47 / 57
第2章.幻想
45.黒霧
しおりを挟む
「暗い…。」
私達は街に入った。
今はまだ日中。しかし街の中は黒い霧に包まれ、何も見えない状態だった。
(スプリング! あれ出して!)
「あれ? あー! ごめん!! 今出すよ!」
私は【光魔術】を使用して強い光の玉を作った。これを太陽代わりに街を調べようと、私は光の玉を空高く飛ばした。
するとあまりの黒い霧の濃さに、それは太陽の代わりなどにはならなかった。
「前2メートルぐらしか見えない…。」
私は光の玉を前方に戻し、周りを警戒しながら前進する。
それにしても…建物が1つもない。あの時から此処では何があったんだろう。ソーマが居なくなって…。
私がそんな事を思っていると、ある所に着く。
「此処は…。」
そこは教会だった。しかし普通の教会ではない。
ボロボロの教会が再現されているのであろう、黒いモヤで出来た教会…。
「ベリアル、ソーマ行くよ。」
(うん!)
(はい!)
私達は黒いモヤで出来ている教会に入った。ボロボロで歪な教会。これがもし罠だったとしても私は入っただろう。
何故なら黒霧を…
私達は奥へと進んだ。
教会の奥には黒いモヤがいた。
黒いモヤは祭壇の上に存在しており、黒いモヤの中心には『混沌の宝玉』が浮いていた。
「待った?」
私が笑って話しかけると黒いモヤ…いや、黒霧はゆっくりと此方を見た気がした。
「「「ゔぉぉぉ。」」」
黒霧が声を挙げると、教会は吹き飛ぶ。
…ッ!! すごいなっ!!
凄い風圧で私達は地に膝をつく。
結構余裕ないかも!!
「「「ゔぉぉぉ!!」」」
黒霧は私に向かって突進をしてくる。
まずいっ!!
私は急いで【影魔術】を横の地面に刺し、私の身体をそこから移動させる。
今、ちゃんと私の方に向かって来た…?
『月影の衣』は発動してる。なんで?
「ベリアル!」
(うん!!)
ベリアルは背中から三叉槍を2本取り出し、黒霧に突っ込む。
(う、うわぁ!!)
するとベリアルは黒霧の中に取り込まれる。
「ベリアル!?」
ベリアルが黒霧の中に取り込まれた!! ベリアルは何処に…。
(大丈夫! 移動しただけ!!)
ベリアルは私の背後にいた。
転移? てことは物理攻撃をすると危なそうだね。魔法主体の攻撃になる! じゃあ!!
「ソーマ! 【誘引】から【火魔術】!!」
(はい!!)
ソーマは黒霧の真上に行き、【誘引】を発動させる。すると黒霧がモゾモゾと動く。
ソーマの周りの黒い霧が集まる。
何…? あれは?
私がそんな事を思って空中の霧を見ていると、
それはソーマを捕まえ、締め上げる。
「ソーマ!!」
(うぐぐっ!!)
大変! すぐに助けないと!!
私は【影魔術】を発動させ、ソーマの黒いモヤを取る。
(あ、ありがとうございます。)
ソーマはダメージを受けた様で、息が切れている。
もしかしてこの霧…。
全部黒霧の1部なの!?
…そう考えれば納得もいく。
私の方向にちゃんと向かって突進して来たのは、私の体に沿って霧が纏わり付いていたから。
ソーマが捕まったのは、周りに黒霧の1部があったから。
今私達は、黒霧の手の中だと言う事だね。
「ふぅーーー…。」
私は大きく息を吐いた。
【浮遊】!
私は空高く飛び上がる。
そして【光魔術】を発動させた。
が、私は忘れていた。
そうか!! この暗さじゃ!!
黒霧が私の周りの霧を動かして、私を捕まえようとしてくる。
そう。私の【光魔術】が地面まで光を照らす事はなく、影も途中までしか伸びなかったのだ。その為、【影操】を発動させる事を断念。その私が戸惑っている間に黒霧は準備を終わらせて、捕まえようとしている。
やばい!!
