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恋慕日記
誰が誰を好こうかなんてどうでもいいだろ
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佐藤の詰問を受けて、柄井一は小さくため息をついてから、
「望は先に行っててくれるか」
と市場望の方を向いて、そう告げた。
「……うん。後でちゃんと説明してよね」
市場は柄井に言われると、素直に教室の外へと出て行った。
教室に残ったのは、柄井一、風紀委員小坂ゆず、山岳部員の計六名。
佐藤が要らんところで、頭を働かせてしまったばっかりに、柄井が丸く収めようと目論んだ、事件を蒸し返すことになってしまった。
こうなってしまっては、黙っている方が、より時間がかかりそうだ。
俺は、省エネモードを解除して、口を開いた。
「柄井。お前は、誰を庇おうとしたんだ」
「それを言ったら、俺が、責めを負おうとした意味がまるでなくなってしまうじゃないか。今回の犯人がみんなにばれたとしても、それが市場の恋人なら、ダメージは少ない」
かー、かっこいいねえ。いいよその熱い感じ。その自己犠牲には感服の感すら覚える。
だけど、今はそれに感心している場合ではない。
「俺は、好きでこれをやっているんじゃないんだ。友達を庇っているのか知らんが、青春に酔い痴れたいのなら、よそでやってくれ。別にそいつの鞄から、体操服が出てきたからと言って、即ち、そいつが犯人ということにはならないだろうし、お前がそいつを犯人だと思っているのなら、庇いはしないだろう。お前の恋人に欲情するような奴を、助けるとは思えんからな。あまり俺達を馬鹿にするな。それくらいのことは分かる」
「……信頼していいんだな」
「少なくとも、馬鹿みたいに、ゴシップを流すようなことはしない」
「……わかった。体操服が出てきたのは、依田登という男子生徒の鞄からだよ。俺の親友だ。君の言うとおり、俺は依田が犯人だとは思えない」
「根拠は?」
「友達だからだ」
あっそう。
「依田を今呼べるか?」
「後で会うことにしてるから、まだ学校にいると思う。電話かけるけど、風紀委員さん大目に見てくれよ」
「……目をつぶっているので、その間に電話してください。生徒会の決定では、四月から、解禁になるそうですし」
これは、腐敗の始まりではないのか。自浄能力を失った組織は、取り返しのつかないことになる。某大手メーカーみたく。
柄井が、電話をかけたところ、依田はすぐに教室にやって来た。
依田は、教室に入って、並んで座っていた俺たちの顔を見て、不安げに、
「一、話したのか?」
と柄井に言った。俺は依田の顔をどこかで見た気がしたのだが、すぐには思い出せそうもない。喉まで出かかっているのだが……。まあ、話すうちに思い出すだろう。
「心配するな。この人たちは、お前の悪いようにはしないさ」
柄井の言葉を聞いて、幾分か安心したのか、依田は手近にあった椅子に座った。
俺は依田に向かって尋ねる。
「委員長によれば、依田の鞄から、市場望の体操服が出てきたそうだが、それに気づいたのはいつだ?」
「持ち物検査の段階になってからだよ。本当に俺は何も知らないんだ」
「あんたの、鞄ないしロッカーが誰かにいじられているのにも気づかなかった?」
「気づいてたら、すぐにでも言う」
「最近、誰かの恨みを買うようなことはしなかったか?」
「俺は、誠実に生きてきたつもりだ。誰かの反感を買ったつもりはない」
そうですか。大抵の人間はそう思っていそうだがな。
「……市場さんが、体操服がなくなったのに気が付いたのは、昼休みなんだよな」
今度は、柄井の方を向いて尋ねた。
「ああ。その時に相談を受けた」
「彼女は、部活は何をやっているんだ」
「女バレだよ」
「今日、朝練はあったりしたのか」
「あったと思うけど」
