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第3章(3)
3-3-5
しおりを挟むーー……俺は、大馬鹿者だッ!!
ヒカリを抱き締めて、俺は全速力で孤児院を脱出した。
それは、まさに間一髪。外に出るのと同時に建物が大きな爆発を起こして、俺達は爆風に飛ばされて地面に叩きつけられた。
周りに居た人達が騒つく。
幸い、俺が強く抱き締めていたからヒカリに大した怪我はなかった。
けれど、その様子を見て叫び声を上げながら人間達が俺達を……。いや、俺を取り囲む。
「こ、こいつ!人じゃないぞ……!!」
「背中に羽根と……尖った耳?!」
「よ、妖精だ……!!」
その様子に、俺はようやく現実を目の当たりにした。
「大変だッ!!女の子が妖精に捕まったぞ……!!」
「この化け物!!女の子を放せッ……!!」
そして、父上の言っていた言葉の意味をようやく理解する事が出来たんだ。
『どの様にして交流し、また我々と人間の間に信頼関係をつくるのだ?』
『長き年月に渡って掟づけられてきた事を変える、と言う事は容易ではない。
一時の感情や思い付きで、そのような事を申すではないわ!』
俺は何も、分かっちゃいなかった。
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