11 / 11
11
しおりを挟む
ナゼこうなった?
何度自問自答しても分からない。
何故なら、目の前には私のお気に入りのソファーに笹山が寛いでいる。
何度となく、コーヒーを入れながら盗み見てもソコには笹山が座っている。
今は、帰りに外食を済ませ、お互いにスーツから部屋着に着替えた所だ。
とりあえず、気を紛らわす為にコーヒーを入れている。
やっぱり、現実よね……。
会社帰りに、笹山に捕まりそのままあれよあれよと自宅に上がりこまれてしまった。
笹山の言い分としては、実家に挨拶に行くのにあと2日。金曜日はお互い仕事。土曜日は休み。この短い間に付き合ってるように少しでも見えるようにしないといけない。なら、私の部屋に泊まってそのまま実家に行けばいいと言う。
こっちがお願いした事だから断りにくい。
それもある、確かに。
それも理由ではあるけれど。
それ以上に……昨日のキス。
指で笹山の触れた唇をなぞる、それだけで身体がザワつく。
その自分の動きにハッとなり気恥しさが込み上げた。
ただ、笹山と唇を触れ合った、それだけの行為が、こんなにも自分を翻弄する。
思い出しては、1人ソワソワする。目の前のアイツは普段通り。
それは、それでなんか癪だ。
顔に出すな、落ち着け。
私は、キスひとつぐらいで動揺なんてしない。
そう、たかがキスだ。
息を吸い込みカップを持ち近づく。
「はい。コーヒー」
笹山にカップを渡し、笹山から少し離れてソファーを背もたれにして自分はラグの上に座る。
気まづい沈黙。
そう、思うのは私だけ?
「夏希さんの部屋でコーヒーをゆっくり飲める日が来るなんて」
視線がこちらに向いた気がするけれど、笹山を見てしまうと負けてしまう気がしてカップの中のコーヒーを見つめ続ける。
「先に言っときますけど。俺、本気で夏希さんと付き合いたいとおもってますからね」
不意を突かれ、反応していいのか分からず固まってしまう。
「あ、やっぱり本気にしてない」
「いや。誰が本気にするのよ。あんなの」
「ひどいなぁ」
そう言いながら、不意に笹山が動いたかと思うと、背後から持っていたコーヒーカップを奪われテーブル置いた。
「え、ちょっ――!」
もたれていた背とソファーの間に無理やり笹山が入り込み抱きしめられた。
「とりあえず、このまま作戦会議始めましょうか」
何度自問自答しても分からない。
何故なら、目の前には私のお気に入りのソファーに笹山が寛いでいる。
何度となく、コーヒーを入れながら盗み見てもソコには笹山が座っている。
今は、帰りに外食を済ませ、お互いにスーツから部屋着に着替えた所だ。
とりあえず、気を紛らわす為にコーヒーを入れている。
やっぱり、現実よね……。
会社帰りに、笹山に捕まりそのままあれよあれよと自宅に上がりこまれてしまった。
笹山の言い分としては、実家に挨拶に行くのにあと2日。金曜日はお互い仕事。土曜日は休み。この短い間に付き合ってるように少しでも見えるようにしないといけない。なら、私の部屋に泊まってそのまま実家に行けばいいと言う。
こっちがお願いした事だから断りにくい。
それもある、確かに。
それも理由ではあるけれど。
それ以上に……昨日のキス。
指で笹山の触れた唇をなぞる、それだけで身体がザワつく。
その自分の動きにハッとなり気恥しさが込み上げた。
ただ、笹山と唇を触れ合った、それだけの行為が、こんなにも自分を翻弄する。
思い出しては、1人ソワソワする。目の前のアイツは普段通り。
それは、それでなんか癪だ。
顔に出すな、落ち着け。
私は、キスひとつぐらいで動揺なんてしない。
そう、たかがキスだ。
息を吸い込みカップを持ち近づく。
「はい。コーヒー」
笹山にカップを渡し、笹山から少し離れてソファーを背もたれにして自分はラグの上に座る。
気まづい沈黙。
そう、思うのは私だけ?
「夏希さんの部屋でコーヒーをゆっくり飲める日が来るなんて」
視線がこちらに向いた気がするけれど、笹山を見てしまうと負けてしまう気がしてカップの中のコーヒーを見つめ続ける。
「先に言っときますけど。俺、本気で夏希さんと付き合いたいとおもってますからね」
不意を突かれ、反応していいのか分からず固まってしまう。
「あ、やっぱり本気にしてない」
「いや。誰が本気にするのよ。あんなの」
「ひどいなぁ」
そう言いながら、不意に笹山が動いたかと思うと、背後から持っていたコーヒーカップを奪われテーブル置いた。
「え、ちょっ――!」
もたれていた背とソファーの間に無理やり笹山が入り込み抱きしめられた。
「とりあえず、このまま作戦会議始めましょうか」
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
短編 跡継ぎを産めない原因は私だと決めつけられていましたが、子ができないのは夫の方でした
ヨルノソラ
恋愛
侯爵家に嫁いで三年。
子を授からないのは私のせいだと、夫や周囲から責められてきた。
だがある日、夫は使用人が子を身籠ったと告げ、「その子を跡継ぎとして育てろ」と言い出す。
――私は静かに調べた。
夫が知らないまま目を背けてきた“事実”を、ひとつずつ確かめて。
嘘も責任も押しつけられる人生に別れを告げて、私は自分の足で、新たな道を歩き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる