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第11章 (3)アカリside
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しおりを挟む……あれ?
……。
なんか、おかしくない?……。
私はパチッと目を開けて顔を上げると、抱き締めてくれているヴァロンを見つめた。
「?……何?」
「な、何?じゃ……ないよ……っ」
首を傾げるヴァロンに私は納得がいかない。
自分だけ気持ち良くさせられて、このまま寝かされそうな雰囲気に納得がいかない。
「……ヴァ、ヴァロン……は?」
私はゴクリと唾を飲み込むと、勇気を出して口を開く。
「わ、私っ……。
ヴァロンにも……っ……。気持ち良く、なって……ほしぃ……」
語尾がだんだん小さくなってゴニョゴニョしてしまった。
ちゃんと伝わったか心配していると、ヴァロンはフッと微笑んで私の耳元に唇を寄せた。
「……じゃあ。
今度は2人で気持ち良くなろうか?」
「っ……ぅ、ん」
耳元に囁くように言われて、私の鼓動は再びドキンッと早くなる。
私にチュッと軽い口付けを繰り返しながら、ヴァロンは片手で自分のズボンのベルトを外し始めた。
カチャカチャと静かに鳴る金具の音が、何だか恥ずかしくて目が泳ぐ。
そして……。
本で読んだ知識だけど……。
や、やっぱり最初って……痛いの、かな?
そんな考えが浮かぶ。
不安がないと言ったら嘘になる。
すると……。
「……アカリ」
ヴァロンに手を掴まれて、ゆっくりとその手を誘導されて……。
「!っ……」
私の指先にヴァロンの硬いモノが、触れた。
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