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第11章 (1)アカリside
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しおりを挟む「……駄目?今すごく、アカリを抱きたいんだけど……」
素直なヴァロンの言葉に、胸が疼く。
嫌じゃない。
駄目じゃない。
……けど、恥ずかしい。
「っ……ま、まだ明るいよッ。
それに、お風呂入ってな……。っ……!」
私が最後まで言葉を発する前に、顔を横に向けさせられて唇を奪われる。
熱い口付け。
ヴァロンの手が私の腰のくびれをなぞるように服の上から触れた。
まだ素肌に触れられていないのに、身体が熱く震え出す。
「……船でシャワーなら浴びたじゃん?
……。ごめん、もう待てない。
アカリが好き過ぎて、抑えらんねぇ」
ヴァロンは私をお姫様抱っこすると、寝室に連れて行きベッドの端にゆっくりと腰掛けさせるように降ろした。
「……俺のものに、なって?」
ヴァロンは私を見つめて、頬に唇に優しいキスをしてくれた。
その、祈るような切ない彼の瞳に見つめられて……。私の瞳からは大粒の涙がポタポタと溢れ落ちた。
好きだよ。大切だよ。
言葉と行動で、ヴァロンの気持ちが伝わってくる。
叶えたい。
ヴァロンの気持ちに、応えてあげたい。
私に出来る全てを彼にあげたい。
「……私も、ヴァロンが好き」
ヴァロンの手を取って、その大きな手に自分の頬を擦り寄せて微笑んだ。
「……ずっと。私もヴァロンに、触れたかった……。
触れてほしくて、仕方なかったのっ……」
こんな事を言ったら呆れられる。
女からこんな事を言うのは恥ずかしい事だと思ってた。
……でも、それは違う。
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