私は目を強く瞑った。
しかし何秒経っても痛みは訪れない。
(スプリング、大丈夫だよ! 目を開けて!!)
私が目を開けて、目の前にいたのはベリアルだった。
ベリアル?
なんでベリアルの顔がこんなに近く…?
って私! ベリアルにお姫様抱っこされてる!?
私はベリアルにお姫様抱っこをされながら、黒霧からの攻撃を避けていたのだ。
ヒュン! ヒュン!
近くから風切り音が聞こえてくる。
しかし、今の私はそれどころでは無かった。
ベ、ベリアルが私をお姫様抱っこ…。
わ、悪くないかも。ベリアルの顔って進化してから、可愛い系からほんのちょっとだけどカッコいい系になってるんだよね。
私がベリアルの顔を見ながら、ボーッとしてると、
うわっ!!
突然視界が反転する。
ヒュヒュン!! ヒュン!!
黒霧の攻撃が激しくなって来てる!!
どうにかしないと…。
私がそう思っていると、攻撃は突然止む。
あれ? なんで?
私は黒霧がいる方向を見る。
そこにはソーマが黒霧と戦っている光景が。
…私達よりも、ソーマか。
私はベリアルに言って、地上へ下ろしてもらった。
私達は街に入った。
今はまだ日中。しかし街の中は黒い霧に包まれ、何も見えない状態だった。
(スプリング! あれ出して!)
「あれ? あー! ごめん!! 今出すよ!」
私は【光魔術】を使用して強い光の玉を作った。これを太陽代わりに街を調べようと、私は光の玉を空高く飛ばした。
するとあまりの黒い霧の濃さに、それは太陽の代わりなどにはならなかった。
「前2メートルぐらしか見えない…。」
私は光の玉を前方に戻し、周りを警戒しながら前進する。
それにしても…建物が1つもない。あの時から此処では何があったんだろう。ソーマが居なくなって…。
私がそんな事を思っていると、ある所に着く。
「此処は…。」
そこは教会だった。しかし普通の教会ではない。
ボロボロの教会が再現されているのであろう、黒いモヤで出来た教会…。
「ベリアル、ソーマ行くよ。」
(うん!)
(はい!)
私達は黒いモヤで出来ている教会に入った。ボロボロで歪な教会。これがもし罠だったとしても私は入っただろう。
何故なら黒霧を…
私達は奥へと進んだ。
教会の奥には黒いモヤがいた。
黒いモヤは祭壇の上に存在しており、黒いモヤの中心には『混沌の宝玉』が浮いていた。
「待った?」
私が笑って話しかけると黒いモヤ…いや、黒霧はゆっくりと此方を見た気がした。
「「「ゔぉぉぉ。」」」
黒霧が声を挙げると、教会は吹き飛ぶ。
…ッ!! すごいなっ!!
凄い風圧で私達は地に膝をつく。
結構余裕ないかも!!
「「「ゔぉぉぉ!!」」」
黒霧は私に向かって突進をしてくる。
まずいっ!!
私は急いで【影魔術】を横の地面に刺し、私の身体をそこから移動させる。
今、ちゃんと私の方に向かって来た…?
『月影の衣』は発動してる。なんで?
「ベリアル!」
(うん!!)
ベリアルは背中から三叉槍を2本取り出し、黒霧に突っ込む。
(う、うわぁ!!)
するとベリアルは黒霧の中に取り込まれる。
「ベリアル!?」
ベリアルが黒霧の中に取り込まれた!! ベリアルは何処に…。
(大丈夫! 移動しただけ!!)
ベリアルは私の背後にいた。
転移? てことは物理攻撃をすると危なそうだね。魔法主体の攻撃になる! じゃあ!!
「ソーマ! 【誘引】から【火魔術】!!」
(はい!!)
ソーマは黒霧の真上に行き、【誘引】を発動させる。すると黒霧がモゾモゾと動く。
ソーマの周りの黒い霧が集まる。
何…? あれは?
