赤頭巾ちゃん

mare

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13 狙われた訳 2

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 お母さんは、お母さんじゃなくて……おばあちゃんは、おばあちゃんじゃなくて……

 村の人は知ってて知らん顔してた……?

 なんで?! 

 訳が分からない。
 
 お父さんは、元々居てないじゃなくて殺されてて。お母さんもしんでて……

 分からない。分かりたくない。あの優しい人達の笑顔は嘘?

 私は、ずっと……ダマサレテイタ?

  大好きなお母さんにおばあちゃん。

  王子に捧げる為に生かされた私。

 

「混乱してるとは思うけど話し続けてもいい?」

 私を気遣い聞いてくれる。本当はもう聞きたくない……でも……聞かないと前に進めない気がする。

「は…い」

 震える声でなんとか返事を返すとまた、彼女は、ゆっくり話し出した。

「それから、侍女があなたのお母さんに、薬師がおばあちゃんとなりあなたを育てたの。そして、捧げる合図がワインとケーキを持ってあの場所あなたが自ら行くこと。でも、いざ捧げる歳が近ずくにつれその罪に耐えかねてた者が、密告をした。それで事が王の知る所になり、私達が命を受けてにここにきたの。王子を捕まえあなたを助ける為に……」

「……密告した人って?」

「それは……、ごめんなさい。教えてあげられないの。ただ、あなたを何度も逃がそうとしたけども周りからの監視が厳しくて、今頃になったとだけ伝えておくわね」

 淡い期待を込めて聞いてみたけれどダメだった。もしかしたら…
 でも、違うかもしれない。
 そうだったらいいと思った。
 そうだったら今までの事が全部を否定しないでいれるから……

 王子よりも大好きなお母さんやおばあちゃんが命令で育てていた事にショックが大きかった。

 体から血の気が引いていく……なんだか寒気がしてきた。
 
 ぐいっと腕を引っ張られた先にあやつり人形のように倒れ込む。
  何かに包まれいた……。温かい……
 
「……そばにいるから」

 オオカミさんに抱きしめられていると気づくのと同時に冷えた体が体温を取り戻していく。

「…あり…がと……」

 声を絞り出す。


 ギュッとオオカミさんの腕にしがみつく。何も言わず、抱きしめてくれるそれが今は、ありがたかった。

 今は、ただ温もりだけを感じていたかった。

「…あとは、そいつに任せておくわ。私からよりオオカミからの方がいいでしょ」

 立ち上がり、彼女は出ていった。

「オオカミさん……ごめんなさい。もう、しばらくこのままで……」
「謝らなくていいよ……落ち着くまでこうしてるから」

 しがみついたままの私を優しく包み込みあやす様に頭を撫でた。
 いつもなら撫でられただけで落ち着きをとり戻すのに。掴みどころのない悲しみが胸をくすぶる。
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