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目覚メタ召喚師
新タナセカイ
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ここは何処だろうか?ど れ位の時間が経ったのだろうか?
意識が戻った浩二は目を瞑ったままそんな事を考えていた。
だが、自分の家とは絶対に違う雰囲気が漂っているのが目を瞑っていても分かる。匂いやベットの心地、空気から簡単に悟ってしまった。
「お兄ちゃん、朝だよ~」
んんっ!? お、お兄ちゃんだっ!?
待て、僕には妹はいない筈だ。……だが僕の事を兄と呼ぶ声があるという事は……。
目を開けるとそこには僕が普段着ている様な服ではない茶髪のふんわりとしたツインテールをした可愛らしい女性がいた。
……いや、妹だったな。
「あぁ、おはよう」
「ご飯出来てるから、速く着替えて降りて来てね~」
「あぁ、分かった」
妹が部屋を出た後、僕は自分の部屋を見渡した。見た目が少し変わった望遠鏡や少し古そうな本を収納している本棚、整理された机を確認した時、僕は歓喜した。
「僕は、ずっと待っていたんだ!こんな予測不可能な変化を!僕が生きたいと思える世界になる瞬間を!」
誰にも分からない様な小さな声で、心から溢れ出る様に口にした。
そして、僕はこの瞬間に決断をした。
「僕は、この世界で生きる!毎日が変化で満ち溢れるこの世界で本当の人生を始めるんだ、ここから!」
そう決断した後、僕は部屋のクローゼットを開いた。その瞬間に驚いて顔や髪を触り始めた。
「な、ななななな……なに、これ……?」
それは、鏡に映る自分が『どうやったらこんな髪型になるんだ?』と思う位の髪型の銀髪になり、さらには左目は妹と同じく茶色だが、右目は緑色になっていたからだ。
……身体付きは余り変わらないから気にしなかった。
「おかしい、僕はこんな厨二病臭い見た目はしていないはずだったんだが……。まぁ、いっか」
考えても時間の無駄なので、ハンガーに掛けられていた制服らしき物を手に取り、袖を通し始めた。
制服らしき物は意外と軽く、着心地も良い物だった。
念の為に着替え終えて再び鏡で自分を見ると、やはり銀髪のオッドアイは変わらない様だ。
……まぁ、いっか。これはこれでいい感じだし。
僕はクローゼットを閉め、自分の部屋であろう部屋を出た。
階段を降りてリビングに来たら、そこには僕の妹と母と思える人物を確認した。母は妹と同じ茶髪で見るだけでサラサラしているとすぐ分かる位綺麗なロングヘアーだった。
「エレス、やっぱり制服似合ってるわよ♪そして、魔導学園への入学おめでとう♪今日は朝から張り切って作ったわ」
「ありがとう、母さん」
「いいのよ♪ささ、早く食べないと冷めちゃうわよ」
「そうだよ~、早く食べよ~」
相変わらずの変わり者ばかりだな、この家族は。まぁ、自分の姿が激変するよりかは驚かないけどね……。
テーブルの上にはチョココロネ、ツナマヨサラダ、グラスに入った牛乳が並べられていた。僕はチョココロネから手に取った。
お、美味い……。
パン生地のしっとりとした食感とチョコの風味が口に広がっていく、まさに美味だ。
「どう?美味しい?」
「あぁ、美味しい。生地とチョコが見事にマッチしている」
「その通りだよ~ほんと、美味しいよねぇ~」
「良かった、喜んでくれて♪水分の配分ちょっと変えてみたけど、上手く出来た様で♪」
そんな会話と共に時間が流れ、魔導学園に行く時が来た。
「行ってらっしゃい♪」「行ってらっしゃい~」
「行ってきます」
僕は鞄を手にし、魔導学園へと向かって外に出た。
わああぁー! これが新たな世界、そして王都エクスタリアかあああぁー!!