「けどなんだ」
「もうすぐ卒業式だろう。彼女、そっちの方の手伝いに行っていたかもしれないと思って」
「確認してくれ」
そういうと柄井は、また電話をかけた。
柄井は電話をし終えてから、
「今日は朝練に出ずに、準備の方を手伝っていたそうだ。朝練にはいこうと思ってたらしいんだけど、思ったよりも準備が長引いたみたいで、行けずに、鞄だけ更衣室に置きっぱなしだったみたいだよ」
「市場は、教室のロッカーに鍵はかけてんのか?」
「南京錠をね」
「じゃあさ、深山」
佐藤が俺に話しかけてくる。
「なんだよ」
「遠足費の時みたいに、下から天板を外したら」
「……かもな。市場のロッカーがどこか教えてもらえるか?」
「33だよ」
言われた番号のところを見た。
「……遠足費の時とはちょっと勝手が違うな」
「みたいね」
33のロッカーは、三段のロッカーのうち、一番下で、下からねじを外して、天板をどけるという、作業はできそうになかった。
「とすると、更衣室を出た時点で、体操服は盗まれていたと考えるのが妥当か。だとしたら犯人絞るのが難しくなるな」
俺がそういったところ、雄清が、
「でも、この教室の依田君の鞄に体操服を紛れ込ませたのなら、この教室にいてもおかしくない人物でないと駄目じゃないかな」
「……そうか。じゃあ、犯人はやっぱ、D組にいるのか」
やはり、市場にも直接話を聞いてみたい。けれど……
「依田氏よ。市場さんにこのことを知られるのは嫌か」
「……俺は」
柄井が口を挟んでくる。
「知らせる必要があるのか?」
「いや、なんというか、直に話を聞いてみたいと思ってな。俺たちのほかに、依田がこの場にいたら、さすがに感づいてしまうだろう」
「……登、お前は犯人じゃないんだろう。望だってそれは分かってくれると思う」
「……わかった。呼んでくれ」
柄井に呼び出された、市場望は、校内にいたのだろうか、すぐに教室に戻ってきた。
教室にいた依田を怪訝そうな目で見たが、柄井が説明をしたところ、すぐに納得したような顔をした。
「一応確認したいんだが、今日、朝練に行こうとしたけど、卒業式の準備が長引いたために、朝練時間の間鞄は、外の女子更衣室に置きっぱなしになっていた、ということでいいんだよな」
「はい」
「それで、始業前に、鞄だけ取りに戻って、教室のロッカーにしまって、鍵をかけたと」
「はい」
「朝の時点では、まだ体操服がなくなっていることには気が付いていなかったんだな」
「そうです」
鞄に何を入れていたのか知らんが、ほかに物が入っていたのなら、体操服が一着減ったくらいでは、気が付かなくても仕方ないか。
「体操服を入れていたのは、その水色のエナメルバッグ?」
「そうです。つい昨日、買ったばかりなんですけど」
そういったところで、柄井が、
「薫ちゃんといったやつ?」
と市場に尋ねた。市場はそれに頷く。……薫ってだれだよ。宇治十帖の主人公ですか? あのロリコンド変態光源氏のご子息の。
俺が眉をひそめていたのに気が付いたのか、
「望の女友達だよ」
なんだ女か。
「……なるほどねえ。……やっぱり、更衣室で盗られた可能性が高そうだな」
「おい、ちょっといいか」
依田が俺を呼んだ。どうやら、二人だけで話がしたいらしい。
依田に従って、教室から離れたところまできた。
「どうしたんだ。みんなに聞かれたくない話か」
「うん。……実は、……一も知らないことなんだけど、俺、市場さんのことが好きなんだ」
「……そうか」
「あまり驚かないんだな」
「別に、誰が誰を好こうか俺には関係ないからな。たとえ、友達の彼女を好きになったとしても、断罪する権利なんざ、俺にはもちろん、誰にもありはしないだろ」
「……何となく、君ならそういってくれそうな気がしたよ」
俺とお前は今日初めて顔を合わせたはずなんだが……。いや、うん、話したことはない。
