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第12章 (2)ヴァロンside
2-2
しおりを挟む「……綺麗なのは、ヴァロンだよ?」
「……え?
っ……俺は、別に……。
この容姿は……たまたま、じゃん」
見た目の事を言われたのかと思った俺に、アカリは首を横に振って……。
俺の胸に、そっと手を触れた。
「ヴァロンが綺麗なのは、姿だけじゃない。
……心、だよ?私は、ヴァロンの心が……好き」
アカリは以前、俺に言った。
俺の言葉は、魔法の言葉だって……。
自分を幸せにしてくれる、呪文だって……。
「愛してるよ、ヴァロン。
……。っ……もう、平気だから。
う、動いても……多分、大丈夫」
照れたように、囁かれる言葉。
アカリの言葉で幸せにしてもらってるのは、きっと俺の方だ。
お前の言葉だけで、俺は生まれて来て良かったと思える。
お前と巡り逢う為に、生まれて来たんだと思える。
「っ……愛してるッ」
溢れる想いが止まらなくなって、俺はアカリに口付けながら腰を揺らし始めた。
熱くて、狭い彼女の中。
アカリが反応する度に締め付けられて……。気を抜いたら先にイッてしまいそうになる。
「んッ……ぁ。
ヴァロンッ……あ、ぁ……っ!」
可愛い喘ぎ声を上げながら俺を呼ぶアカリ。
本当に俺を求めるのが上手い。
刺激すれば再び濡れ始める彼女の秘部。
気持ち良い。
「っ……アカリ。おいで……?」
俺はアカリを抱き寄せると上半身を起こして、繋がったまま自分の膝に座らせた。
「っ……」
ベッドの上に座っている俺に跨って向かい合うアカリは、体位が変わって顔を真っ赤にする。
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