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第3章(4)レベッカside
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しおりを挟む「!っ……これ、ツバサからっ?!」
「っ……は、はい」
その眩しい笑顔にドキッとした。
荷物と手紙をお渡しした瞬間、私は初めてレノアーノ様の心からの笑顔を見たのだ。
そして、年相応の可愛らしい嬉しそうなお姿も……。
お菓子を見つめて微笑んで、手紙を読むとそれを大切そうに胸に抱き、その場でぴょんぴょんと飛び跳ねたり身体を揺らすレノアーノ様。
普段のアッシュトゥーナ家のお嬢様としての姿からは想像できない程に、ツバサとやり取りをしているレノアーノ様は生き生きとしていた。
ああ、そうか。
これがこのお方の、真の姿なのだと思った。
専属執事としてお側に居て半年程経つと、レノアーノ様は私にもツバサ様について少しずつ語るようになって下さった。
色んな遊びをした話、おやつを半分こして食べた事、彼が将来夢の配達人になり会いに来てくれると約束した事。荷物や手紙が届いた日は、また一段と嬉しそうに語って下さった。
それは、普通ならば絶対に叶う事のない身分違いの遠距離恋愛。
しかし、もしもツバサ様が白金バッジの夢の配達人となれば話は別だった。
勿論そこまで上り詰める事は容易ではなく、依頼人が要求する様々な任務を熟す為に知力や体力がズバ抜けていて、それにプラスαが必要となる。つまり、白金バッジクラスになれるのは全てにおいて万能な人物。おまけに収入は一回の依頼につき平均で3000万と聞く。
人間性も年収も問題ないそこまでの存在になれば、充分にレノアーノ様の花婿候補として名を挙げる事も出来るだろう。
お側に居る時間を重ねれば重ねる程、色んな話を聞けば聞く程レノアーノ様の事が大好きになっていた私は、この方の夢が叶う日を心から祈っていた。
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