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第7章 (4)ヴァロンside
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しおりを挟む言えなかった言葉が、行動になって溢れ出す。
俺はリディアの唇に、そっと自分の唇を重ねた。
一度目はすぐに離して見つめると、彼女は驚いたように目を見開いて俺を見てた。
「……もう。下手くそなんて言わせねぇから……」
俺はリディアを抱き寄せると彼女の唇をついばむように何度か口付けて……。唇を舌先で舐めるとそのまま深く口付けていった。
「っ……!んッ……ダメッ、ヴァロン!やめッ……」
抵抗する素振りをしてるけど、繰り返される俺の口付けに確実にリディアは酔っていく。息が乱れて、熱い吐息が漏れる。
俺はリディアに口付けたまま抱き上げると、そのまま彼女の部屋に運びベッドに組み敷いた。
唇を離して、リディアの頬に触れながら上から見つめる。
これが、俺の知ってる唯一の愛の伝え方。
幼い頃に見た記憶。
いつも怒ってばかりの母親が、父親に優しくされている時だけは嬉しそうだった。
ベッドの上で、父親に求められてる時。
……そっか。
女の人は、ああすれば喜ぶんだ。
大切にして、好きな人を傷付けないようにして……。その人の為に一生懸命頑張って。
そんな自分のやり方で、今まで一度も愛を得られなかった俺は……。
身体を繋げる事ーー。
それこそが、愛を伝えるのに最良の方法だと信じた。
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