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失敗<R18>
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三田のリストのためというよりは、純粋にこれを使った時の堂崎の反応が見てみたいというのが九割だ。
一本だけでいいから挿れてみたい。
「……おもちゃ?」
堂崎はぽやんとした顔で首を傾げる。
「お前を気持ち良くする道具だよ。気持ち良いの好きだろ?」
「んー、由利さんと、気持ち良いことするのは、好きですぅ」
へにゃりと笑う彼は多分よく分かっていない。でもまあ言質は取った、問題ないだろう。
俺は手を伸ばして紙袋を引き寄せると、中をごそごそと漁った。
彼の体力には限界があるから、試すのは一つだけ。いろんなサイズのおもちゃの中から、俺のに近い大きさのものを取り出す。
お。バイブ付きだ。
それにローションをまとわせて、堂崎の下腹にも垂らした。
「さっき風呂で俺の挿れてたから、すぐに挿れても平気だよな?」
言いつつ彼の下肢にローションを塗り広げると、後孔に指を二本差し挿れる。
そこはさっきの行為の名残でまだ柔らかく、俺の指を美味しそうに飲み込んだ。
「ん、はぁ……気持ちい……」
素直に愉悦の吐息を零した堂崎に笑って、その唇を唇で塞ぐ。
上下の口を同時に塞がれた彼は、悦びに身体を戦慄かせた。
「んんっ、ふ……ぁ、由利さぁん、イイよぉ……」
唇を離すと甘ったるい声で、腰を揺らして快感を訴える。
うーん、酒の入った堂崎、いつも以上にエロい。
「じゃあ、もっと気持ち良くしてやっからな」
俺は上体を起こすと、挿れていた指を左右に広げて、そこにバイブの先端をあてがった。
「……それ、おもちゃ……?」
「そう。最初は冷たいだろうけどすぐ馴染むから」
少し不安そうに眉を顰めた彼にことわって、バイブの亀頭部分を飲み込ませる。
うん大丈夫だ、十分に柔らかい。
俺はそれを確認してずぶずぶとそれを奥まで埋め込んだ。
「あっ、あ……う」
「……痛い?」
いつもと感覚が違うのか、堂崎はシーツを握りしめて呻く。その様子に訊ねると、彼はふるふると首を振った。
「い、痛いんじゃない、ですけど……なんか、へん……」
「まあ、こんなん使うの初めてだしな」
しかし下の口は問題なくそれを最奥まで全て飲み込んだ。
「ひゃ、っ」
奥に当たってびくんと腰を引きつらせた堂崎の身体を撫でて、宥めるようにキスをする。
とりあえず彼が落ち着くまで少し待とう。三田のデータはこれで取れるし、後は堂崎をめちゃめちゃに可愛がればいい。
俺は耳から首筋、胸、腹へと唇を滑らせて、キスマークを付けていった。
そこから太股と脚の付け根にも痕を付けて、最後に緩く立ち上がっている彼の竿にも唇を落とす。それだけでぴくりと跳ねるち○こをぱくりと咥えた。
「んあっ、あ……っ」
それに甘えた声を上げた堂崎の様子を見て、そろそろいいだろうかとわくわくした気持ちでバイブのスイッチを入れる。
途端に、彼の腰がビクンと弾んで、その背中が大きくアーチを描いた。
「やっ、ああっ、なに、やだ、由利さんっ!」
狼狽えた堂崎が太股をびくびくと震わせながら、涙目でおろおろと俺を見る。
「何って、バイブ。ち○こ舐められながら奥まで掻き回されて、気持ち良いだろ」
竿から口を離して手で扱きながら訊ねると、彼はぶんぶんと首を振った。
「良く、なっ……、こんなの、やぁ、抜いて下さっ……!」
ぼろぼろと泣きながら訴えられて、思わぬ反応に俺も驚き狼狽える。今の俺にとって堂崎の不興を買うことはできるだけ避けたいことなのだ。
俺は慌ててバイブのスイッチを切って、ゆっくり中から引き抜いた。ううむ、初めてでこのデカさは失敗だったか。
俺がそれを取り去ると、堂崎はほっと身体の力を抜いた。
「……もっと慣れてからじゃないと怖かったな。悪い」
詫びながら目尻を拭う俺を、彼の潤んだ瞳が見上げる。眉をハの字にして少し怯えた様子だけれど、一つキスをすると落ち着いたようだった。
それに俺も安堵する。
うん、ここからはもうちょっと、優しく事を進めなければ。
と、思ったところで。
俺の腕の中で落ち着いた堂崎が、意表を突いた言葉を発した。
「……由利さんのじゃないのが、中に挿入って動くの、気持ち悪い……。僕、由利さんのじゃないと気持ち良くないもん……」
……優しくしなくちゃと思ってるのに、またそういう俺を煽るようなことを、この酔っ払いは!