石材で固められた様な地面と色とりどりのレンガで作られた道や家の壁はとても魅力的だった。街の人たちは凄く賑やかで楽しそうだった。
ところで、何故僕が魔導学園への行き方を知ってるのかと言うと、僕の部屋の机の端にあるメモに道筋が書かれていたので、それを記憶したからである。
さてと……、新たな世界に感動してばかりいるる場合じゃないな。
僕は我に返り、魔導学園へと歩み始めた。
家の屋根を見ていると、どうやらこの世界にも太陽光発電の様な物があって、光属性の魔力に変換してこの世界の明かりは灯っているようだ。
「ねぇ、その制服は魔導学園の物よね? 私と同じ新入生?」
ふと声がした方に振り向くと、そこには水色の髪の少女がいた。
「あぁ、そうだよ」
「良かったぁ、学園に行く前に他の新入生に会えて……」
……ポニーテール、この世界にもあったんだ。
彼は外に出てから今まで見てきた中の多くの女性がロングヘアーで、たまにツインテールやショートを見かける位だったので、この世界には存在しないと思っていたのだった。
「あ、あの~そんなに見つめられても何も出ないよ?」
「あっ、ごめん……」
そんな彼女の髪は赤色のシュシュで纏められており、それに加えて奥まで透き通る様な碧眼、をついマジマジと見つめてしまっていたのだった。
「あ、私ミレア、ミレア=マレスティ。ミレアでいいよ、よろしくね」
「よろしくミレア、僕はエレス、エレス=ジェレノア。僕もエレスでいいよ」
「分かった、エレス。ところでこの王都だけど……」
どうやら、ミレアと名乗る人は僕がオッドアイである事を全く気にしていない様だ。少しはツッコんで欲しかったが。
そうしている内に、二人は共に学園を目指して歩み出していたのだった。
「ところで、エレスの魔法はどんな物なの?」
「僕のは召喚魔法だよ、この世界の魔獣や武装、道具を召喚するんだ」
「へぇ、てことはエレスは召喚師かぁ。私は水を操る魔法よ、大気の水分を水に変えたり海水を使ったりして水流を発生させたり、水の弾丸に変えたりする事が出来るよ」
「なるほどねぇ、つまり水が無い所でも魔法が使えるんだな。あ、学園が見えてきたぞ」
「やっぱり大きいねぇ、この学園」
ユークリウス魔導学園、ここは王都エクスタリアの城下町に聳え立つ四つの魔導学園の一つである。この学園には、魔導士と召喚師を育てる事はもちろんだが、考古学や魔導技師の育成も進めている。
……ここから始まるんだ、僕の本当の生活が!!
――そう、この時から世界の運命の歯車は動き始めたのだった。
意識が戻った浩二は目を瞑ったままそんな事を考えていた。
だが、自分の家とは絶対に違う雰囲気が漂っているのが目を瞑っていても分かる。匂いやベットの心地、空気から簡単に悟ってしまった。
「お兄ちゃん、朝だよ~」
んんっ!? お、お兄ちゃんだっ!?
待て、僕には妹はいない筈だ。……だが僕の事を兄と呼ぶ声があるという事は……。
目を開けるとそこには僕が普段着ている様な服ではない茶髪のふんわりとしたツインテールをした可愛らしい女性がいた。
……いや、妹だったな。
「あぁ、おはよう」
「ご飯出来てるから、速く着替えて降りて来てね~」
「あぁ、分かった」
妹が部屋を出た後、僕は自分の部屋を見渡した。見た目が少し変わった望遠鏡や少し古そうな本を収納している本棚、整理された机を確認した時、僕は歓喜した。
「僕は、ずっと待っていたんだ!こんな予測不可能な変化を!僕が生きたいと思える世界になる瞬間を!」
誰にも分からない様な小さな声で、心から溢れ出る様に口にした。
そして、僕はこの瞬間に決断をした。
「僕は、この世界で生きる!毎日が変化で満ち溢れるこの世界で本当の人生を始めるんだ、ここから!」
そう決断した後、僕は部屋のクローゼットを開いた。その瞬間に驚いて顔や髪を触り始めた。
「な、ななななな……なに、これ……?」
それは、鏡に映る自分が『どうやったらこんな髪型になるんだ?』と思う位の髪型の銀髪になり、さらには左目は妹と同じく茶色だが、右目は緑色になっていたからだ。
……身体付きは余り変わらないから気にしなかった。
「おかしい、僕はこんな厨二病臭い見た目はしていないはずだったんだが……。まぁ、いっか」
考えても時間の無駄なので、ハンガーに掛けられていた制服らしき物を手に取り、袖を通し始めた。
