上 下
29 / 297
第1章 (3)ヴァロンside

3-1

しおりを挟む

当時7歳だった俺が連れて来られたのは、世界中の人が集まる港街。

それは別名ー差別のない街ー。

ここではちゃんとした審査を通れば、他所の国の人や俺のように珍しい容姿だったり……。つまり、”普通の人とは少し違う特徴を持つ人”でも差別や偏見を持たれず住む事が出来、暮らせる街だった。


そこへ俺を連れて来た、謎に包まれた変わり者の女。

この女性ひととの出逢い、暮らし、そして別れが……。
俺の大切な一部になる事を、俺は、まだこの時知らなかった。

……
…………。
しおりを挟む

処理中です...