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8 目が覚めたらここは?
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んっ…まぶし……
ゆっくりと目を開ると見慣れない天井が現れる。横を見るとベッドに寝かされているようだ。
体を起こそうとするが動かない。
辛うじて、頭は動くようだ。
「うっ……」
だんだんと頭が覚醒し、目覚める前のことを思い出し。薬が効いていた時にはあまり感じなかった恐怖が襲ってくる。
逃げないと……
体は、縛られもしているわけではなさそうだが、岩が体にのしかかっているかのように動かない。
コツコツ
歩く音が聞こえ、ビクッと体を強ばらせ音のする方を見るとドアがあり、ゆっくりと開く。
「あら、赤頭巾。起きてたのね」
入ってきた女の人と目が合う。
だれ?一--!!!!!
逃げなきゃ!!!!!!
どうにか力を振り絞り、体を起こすが、力が思うように入らずベッドから落ちてしまう。
「あら、あら、大丈夫?」
どうにか、体を起こし顔を上げると、女の人は、のんびりした口調で近づいてくる。
「はい、あーーん」
ゆっくりとした口調だが、無理矢理に顎を掴み口をこじ開けた。
ゴックン……
「お、おいし……ぃ……」
「でしょ。だから。大人しく食べて寝ててて。」
ぽんぽんと頭を撫でられ、ひょいっと担がれベッドへ戻される。
「うわっ」
「はい。また、後で説明してあげるから。2日間寝てたのよ。だからまずは少しお腹に入れてから」
女の人なのにすごい力。
恐怖よりも訳の分からなさに、少し落ち着きを取り戻した。
「はい。ありがと…ございます。」
大人しくなった私にニッコリ笑うと、スプーンを口元へ運んでくれる。
温かい…ホッとため息が出る。
涙が頬を伝う。
でも、食べるのは止めない。
ハンカチで涙を拭いながら優しく食べさせてくれた。
「……ごちそうさまでした。」
「うん。完食したわね。大丈夫?少し片付けてくるからそれから、お話しましょ。」
また、頭をぽんぽんと撫で部屋から出ていった。
ゆっくりと目を開ると見慣れない天井が現れる。横を見るとベッドに寝かされているようだ。
体を起こそうとするが動かない。
辛うじて、頭は動くようだ。
「うっ……」
だんだんと頭が覚醒し、目覚める前のことを思い出し。薬が効いていた時にはあまり感じなかった恐怖が襲ってくる。
逃げないと……
体は、縛られもしているわけではなさそうだが、岩が体にのしかかっているかのように動かない。
コツコツ
歩く音が聞こえ、ビクッと体を強ばらせ音のする方を見るとドアがあり、ゆっくりと開く。
「あら、赤頭巾。起きてたのね」
入ってきた女の人と目が合う。
だれ?一--!!!!!
逃げなきゃ!!!!!!
どうにか力を振り絞り、体を起こすが、力が思うように入らずベッドから落ちてしまう。
「あら、あら、大丈夫?」
どうにか、体を起こし顔を上げると、女の人は、のんびりした口調で近づいてくる。
「はい、あーーん」
ゆっくりとした口調だが、無理矢理に顎を掴み口をこじ開けた。
ゴックン……
「お、おいし……ぃ……」
「でしょ。だから。大人しく食べて寝ててて。」
ぽんぽんと頭を撫でられ、ひょいっと担がれベッドへ戻される。
「うわっ」
「はい。また、後で説明してあげるから。2日間寝てたのよ。だからまずは少しお腹に入れてから」
女の人なのにすごい力。
恐怖よりも訳の分からなさに、少し落ち着きを取り戻した。
「はい。ありがと…ございます。」
大人しくなった私にニッコリ笑うと、スプーンを口元へ運んでくれる。
温かい…ホッとため息が出る。
涙が頬を伝う。
でも、食べるのは止めない。
ハンカチで涙を拭いながら優しく食べさせてくれた。
「……ごちそうさまでした。」
「うん。完食したわね。大丈夫?少し片付けてくるからそれから、お話しましょ。」
また、頭をぽんぽんと撫で部屋から出ていった。
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