制服らしき物は意外と軽く、着心地も良い物だった。
念の為に着替え終えて再び鏡で自分を見ると、やはり銀髪のオッドアイは変わらない様だ。
……まぁ、いっか。これはこれでいい感じだし。
僕はクローゼットを閉め、自分の部屋であろう部屋を出た。
階段を降りてリビングに来たら、そこには僕の妹と母と思える人物を確認した。母は妹と同じ茶髪で見るだけでサラサラしているとすぐ分かる位綺麗なロングヘアーだった。
「エレス、やっぱり制服似合ってるわよ♪そして、魔導学園への入学おめでとう♪今日は朝から張り切って作ったわ」
「ありがとう、母さん」
「いいのよ♪ささ、早く食べないと冷めちゃうわよ」
「そうだよ~、早く食べよ~」
相変わらずの変わり者ばかりだな、この家族は。まぁ、自分の姿が激変するよりかは驚かないけどね……。
テーブルの上にはチョココロネ、ツナマヨサラダ、グラスに入った牛乳が並べられていた。僕はチョココロネから手に取った。
お、美味い……。
パン生地のしっとりとした食感とチョコの風味が口に広がっていく、まさに美味だ。
「どう?美味しい?」
「あぁ、美味しい。生地とチョコが見事にマッチしている」
「その通りだよ~ほんと、美味しいよねぇ~」
「良かった、喜んでくれて♪水分の配分ちょっと変えてみたけど、上手く出来た様で♪」
そんな会話と共に時間が流れ、魔導学園に行く時が来た。
「行ってらっしゃい♪」「行ってらっしゃい~」
「行ってきます」
僕は鞄を手にし、魔導学園へと向かって外に出た。
わああぁー! これが新たな世界、そして王都エクスタリアかあああぁー!!
石材で固められた様な地面と色とりどりのレンガで作られた道や家の壁はとても魅力的だった。街の人たちは凄く賑やかで楽しそうだった。
ところで、何故僕が魔導学園への行き方を知ってるのかと言うと、僕の部屋の机の端にあるメモに道筋が書かれていたので、それを記憶したからである。
さてと……、新たな世界に感動してばかりいるる場合じゃないな。
僕は我に返り、魔導学園へと歩み始めた。
家の屋根を見ていると、どうやらこの世界にも太陽光発電の様な物があって、光属性の魔力に変換してこの世界の明かりは灯っているようだ。
「ねぇ、その制服は魔導学園の物よね? 私と同じ新入生?」
ふと声がした方に振り向くと、そこには水色の髪の少女がいた。
「あぁ、そうだよ」
「良かったぁ、学園に行く前に他の新入生に会えて……」
……ポニーテール、この世界にもあったんだ。
彼は外に出てから今まで見てきた中の多くの女性がロングヘアーで、たまにツインテールやショートを見かける位だったので、この世界には存在しないと思っていたのだった。
「あ、あの~そんなに見つめられても何も出ないよ?」
「あっ、ごめん……」
そんな彼女の髪は赤色のシュシュで纏められており、それに加えて奥まで透き通る様な碧眼、をついマジマジと見つめてしまっていたのだった。
「あ、私ミレア、ミレア=マレスティ。ミレアでいいよ、よろしくね」
「よろしくミレア、僕はエレス、エレス=ジェレノア。僕もエレスでいいよ」
「分かった、エレス。ところでこの王都だけど……」
どうやら、ミレアと名乗る人は僕がオッドアイである事を全く気にしていない様だ。少しはツッコんで欲しかったが。
そうしている内に、二人は共に学園を目指して歩み出していたのだった。
「ところで、エレスの魔法はどんな物なの?」
「僕のは召喚魔法だよ、この世界の魔獣や武装、道具を召喚するんだ」
「へぇ、てことはエレスは召喚師かぁ。私は水を操る魔法よ、大気の水分を水に変えたり海水を使ったりして水流を発生させたり、水の弾丸に変えたりする事が出来るよ」
「なるほどねぇ、つまり水が無い所でも魔法が使えるんだな。あ、学園が見えてきたぞ」
「やっぱり大きいねぇ、この学園」
ユークリウス魔導学園、ここは王都エクスタリアの城下町に聳え立つ四つの魔導学園の一つである。この学園には、魔導士と召喚師を育てる事はもちろんだが、考古学や魔導技師の育成も進めている。
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――そう、この時から世界の運命の歯車は動き始めたのだった。
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