「それで、なんか変わったことでもあったのか? いくら好きだからと言って、念じたから体操服が飛んでくるということもあるまいし」
「……いや、なんとなく話しておかないと気分が悪いし。君が探偵役なんだろう。後で根掘り葉掘り聞かれるのは気分が悪い。無事に事件が解決したら、胸にしまっておいてくれるよな」
「約束する。このことは誰にも話さない」
「うん。ありがとう」
彼は足を教室の方に向けて歩き出そうとした。
その時になって、ようやく依田をどこで見たのかを思い出した。
言おうか言うまいか迷った。俺には、依田がそれをする義理などないように思えた。
……そう思ってしまうのは、やはり俺という人間が、少し冷たいせいなのかもしれない。だが、自分を傷つけようとした人間にそこまで優しくなれるものなのか。
「打たれたとき痛くなかったか?」
「……何を」
「誰がどこで何を見ているのかわからんということだ。逢瀬は本当に人のこない所でした方がいいな。相手が指定してきたのか知らんが。柄井はお前を庇ったが、お前は別な奴を庇おうとしたんだな」
そういったところ、俺が何を言っているのか、依田もわかったようである。
「戻ろうぜ」
顔を赤くし、口をパクパクさせていた、彼に俺はそういって歩き出した。
教室に戻った後、今日はどうにもなりそうにないと言って、解散となった。
*
「どうだい、なんとか解けそうかい」
下校している最中、雄清に聞かれた。俺が依田と何を話したのかも、突っ込まれたのだが、適当に濁してごまかしておいた。
「なんとも言えんな。……整理したいんだが、市場望は、朝練をやろうとしていたんだよな」
「うんまあ」
「当然、朝練で、体操服を使っていては、その間盗めないよな」
「そりゃね」
じゃあ、犯人は、市場望が、朝練をやらずに、卒業式の準備をしていたと、知っている人物でないといけない。
「……なあ、雄清、卒業式のまとめ役っていうのは、どこがやってんだ」
「先生もやるけど、生徒の団体で言うなら、やっぱり僕ら執行部かな」
「……だよな」
全く、あの馬鹿は。本当に懲りない奴だ。
「望は先に行っててくれるか」
と市場望の方を向いて、そう告げた。
「……うん。後でちゃんと説明してよね」
市場は柄井に言われると、素直に教室の外へと出て行った。
教室に残ったのは、柄井一、風紀委員小坂ゆず、山岳部員の計六名。
佐藤が要らんところで、頭を働かせてしまったばっかりに、柄井が丸く収めようと目論んだ、事件を蒸し返すことになってしまった。
こうなってしまっては、黙っている方が、より時間がかかりそうだ。
俺は、省エネモードを解除して、口を開いた。
「柄井。お前は、誰を庇おうとしたんだ」
「それを言ったら、俺が、責めを負おうとした意味がまるでなくなってしまうじゃないか。今回の犯人がみんなにばれたとしても、それが市場の恋人なら、ダメージは少ない」
かー、かっこいいねえ。いいよその熱い感じ。その自己犠牲には感服の感すら覚える。
だけど、今はそれに感心している場合ではない。
「俺は、好きでこれをやっているんじゃないんだ。友達を庇っているのか知らんが、青春に酔い痴れたいのなら、よそでやってくれ。別にそいつの鞄から、体操服が出てきたからと言って、即ち、そいつが犯人ということにはならないだろうし、お前がそいつを犯人だと思っているのなら、庇いはしないだろう。お前の恋人に欲情するような奴を、助けるとは思えんからな。あまり俺達を馬鹿にするな。それくらいのことは分かる」
「……信頼していいんだな」
「少なくとも、馬鹿みたいに、ゴシップを流すようなことはしない」
「……わかった。体操服が出てきたのは、依田登という男子生徒の鞄からだよ。俺の親友だ。君の言うとおり、俺は依田が犯人だとは思えない」
「根拠は?」
「友達だからだ」
あっそう。
「依田を今呼べるか?」
「後で会うことにしてるから、まだ学校にいると思う。電話かけるけど、風紀委員さん大目に見てくれよ」
「……目をつぶっているので、その間に電話してください。生徒会の決定では、四月から、解禁になるそうですし」
これは、腐敗の始まりではないのか。自浄能力を失った組織は、取り返しのつかないことになる。某大手メーカーみたく。
柄井が、電話をかけたところ、依田はすぐに教室にやって来た。
依田は、教室に入って、並んで座っていた俺たちの顔を見て、不安げに、
「一、話したのか?」
と柄井に言った。俺は依田の顔をどこかで見た気がしたのだが、すぐには思い出せそうもない。喉まで出かかっているのだが……。まあ、話すうちに思い出すだろう。
「心配するな。この人たちは、お前の悪いようにはしないさ」
柄井の言葉を聞いて、幾分か安心したのか、依田は手近にあった椅子に座った。
俺は依田に向かって尋ねる。
「委員長によれば、依田の鞄から、市場望の体操服が出てきたそうだが、それに気づいたのはいつだ?」
「持ち物検査の段階になってからだよ。本当に俺は何も知らないんだ」
「あんたの、鞄ないしロッカーが誰かにいじられているのにも気づかなかった?」
「気づいてたら、すぐにでも言う」
「最近、誰かの恨みを買うようなことはしなかったか?」
「俺は、誠実に生きてきたつもりだ。誰かの反感を買ったつもりはない」
そうですか。大抵の人間はそう思っていそうだがな。
「……市場さんが、体操服がなくなったのに気が付いたのは、昼休みなんだよな」
今度は、柄井の方を向いて尋ねた。
「ああ。その時に相談を受けた」
「彼女は、部活は何をやっているんだ」
「女バレだよ」
「今日、朝練はあったりしたのか」
「あったと思うけど」
「けどなんだ」
「もうすぐ卒業式だろう。彼女、そっちの方の手伝いに行っていたかもしれないと思って」
「確認してくれ」
そういうと柄井は、また電話をかけた。
柄井は電話をし終えてから、
「今日は朝練に出ずに、準備の方を手伝っていたそうだ。朝練にはいこうと思ってたらしいんだけど、思ったよりも準備が長引いたみたいで、行けずに、鞄だけ更衣室に置きっぱなしだったみたいだよ」
「市場は、教室のロッカーに鍵はかけてんのか?」
「南京錠をね」
「じゃあさ、深山」
佐藤が俺に話しかけてくる。
「なんだよ」
「遠足費の時みたいに、下から天板を外したら」
「……かもな。市場のロッカーがどこか教えてもらえるか?」
「33だよ」
言われた番号のところを見た。
「……遠足費の時とはちょっと勝手が違うな」
「みたいね」
33のロッカーは、三段のロッカーのうち、一番下で、下からねじを外して、天板をどけるという、作業はできそうになかった。
「とすると、更衣室を出た時点で、体操服は盗まれていたと考えるのが妥当か。だとしたら犯人絞るのが難しくなるな」
俺がそういったところ、雄清が、
「でも、この教室の依田君の鞄に体操服を紛れ込ませたのなら、この教室にいてもおかしくない人物でないと駄目じゃないかな」
「……そうか。じゃあ、犯人はやっぱ、D組にいるのか」
やはり、市場にも直接話を聞いてみたい。けれど……
「依田氏よ。市場さんにこのことを知られるのは嫌か」
「……俺は」
柄井が口を挟んでくる。
「知らせる必要があるのか?」
「いや、なんというか、直に話を聞いてみたいと思ってな。俺たちのほかに、依田がこの場にいたら、さすがに感づいてしまうだろう」
「……登、お前は犯人じゃないんだろう。望だってそれは分かってくれると思う」
「……わかった。呼んでくれ」
柄井に呼び出された、市場望は、校内にいたのだろうか、すぐに教室に戻ってきた。
教室にいた依田を怪訝そうな目で見たが、柄井が説明をしたところ、すぐに納得したような顔をした。
「一応確認したいんだが、今日、朝練に行こうとしたけど、卒業式の準備が長引いたために、朝練時間の間鞄は、外の女子更衣室に置きっぱなしになっていた、ということでいいんだよな」
