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第1章(4)ミライside
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しおりを挟むその"ある人物"とは、白金バッジの一人。
多分今も任務中だけど、僕の祖父であり、初代最高責任者のギャランに拾われたそいつは、僕にも絶対的な忠誠心を持っている。
だから……
『はいはぁ~い!お呼びですか~?』
3回以内のコールで、相変わらずの緩い声で応答した。
「元気そうだね、ミヅク。
お前に頼みたい事があるんだけど、帰って来られそうか?」
『はわわっ、もっちろん!
ミライきゅんのご所望とあらば、どんな任務よりも最優先で帰りますよ~ん!』
明るい声に、つい「じゃあ頼む」と、言いそうになるが、僕の記憶が確かなら、ミヅクは今異国で数ヶ月滞在しての任務の筈だった。
きっと今のままだと、本当に言葉通りサッサと終わらせて帰って来そうだと思った僕は、すぐに訂正する。
「いや、"今の任務が終わったら"、でいい。帰国したら、すぐに連絡をくれ」
『ほい~!わっかりましたぁ~!』
その返事を聞いて、ピッと通話を切ってから、「危ない危ない」と僕は溜め息を吐いた。
「ミヅク、面倒臭くなると全部毒殺で片付けてこようとするからな~」
薬品を扱うのが得意で、調合したり、様々な研究を重ねて、新たなものを造り出すミヅク。
依頼される任務は主に、新種のウイルスや病気に対するワクチンや薬の開発だが、「毒と薬は紙一重」と言うように、本来ミヅクが得意とするのは毒の方。
普通ならば人を殺める事は、夢の配達人として犯しちゃならない事だから大丈夫だとは思うが、ミヅクの場合は少し特殊だった。
何故ならミヅクは、別に夢の配達人の仕事に執着がなければ、白金バッジである事にも興味がないのだ。
恩人である祖父のギャランから、「ワシの家族を頼む」と言われたから、夢の配達人になり得意な研究を重ねた。
そして、その結果が気付いたら白金バッジに結びついた。
そう、ミヅクにとって、それだけの事なのだ。
そんな訳で、色んな意味で変わり者だが、今の僕には誰よりも頼りになる……。いや、必要な存在だった。
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