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第3章 (6)シュウside
6-5
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【6月11日】
ヴァロンの任務先の宿屋に駆け付けた翌朝。
私はアカリさんの元へ帰ろうとするヴァロンを見て、耐えられなくなった。
「そんな結婚なら、私は認めなければ良かった。
あの時無理矢理にでも、アカリさんと引き放せば良かったッ……」
「シュウ……。本気で、怒るぞ……」
私が手首を掴むと、掴まれている手に力を込めて、ヴァロンが私を睨むように見つめてくる。
その瞳が哀しい。
射るような鋭いあの彼の眼差しが、ない。
こんなヴァロンを見たくない。
何とかしてやりたい。
でも、昔も今も……。ヴァロンが求めているのは私ではない。
何時だって彼は私を支えてくれたのに……。私は一番愛おしい人を、救う事が出来ないんだ……。
ヴァロンの任務先の宿屋に駆け付けた翌朝。
私はアカリさんの元へ帰ろうとするヴァロンを見て、耐えられなくなった。
「そんな結婚なら、私は認めなければ良かった。
あの時無理矢理にでも、アカリさんと引き放せば良かったッ……」
「シュウ……。本気で、怒るぞ……」
私が手首を掴むと、掴まれている手に力を込めて、ヴァロンが私を睨むように見つめてくる。
その瞳が哀しい。
射るような鋭いあの彼の眼差しが、ない。
こんなヴァロンを見たくない。
何とかしてやりたい。
でも、昔も今も……。ヴァロンが求めているのは私ではない。
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