私がそんな事を思って空中の霧を見ていると、
それはソーマを捕まえ、締め上げる。
「ソーマ!!」
(うぐぐっ!!)
大変! すぐに助けないと!!
私は【影魔術】を発動させ、ソーマの黒いモヤを取る。
(あ、ありがとうございます。)
ソーマはダメージを受けた様で、息が切れている。
もしかしてこの霧…。
全部黒霧の1部なの!?
…そう考えれば納得もいく。
私の方向にちゃんと向かって突進して来たのは、私の体に沿って霧が纏わり付いていたから。
ソーマが捕まったのは、周りに黒霧の1部があったから。
今私達は、黒霧の手の中だと言う事だね。
「ふぅーーー…。」
私は大きく息を吐いた。
【浮遊】!
私は空高く飛び上がる。
そして【光魔術】を発動させた。
が、私は忘れていた。
そうか!! この暗さじゃ!!
黒霧が私の周りの霧を動かして、私を捕まえようとしてくる。
そう。私の【光魔術】が地面まで光を照らす事はなく、影も途中までしか伸びなかったのだ。その為、【影操】を発動させる事を断念。その私が戸惑っている間に黒霧は準備を終わらせて、捕まえようとしている。
やばい!!
私は目を強く瞑った。
しかし何秒経っても痛みは訪れない。
(スプリング、大丈夫だよ! 目を開けて!!)
私が目を開けて、目の前にいたのはベリアルだった。
ベリアル?
なんでベリアルの顔がこんなに近く…?
って私! ベリアルにお姫様抱っこされてる!?
私はベリアルにお姫様抱っこをされながら、黒霧からの攻撃を避けていたのだ。
ヒュン! ヒュン!
近くから風切り音が聞こえてくる。
しかし、今の私はそれどころでは無かった。
ベ、ベリアルが私をお姫様抱っこ…。
わ、悪くないかも。ベリアルの顔って進化してから、可愛い系からほんのちょっとだけどカッコいい系になってるんだよね。
私がベリアルの顔を見ながら、ボーッとしてると、
うわっ!!
突然視界が反転する。
ヒュヒュン!! ヒュン!!
黒霧の攻撃が激しくなって来てる!!
どうにかしないと…。
私がそう思っていると、攻撃は突然止む。
あれ? なんで?
私は黒霧がいる方向を見る。
そこにはソーマが黒霧と戦っている光景が。
…私達よりも、ソーマか。
私はベリアルに言って、地上へ下ろしてもらった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された俺、悪魔に魂を売って全属性魔法に覚醒。悪魔契約者と蔑まれるが、まぁ事実だ。勇者? ああ、俺を見下してたやつな
自ら
ファンタジー
灰原カイトのスキルは【魔力親和】。評価F。
「外れスキル」の烙印を押された彼は、勇者パーティで三年間、荷物を運び、素材を剥ぎ、誰よりも早く野営の火を起こし続けた。
そして、捨てられた。
「お前がいると、俺の剣が重くなる」
勇者が口にした追放の理由は、侮蔑ではなかった。恐怖だった。
行き場を失ったカイトの前に、一人の悪魔が現れる。
「あなたの魂の、死後の行き先をちょうだい。代わりに、眠っている力を起こしてあげる」
病弱な妹の薬代が尽きるまで、あと十日。
カイトは迷わなかった。
目覚めたのは、全属性魔法――歴史上、伝説にしか存在しない力。
だがその代償は、使うたびに広がる魔印と、二度と消えない「悪魔契約者」の烙印。
世界中から蔑まれる。教会に追われる。かつての仲間には化け物と呼ばれる。
――まぁ、その通りだ。悪魔に魂を売ったのは事実だし。
それでも。没落貴族の剣姫と背中を預け合い、追放された聖女と聖魔の同時詠唱を編み出し、契約した悪魔自身と夜空の下で笑い合う日々は、悪くない。
これは、世界の「調律者」だった男が、その座を追われてなお、自分の手で居場所を作り直す物語。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる