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恋慕日記
知られるだけで救われるなんて本当なのかな
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「私は君が好きだ」
それはどんな言葉よりもシンプルで、しかしだからこそ、彼女の熱い気持ちがビシビシと伝わって来た。
だが俺にはそれを受け止めることができない。
「先輩、俺は……俺はさやかさんが好きです」
「……うん。知ってるよ。……よく知ってる」
そういって、ボロボロと彼女は泣き出してしまう。涙が落ちて、しぶきが足元にかかる。
俯いた彼女に声を掛けようとしたところ、突然先輩は手を上げた。
殴られるのだと思った。でもそれも仕方ないのかもしれない。先輩がいつから俺の事を好きだったのかはよく分からないが、決して短くはない期間、俺は彼女に苦痛を与え続けてきたのだから。
大きく振られた、先輩の手は、俺の頬に当たる直前で止まった。
「どうして……どうして逃げないの? そんなんじゃ嫌いになれないよ」
「俺は……」
次の瞬間体が浮いた。そして冷たい感触がして、気づいたらプールに落ちていた。先輩に突き飛ばされたのだ。
水面に顔を出して、先輩の方を見たら、彼女も一緒に飛び込んできた。ずぶぬれになった彼女のシャツは、身体に張り付き、下着を透かしてしまっている。
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。さやかが好きなら、私に優しくなんてしないでよ! 誰にでも良い格好なんてしないでよ! どうして冷たくしないの? どうして微笑みかけてくるの? どうしてさやかが好きなのに、私と楽しそうに話をするの? 大嫌い! 君なんか大嫌いだ!」
そういって、ぽかりぽかりと俺の事を叩いてくる。
か弱い少女の弱弱しいパンチのはずなのに、痛かった。佐藤の平手打ちよりも、斎藤薫に殴られて、口を切った時よりも、痛かった。
「大嫌いだよ。本当は誰よりも優しいのに、周りの人間が怖くて、自分にすら嘘をついて、優しくない態度を取って。素直じゃなくて、皮肉ばかり言って、格好つけて、厭世的な態度を取って、周りの事がよくわかるのに、分からないふりをして、自分を殺してしまう。本当は誰よりも、周りの事をよく考えているのに、この世はどうにもならないだなんて言って、逃げているばかりの君が大嫌いだ!」
次第に先輩の手の動きは止まり、最期に、
「でも、好きなんだよ。私は深山君が好きなの」
と言ってまた泣き始めてしまう。
それから、俺の方に倒れ掛かってきて、肩に手を置き、顔を俺の胸に埋めるようにした。
「あの先輩……」
「お願い。突き放さないで。今だけだから。もうこんなこと絶対しないから。今だけ。本当にこれで終わりにするから。しばらくこのままで居させて」
そういって、数分間俺の目の前で、体を震わせるようにして泣いていた。
泣いて泣いて、泣きはらした顔をした萌菜先輩も、少し落ち着いてきたらしい。
プールから上がって、俺は着替えを貸してもらい、先輩もシャワーを浴びて着替えていたのだが、俺を申し訳なさそうに見て、
「ほんと、みっともないよね」
「……いえ」
「こうなったら、さやかよりもいい女になって、深山君よりもいい男捕まえて、十年後の君に地団駄を踏ませるよ。どうしてあの時捕まえとかなかったんだって」
「先輩……」
「……ごめん、強がった」
目をこすりながら彼女は言った。
「みんなでソルトレークに行くというのはどうかな?」
「どうしてです?」
ソルトレークというのは米国西部の都市だ。モルモン教の総本部がある。戦時中の排日運動の影響で、米国各地から移り住んだ日系人が多くすんでいるが。
「雰囲気的に一夫多妻でも行けそう。私は第二夫人でいいよ」
「……いや、普通に違法ですし、今は教条にもないですよ」
宗派によっては聖職者に強い貞操観念を求めるキリスト教において、一夫多妻制を認めた初期のモルモン教というのは、完全な異端児だったろう。
「……兵どもが夢の跡か。世間から非難され、逃げて逃げて、ようやく手にした新天地でも理想を貫けないとは」
「理想というより欲望に近いですが」
「愛は欲望と違う。そして、愛の形は一つではないはずだよ」
「そうですか。……でもそれは俺の理想ではないですね」
「君のキャパは大きいんじゃなかった?」
「……いや、それは」
「ごめん、ちょっといじわるだったね。冗談だよ。でも滅多なことは言うもんじゃないよ」
「はい。すみません」
「いいんだ。もしここで君が、Yesと答えるようなことがあれば、私は君のことを嫌いになっていたと思う。だから、いいんだ」
「……俺降りますけど、どうします?」
「しばらくここにいるよ。……下で待っててもらえる?」
五分後に降りてきた彼女の顔には、泣いた跡も何も無くなってしまっていた。
*
「これでよかったと思うか?」
萌菜先輩を屋敷に連れ帰って、解散した後で、帰り道に夏帆ちゃんに尋ねた。
「だって、そうする他なかったじゃないの。お兄ちゃん。それともさやかさん泣かせたかった? 今回は絶対に誰かが泣く羽目になったのよ。誰も傷つかずには居られなかったの」
「……そうかもしれんが」
「いつまでもうじうじしてないで、シャキッとしなよ。お兄ちゃんが好きなのはさやかさんでしょう。他の女の人泣かせるぐらいの覚悟ぐらい持ってよ」
覚悟か。
人に心を開けば、誰かを傷つけ、自分を傷つける。
それを嫌った俺は、周りに心を閉ざして過ごしてきた。
でも、好きな奴ができて、人並みに生きようと思った。
周りに関われば、誰かを傷つけ、自分を傷つける。
十数年避け続けた現実に、今になって再び向き合うことになった。
逃げてしまいたい。足がすくむ。
だけど、夏帆ちゃんの言うとおりなのだろう。
逃げるのは終わりにしよう。
それはどんな言葉よりもシンプルで、しかしだからこそ、彼女の熱い気持ちがビシビシと伝わって来た。
だが俺にはそれを受け止めることができない。
「先輩、俺は……俺はさやかさんが好きです」
「……うん。知ってるよ。……よく知ってる」
そういって、ボロボロと彼女は泣き出してしまう。涙が落ちて、しぶきが足元にかかる。
俯いた彼女に声を掛けようとしたところ、突然先輩は手を上げた。
殴られるのだと思った。でもそれも仕方ないのかもしれない。先輩がいつから俺の事を好きだったのかはよく分からないが、決して短くはない期間、俺は彼女に苦痛を与え続けてきたのだから。
大きく振られた、先輩の手は、俺の頬に当たる直前で止まった。
「どうして……どうして逃げないの? そんなんじゃ嫌いになれないよ」
「俺は……」
次の瞬間体が浮いた。そして冷たい感触がして、気づいたらプールに落ちていた。先輩に突き飛ばされたのだ。
水面に顔を出して、先輩の方を見たら、彼女も一緒に飛び込んできた。ずぶぬれになった彼女のシャツは、身体に張り付き、下着を透かしてしまっている。
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。さやかが好きなら、私に優しくなんてしないでよ! 誰にでも良い格好なんてしないでよ! どうして冷たくしないの? どうして微笑みかけてくるの? どうしてさやかが好きなのに、私と楽しそうに話をするの? 大嫌い! 君なんか大嫌いだ!」
そういって、ぽかりぽかりと俺の事を叩いてくる。
か弱い少女の弱弱しいパンチのはずなのに、痛かった。佐藤の平手打ちよりも、斎藤薫に殴られて、口を切った時よりも、痛かった。
「大嫌いだよ。本当は誰よりも優しいのに、周りの人間が怖くて、自分にすら嘘をついて、優しくない態度を取って。素直じゃなくて、皮肉ばかり言って、格好つけて、厭世的な態度を取って、周りの事がよくわかるのに、分からないふりをして、自分を殺してしまう。本当は誰よりも、周りの事をよく考えているのに、この世はどうにもならないだなんて言って、逃げているばかりの君が大嫌いだ!」
次第に先輩の手の動きは止まり、最期に、
「でも、好きなんだよ。私は深山君が好きなの」
と言ってまた泣き始めてしまう。
それから、俺の方に倒れ掛かってきて、肩に手を置き、顔を俺の胸に埋めるようにした。
「あの先輩……」
「お願い。突き放さないで。今だけだから。もうこんなこと絶対しないから。今だけ。本当にこれで終わりにするから。しばらくこのままで居させて」
そういって、数分間俺の目の前で、体を震わせるようにして泣いていた。
泣いて泣いて、泣きはらした顔をした萌菜先輩も、少し落ち着いてきたらしい。
プールから上がって、俺は着替えを貸してもらい、先輩もシャワーを浴びて着替えていたのだが、俺を申し訳なさそうに見て、
「ほんと、みっともないよね」
「……いえ」
「こうなったら、さやかよりもいい女になって、深山君よりもいい男捕まえて、十年後の君に地団駄を踏ませるよ。どうしてあの時捕まえとかなかったんだって」
「先輩……」
「……ごめん、強がった」
目をこすりながら彼女は言った。
「みんなでソルトレークに行くというのはどうかな?」
「どうしてです?」
ソルトレークというのは米国西部の都市だ。モルモン教の総本部がある。戦時中の排日運動の影響で、米国各地から移り住んだ日系人が多くすんでいるが。
「雰囲気的に一夫多妻でも行けそう。私は第二夫人でいいよ」
「……いや、普通に違法ですし、今は教条にもないですよ」
宗派によっては聖職者に強い貞操観念を求めるキリスト教において、一夫多妻制を認めた初期のモルモン教というのは、完全な異端児だったろう。
「……兵どもが夢の跡か。世間から非難され、逃げて逃げて、ようやく手にした新天地でも理想を貫けないとは」
「理想というより欲望に近いですが」
「愛は欲望と違う。そして、愛の形は一つではないはずだよ」
「そうですか。……でもそれは俺の理想ではないですね」
「君のキャパは大きいんじゃなかった?」
「……いや、それは」
「ごめん、ちょっといじわるだったね。冗談だよ。でも滅多なことは言うもんじゃないよ」
「はい。すみません」
「いいんだ。もしここで君が、Yesと答えるようなことがあれば、私は君のことを嫌いになっていたと思う。だから、いいんだ」
「……俺降りますけど、どうします?」
「しばらくここにいるよ。……下で待っててもらえる?」
五分後に降りてきた彼女の顔には、泣いた跡も何も無くなってしまっていた。
*
「これでよかったと思うか?」
萌菜先輩を屋敷に連れ帰って、解散した後で、帰り道に夏帆ちゃんに尋ねた。
「だって、そうする他なかったじゃないの。お兄ちゃん。それともさやかさん泣かせたかった? 今回は絶対に誰かが泣く羽目になったのよ。誰も傷つかずには居られなかったの」
「……そうかもしれんが」
「いつまでもうじうじしてないで、シャキッとしなよ。お兄ちゃんが好きなのはさやかさんでしょう。他の女の人泣かせるぐらいの覚悟ぐらい持ってよ」
覚悟か。
人に心を開けば、誰かを傷つけ、自分を傷つける。
それを嫌った俺は、周りに心を閉ざして過ごしてきた。
でも、好きな奴ができて、人並みに生きようと思った。
周りに関われば、誰かを傷つけ、自分を傷つける。
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