一本だけでいいから挿れてみたい。
「……おもちゃ?」
堂崎はぽやんとした顔で首を傾げる。
「お前を気持ち良くする道具だよ。気持ち良いの好きだろ?」
「んー、由利さんと、気持ち良いことするのは、好きですぅ」
へにゃりと笑う彼は多分よく分かっていない。でもまあ言質は取った、問題ないだろう。
俺は手を伸ばして紙袋を引き寄せると、中をごそごそと漁った。
彼の体力には限界があるから、試すのは一つだけ。いろんなサイズのおもちゃの中から、俺のに近い大きさのものを取り出す。
お。バイブ付きだ。
それにローションをまとわせて、堂崎の下腹にも垂らした。
「さっき風呂で俺の挿れてたから、すぐに挿れても平気だよな?」
言いつつ彼の下肢にローションを塗り広げると、後孔に指を二本差し挿れる。
そこはさっきの行為の名残でまだ柔らかく、俺の指を美味しそうに飲み込んだ。
「ん、はぁ……気持ちい……」
素直に愉悦の吐息を零した堂崎に笑って、その唇を唇で塞ぐ。
上下の口を同時に塞がれた彼は、悦びに身体を戦慄かせた。
「んんっ、ふ……ぁ、由利さぁん、イイよぉ……」
唇を離すと甘ったるい声で、腰を揺らして快感を訴える。
うーん、酒の入った堂崎、いつも以上にエロい。
「じゃあ、もっと気持ち良くしてやっからな」
俺は上体を起こすと、挿れていた指を左右に広げて、そこにバイブの先端をあてがった。
「……それ、おもちゃ……?」
「そう。最初は冷たいだろうけどすぐ馴染むから」
少し不安そうに眉を顰めた彼にことわって、バイブの亀頭部分を飲み込ませる。
うん大丈夫だ、十分に柔らかい。
俺はそれを確認してずぶずぶとそれを奥まで埋め込んだ。
「あっ、あ……う」
「……痛い?」
いつもと感覚が違うのか、堂崎はシーツを握りしめて呻く。その様子に訊ねると、彼はふるふると首を振った。
「い、痛いんじゃない、ですけど……なんか、へん……」
「まあ、こんなん使うの初めてだしな」
しかし下の口は問題なくそれを最奥まで全て飲み込んだ。
「ひゃ、っ」
奥に当たってびくんと腰を引きつらせた堂崎の身体を撫でて、宥めるようにキスをする。
とりあえず彼が落ち着くまで少し待とう。三田のデータはこれで取れるし、後は堂崎をめちゃめちゃに可愛がればいい。
俺は耳から首筋、胸、腹へと唇を滑らせて、キスマークを付けていった。
そこから太股と脚の付け根にも痕を付けて、最後に緩く立ち上がっている彼の竿にも唇を落とす。それだけでぴくりと跳ねるち○こをぱくりと咥えた。
「んあっ、あ……っ」
それに甘えた声を上げた堂崎の様子を見て、そろそろいいだろうかとわくわくした気持ちでバイブのスイッチを入れる。
途端に、彼の腰がビクンと弾んで、その背中が大きくアーチを描いた。
「やっ、ああっ、なに、やだ、由利さんっ!」
狼狽えた堂崎が太股をびくびくと震わせながら、涙目でおろおろと俺を見る。
「何って、バイブ。ち○こ舐められながら奥まで掻き回されて、気持ち良いだろ」
竿から口を離して手で扱きながら訊ねると、彼はぶんぶんと首を振った。
「良く、なっ……、こんなの、やぁ、抜いて下さっ……!」
ぼろぼろと泣きながら訴えられて、思わぬ反応に俺も驚き狼狽える。今の俺にとって堂崎の不興を買うことはできるだけ避けたいことなのだ。
俺は慌ててバイブのスイッチを切って、ゆっくり中から引き抜いた。ううむ、初めてでこのデカさは失敗だったか。
俺がそれを取り去ると、堂崎はほっと身体の力を抜いた。
「……もっと慣れてからじゃないと怖かったな。悪い」
詫びながら目尻を拭う俺を、彼の潤んだ瞳が見上げる。眉をハの字にして少し怯えた様子だけれど、一つキスをすると落ち着いたようだった。
それに俺も安堵する。
うん、ここからはもうちょっと、優しく事を進めなければ。
と、思ったところで。
俺の腕の中で落ち着いた堂崎が、意表を突いた言葉を発した。
「……由利さんのじゃないのが、中に挿入って動くの、気持ち悪い……。僕、由利さんのじゃないと気持ち良くないもん……」
……優しくしなくちゃと思ってるのに、またそういう俺を煽るようなことを、この酔っ払いは!
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