「はい」
「それで、始業前に、鞄だけ取りに戻って、教室のロッカーにしまって、鍵をかけたと」
「はい」
「朝の時点では、まだ体操服がなくなっていることには気が付いていなかったんだな」
「そうです」
鞄に何を入れていたのか知らんが、ほかに物が入っていたのなら、体操服が一着減ったくらいでは、気が付かなくても仕方ないか。
「体操服を入れていたのは、その水色のエナメルバッグ?」
「そうです。つい昨日、買ったばかりなんですけど」
そういったところで、柄井が、
「薫ちゃんといったやつ?」
と市場に尋ねた。市場はそれに頷く。……薫ってだれだよ。宇治十帖の主人公ですか? あのロリコンド変態光源氏のご子息の。
俺が眉をひそめていたのに気が付いたのか、
「望の女友達だよ」
なんだ女か。
「……なるほどねえ。……やっぱり、更衣室で盗られた可能性が高そうだな」
「おい、ちょっといいか」
依田が俺を呼んだ。どうやら、二人だけで話がしたいらしい。
依田に従って、教室から離れたところまできた。
「どうしたんだ。みんなに聞かれたくない話か」
「うん。……実は、……一も知らないことなんだけど、俺、市場さんのことが好きなんだ」
「……そうか」
「あまり驚かないんだな」
「別に、誰が誰を好こうか俺には関係ないからな。たとえ、友達の彼女を好きになったとしても、断罪する権利なんざ、俺にはもちろん、誰にもありはしないだろ」
「……何となく、君ならそういってくれそうな気がしたよ」
俺とお前は今日初めて顔を合わせたはずなんだが……。いや、うん、話したことはない。
「それで、なんか変わったことでもあったのか? いくら好きだからと言って、念じたから体操服が飛んでくるということもあるまいし」
「……いや、なんとなく話しておかないと気分が悪いし。君が探偵役なんだろう。後で根掘り葉掘り聞かれるのは気分が悪い。無事に事件が解決したら、胸にしまっておいてくれるよな」
「約束する。このことは誰にも話さない」
「うん。ありがとう」
彼は足を教室の方に向けて歩き出そうとした。
その時になって、ようやく依田をどこで見たのかを思い出した。
言おうか言うまいか迷った。俺には、依田がそれをする義理などないように思えた。
……そう思ってしまうのは、やはり俺という人間が、少し冷たいせいなのかもしれない。だが、自分を傷つけようとした人間にそこまで優しくなれるものなのか。
「打たれたとき痛くなかったか?」
「……何を」
「誰がどこで何を見ているのかわからんということだ。逢瀬は本当に人のこない所でした方がいいな。相手が指定してきたのか知らんが。柄井はお前を庇ったが、お前は別な奴を庇おうとしたんだな」
そういったところ、俺が何を言っているのか、依田もわかったようである。
「戻ろうぜ」
顔を赤くし、口をパクパクさせていた、彼に俺はそういって歩き出した。
教室に戻った後、今日はどうにもなりそうにないと言って、解散となった。
*
「どうだい、なんとか解けそうかい」
下校している最中、雄清に聞かれた。俺が依田と何を話したのかも、突っ込まれたのだが、適当に濁してごまかしておいた。
「なんとも言えんな。……整理したいんだが、市場望は、朝練をやろうとしていたんだよな」
「うんまあ」
「当然、朝練で、体操服を使っていては、その間盗めないよな」
「そりゃね」
じゃあ、犯人は、市場望が、朝練をやらずに、卒業式の準備をしていたと、知っている人物でないといけない。
「……なあ、雄清、卒業式のまとめ役っていうのは、どこがやってんだ」
「先生もやるけど、生徒の団体で言うなら、やっぱり僕ら執行部かな」
「……だよな」
全く、あの馬鹿は。本当に懲りない奴だ。
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