転生するなら私は楽な暮らしをしたい!!

白猫

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お茶会に招待されました

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朝、私の家に一通の手紙が届いた。
「……行きたくない。」
何故、私がそんな事を言ったのかは手紙の内容にある。
どうやら男女関係なくのお茶会を開くらしい。そんなことなら別に行っても構わないけれど、問題は送り先の名前だ。
「アルカーナ・ミューカ……悪役令嬢様…」
そうなのだ。行きたくない理由は悪役令嬢に会いたくないということ。
「お嬢様、これは行ってください。どうやら、これは強制ですね」
さすが、悪役だなぁ。強制的に参加されるとは…もしや、ボッチだな!
「うそーん……えー。ミリナも来てくれるの?」
「……申し訳ありません。私はちょっと用事がありまして…」
ミリナが来ないとさすがにフリだ。そんな時
「バク!私が行きます!アリスお嬢様の護衛として!」
バクが勢いで手を挙げそう言った。
ホントに犬みたいだな!耳と尻尾が見えるよ!
「じゃぁ、バクでいいか」
一人よりマシだと思ったから一応OK。
まずは目立たないようなドレスを着たい。
なるべく、目立たないよう、空気になりきろうか。


   アルカーナ・ミューカの庭にて

私はお茶会で一人寂しく椅子に座っています。空気になりきって!
「アリスお嬢様、紅茶をどうぞ」
「ありがとう、バク」
うん!バクをミリナの変わりに連れてきて正解だったわ。もし、断っていたら完全にボッチだよ。
「ご機嫌よう、アリス・フォレット様」
私の目の前に来たのは私にとって最悪で会いたくもない人物、アルカーナ・ミューカが私の所に来たのだ。
「ご、ご機嫌よう、アルカーナ・ミューカ様」
ぎこちない挨拶のような気もしたが、それは仕方がないこと!
と言うか、地味な私になんの用でしょうか……。
「アリス様とは仲良くしたいと思っていまして。私が開いたお茶会に来て下さりありがとうございます。」
(うわっ。ドレス真っ赤。似合わねぇ。しかも、派手なもんをよく着られるなぁ)
あ、私は空色の地味なドレス。
(外見良いふうに見えるが…アリスお嬢様には危険な相手かもな…)
「おじょう…」
「いえいえ、こんな楽しいしお茶会は初めてですわ。来て良かった。でも、もう来たくないですね、ここには」
「っ!?え!お嬢様!?」
「なっ!……」
私は正直に言った。悪役令嬢にこれからも関わらないようにするために。別に嫌われてもいい。イジメにあったらすぐに倍返しするし。
「…それは、ど、どういう意味でしょうか?」
「え?そんなのは簡単ですよ?貴方、私の執事目当てでしょう?意外と面食いですのね!」
それに、私に声をかける時点でバク目当てだってバレバレだし。私の観察力舐めんなよ!
「ち、違いますわ!その執事は元々私の所に来るはずでしたの!それで気になって!」
(俺、元々こんな令嬢の所に行く予定だったのかよ…良かった、アリスお嬢様の家で)
アルカーナ・ミューカか見る見るうちに顔が赤くなった。
やばい面白い…
「あら?そうでしたの?つまり、私の執事のことが好きになったのですか?」
「え!?そ、それは……その」
(図星~。)
「バク?アルカーナ・ミューカ様はどうやら貴方が好きらしいですわよ?」
私はバクへ顔を向けると、バクはとても嫌そうな顔をしていた。悪役令嬢はその顔を見ていなかった。
チッ。バクの嫌そうな顔を見たミューカの表情が見たかった。
「悪いが私はアリスお嬢様以外興味がありませんので、お断りします」
うぉーい!何故そこで私の名前を言うのかなぁ?まぁ、いいけど。それになんかさっきの言い方は告白みたいな感じのような…。忘れよ。それはそうと、悪役令嬢はどうかなぁ?
「~っ!!!」
「あ、逃げた。」
悪役令嬢は顔を真っ赤にして走っていった。これでしばらくは近ずかないだろう。問題は学校に入る時だけど…。あー、面倒臭い。
「アリスお嬢様、あのご令嬢様にはあまり近ずかないほうがいいですよ」
(さすが……まぁ、最初から近ずかない用にしてたしね)
私は立ち上がり空を見上げた。その時のアリスは気づいていなかった。お茶会に来た貴族達や令嬢様達はその時に誰もがアリスを見ていたのだ。それは絵にしたいほどの姿……。
(美しい……)
(あのご令嬢様はどこのものでしょうか。とても綺麗ですわ…)
と、思っていたらしい。よく分からないけど。
「ねぇ、バク?私ね、早く、大人になりたいな」
つい、そんな事を言ってしまった。何故、そんなことを言ったのかは分からない。
「……大丈夫ですよ。アリスお嬢様は大人になります。誰にも負けないほど、素敵で……綺麗な大人に…」
(さすが……イケメンだなぁ)
バクはそう言って私を見ながら笑った。バクはいつもそういう感じだ。
(……何やってんだろう…私は…)
いい加減、疲れてきた。乙女ゲームの世界だぁって騒いでいたが、今はもうどうでもいい。自分はこの世界のモブでしかないから。アルバ王子もバクもたまたま私の所に来ただけだ。なんの特別もない。それにー…、
今の私の家族はとてもいい感じだと思う。けど、私にとっては居ずらいところでもある。
名誉も財産もあって何不自由もない生活をしている。だが、その代わり私の自由は時によってだんだんと失ってゆく。私は、あの家を継がなきゃいけない存在だから。
(兄弟の中で私だけか…はぁーぁ。)
「……お嬢様?なんか暗いですよ?」
「ううん。なんでもないよ。ちょっと、未来のこと考えてた。」
(……元気がないと言っているようなものだ。お嬢様、何か嫌なことでも考えたのか?)
私は、大人になりたいけどなりたくないような気もする。
ズキっ!
考え事をしすぎて、頭が痛くなってきた。
「あぁー!!アルカーナ・ミューカ様の相手をしてたら疲れちゃった。もう、挨拶もしたし帰ろうか、バク」
「はい…」
もし、願うなら誰か私を誘拐して欲しい。
私を鳥籠から逃がして欲しい。
私に自由を、与えて欲しい…。
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