやってしまった)
《名前をつけてください》
(はあ、仕方ないわね)
「髪が赤いから、大きい方は『オーツ』
小さい方は『シノ』ね」
オーツとシノはピカピカ輝き、体が3メートルから1.9メートル。シノは1.6メートルくらいの大きさになり、人間に角が二つついたような姿になりました。
オーツはムキムキで細マッチョです。
シノは、大和撫子っぽくなりました。(和服だからそう見えるのかしら?)
「「エルーシア様。名前をつけてくれてありがとうございます。
一生貴女様についていきます」」
オーツとシノは頭を深々と下げています。
[オーツとシノは、オーガ(大鬼)からキジン(鬼人)に進化しました。
これで知能は人間並みにあります。特典として、人間の言葉を使えるようにしました。そして人間の常識も少し覚えました]
(え?なに今の声。名前をつけてくださいと言っていた声と同じ声?)
と思っていると
「エルーシア。こんな時にテイムしなくてもいいじゃない。TPOを考えてよ」
リーサは怒っているようです。
冷静な顔をしていますけれど。
「リーサ。この五輪シリーズ(五輪のレイピア。五輪の刀)は、何らかのスキル(能力)が付与されているみたいよ。
五輪の刀は、峰打ちするとテイムをするスキルみたいだわ」
「じゃあ。私の五輪のレイピアは飛ぶ、瞬間移動の他にどんなスキルが付与されているのかしら?」
「相手(敵)の急所を一撃で突くっていうスキルじゃないかしら?」
「え~。つまんない」
リーサは頬をぷくっと膨らませています。
いいえ。リーサ貴女が倒している魔物は全て一撃ですよね。
一撃で倒せるか体力がまだあるのではなくて。
「いいえ。リーサ。貴女は攻撃魔法が得意で体力が少ないはずですが、今もまだレイピアを振っているのは、体力を温存が出来ているからだと思うよ」
「言われて見ればそうね。私は、病弱令嬢キャラでしたものね?」
と喋りつつも冷静な顔でバッタバッタと魔物を倒すリーサ。
なんだかちょっと恐いです。
「「エルーシア様、俺(わたし)達も一緒に戦います」」
オーツとシノはそう言って戦いだしました。
二人?は鬼人のように、魔物をバッタバッタと斬っていきます。
(あれ?オーツとシノが斬っている魔物は、さっきまで仲間だったのではないかしら? まあ いいや。
二人とキジンの私とリーサで倒せばあっという間に討伐は終わるわね)
ヒュル~ルン ルン ルン ルン
そう考えたとき、冷たい風が私の頬を通り抜けたのです。
「峰打ちでござる!」
私は、人型の鬼の魔物オーガを刃先でない方で切って?叩いて見ました。
一度言ってみたかったのです。
「エルーシア『峰打ち』って何?しかも『ござる』って猿の仲間?」
リーサは、冷たい視線を私に向けています。
さすが『氷の魔笑の姫』こちらに向ける表情が氷のようだわ。
「リーサ峰打ちというのは、刀の刃と反対の方で切る事よ。
相手を殺すのでなく、打撃を与えたいときに使うの」
「へぇ~。こんなに、オークやオーガやトロールがいるのに、貴女は余裕ね。
で、『ござる』ってなにかしら?」
(こんな状況で、私に話しかけるリーサも余裕そうですわ)
「それは、『です』ってことよ。『峰打ちです』ってことよ」
そんな会話をしていると、峰打ちにしたオーガが意識を取り戻し、私をじぃっと見ています。
(あれ?これってもしや・・・)
《オーガがテイムされたがっています。名前をつけてテイムしてください》
(や、やってしまいました。こんな可愛くない魔物はいらないわ)
《名前をつけてください》
(いや)
《名前をつけてください》
(いや)
《名前をつけてください》
(はあ。負けたわ)
とやりとりしていると、再びちょっと小柄なオーガが私に向かってきています。
「峰打ちでござる!」
(あ。しまった、またやってしまった)
《名前をつけてください》
(はあ、仕方ないわね)
「髪が赤いから、大きい方は『オーツ』
小さい方は『シノ』ね」
オーツとシノはピカピカ輝き、体が3メートルから1.9メートル。シノは1.6メートルくらいの大きさになり、人間に角が二つついたような姿になりました。
オーツはムキムキで細マッチョです。
シノは、大和撫子っぽくなりました。(和服だからそう見えるのかしら?)
「「エルーシア様。名前をつけてくれてありがとうございます。
一生貴女様についていきます」」
オーツとシノは頭を深々と下げています。
[オーツとシノは、オーガ(大鬼)からキジン(鬼人)に進化しました。
これで知能は人間並みにあります。特典として、人間の言葉を使えるようにしました。そして人間の常識も少し覚えました]
(え?なに今の声。名前をつけてくださいと言っていた声と同じ声?)
と思っていると
「エルーシア。こんな時にテイムしなくてもいいじゃない。TPOを考えてよ」
リーサは怒っているようです。
冷静な顔をしていますけれど。
「リーサ。この五輪シリーズ(五輪のレイピア。五輪の刀)は、何らかのスキル(能力)が付与されているみたいよ。
五輪の刀は、峰打ちするとテイムをするスキルみたいだわ」
「じゃあ。私の五輪のレイピアは飛ぶ、瞬間移動の他にどんなスキルが付与されているのかしら?」
「相手(敵)の急所を一撃で突くっていうスキルじゃないかしら?」
「え~。つまんない」
リーサは頬をぷくっと膨らませています。
いいえ。リーサ貴女が倒している魔物は全て一撃ですよね。
一撃で倒せるか体力がまだあるのではなくて。
「いいえ。リーサ。貴女は攻撃魔法が得意で体力が少ないはずですが、今もまだレイピアを振っているのは、体力を温存が出来ているからだと思うよ」
「言われて見ればそうね。私は、病弱令嬢キャラでしたものね?」
と喋りつつも冷静な顔でバッタバッタと魔物を倒すリーサ。
なんだかちょっと恐いです。
「「エルーシア様、俺(わたし)達も一緒に戦います」」
オーツとシノはそう言って戦いだしました。
二人?は鬼人のように、魔物をバッタバッタと斬っていきます。
(あれ?オーツとシノが斬っている魔物は、さっきまで仲間だったのではないかしら? まあ いいや。
二人とキジンの私とリーサで倒せばあっという間に討伐は終わるわね)
ヒュル~ルン ルン ルン ルン
そう考えたとき、冷たい風が私の頬を通り抜けたのです。
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