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第6章 (4)父を求めて-前半-
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しおりを挟む階段を下ると、まず目の前に飛び込んできた光景に驚いた。
「わっ……!」
酒場って、本とかで読むと”夜の店”ってイメージが強かった。
失礼だけど、ガラの悪い人とかおじさんがいっぱい居て、お酒臭いような煙たいようなイメージ。
けど、この酒場は私の想像していたものとは全く違う。
煌びやかで、騒がしいのではなく賑やかで、客層もそれなりの服装をした人や、とってもお洒落な女性までいる。
「ここは、カジノと一緒になってるんだね。
だから昼間っから賑やかなんだ」
私の後ろから階段を降りてきたバロンは、辺りを見渡しながら言った。
「これだけ人が居れば、多分何人かは夢の配達人だよ。
彼等はお金大好きだから、増やすには絶好の場所だしね」
その言葉に、私の期待は高まる。
スロット、ルーレット、ポーカー……。
くらいしか、パッと見どんなゲームか分からないけど、たくさんの人が色んなゲームに大金を賭けている。
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