スノウ

☆リサーナ☆

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第9章(2)雪side

9-2-4

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「それにな、僕の父親は紫夕しゆうの父親のせいで死んだんだッ!
「オレに何かあったらサクラを頼む」アイツの父親がそんな事を頼んだからっ……!お前の母親を助ける為に加担したからッ、僕の父親は研究職を剥奪されて自殺に追いやられたんだッ……!!」

それ、は……おそらく真実を知った母さんが、オレを連れて研究所から逃げ出した時の事。
あの時、逃げる為に手を貸してくれた研究員さんが風磨ふうまさんの父親だったのだ。

大好きな父親の死ーー。

風磨ふうまさんの怒りと憎しみの根底にある原因がそれならばーー……。

……ならば。
それは、オレのせいでもある。

オレは手で涙を拭いて、もう一度真っ直ぐに風磨ふうまさんを見た。

「……ごめんなさい」

「!……っ、は?」

オレの言葉に、風磨ふうまさんが顔を引き攣らせる。
その瞬間に出来る、一瞬の隙。

「ごめんなさい、風磨ふうまさん……」

「っ、ふざけているのかっ?
謝って済まされる問題じゃなーー……」

全ての罪は、オレが背負うーー。

風磨ふうまさんの言葉を最後まで聞く前に、オレは間合いに入って……雪桜ゆきざくらを抜いた。

「ごめんなさい。
貴方の相手をしている暇はないんです」

その言葉の直後。
オレは雪桜ゆきざくらで、風磨ふうまさんの身体を貫いた。

もう、後戻りは出来ないーー……。

オレは止まる事なく一連の流れでスッと雪桜ゆきざくら風磨ふうまさんから抜くと、そのまますれ違うように離れる。
背後から「ガハッ」って血を吐く声と、廊下の床に滴る血の音、咳き込む声に、おぼつかない足取りで歩く足音。その後に、ドサッて倒れる音がして……。また廊下は静かになった。

「……。行かなきゃ」

雪桜ゆきざくらをクルッと回して血を振り払うと、オレは廊下を駆け出した。
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