さよならあなた

aqua

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さよならあなた

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あの時は何も知らなかった

この先の、
未来のこと


知る由もなかった



ずっと一緒にいるんだと思ってた

始まりは些細なことだった

近くなりすぎて
大事なことがわからなくなった


見失いそうになって

必死で繋ぎ止めようとして

気づいたら自分だけ空回りしてた。



もっと、思ってること言えばよかった
もっと、会いたいって言えばよかった


後悔だけが募って


これ以上後悔したくなくて

いや、自分のために

死に物狂いで走った

周りなんか気にせず

もう一度を信じて会いに。



暑い夏の夜
二人でアイスを買いに行ったコンビニが見えてきて

角を曲がったら

何度も通ったアパート

部屋の灯はついてなくて


涙でぐちゃぐちゃになった顔で

インターホンを押した



虚しさと悲しさが残って

10月にしては生暖かい空気が背中を掠めた



あなたのいない冬がやってくる




「さよなら」
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