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第12章 (3)ヴァロンside
3-3
しおりを挟む「……。
……。ちょっと、考えさせてくれ……」
「!……え?」
今度は俺がゴロッとアカリに背を向ける。
っ~~……ど、どうする?俺、どうする?!
ア、アカリが可愛くてヤバい……!!
じ、時間はまだ出勤まであるが……。
次抱いたら確実に抱き潰す自信がある……。
”いいじゃねぇか!
夫婦だろ?さっさとやれ!”
悪魔の声。
”駄目だよ!
ここは優しく抱き締めて休ませてあげなきゃ!”
天使の声。
抱きたい気持ちと、初めてのアカリに無理させたくない気持ちが葛藤した。
頭を抱える俺。
すると……。
アカリがそっと俺の背中に寄り添うようにしてきた。
「……。
も、もしかして私……。
っ……。つまらなかった……?」
「!?……はぁッ?」
思い掛けないアカリの問い掛けに、俺はすぐに振り返って彼女を見る。
「……わ、私だけ……。
気持ち良くなっちゃって、ごめっ……」
真っ赤になって、涙目で震えるアカリ。
俺はギョッとして首を横に振る。
「っ……待て待て待て待て!
誤解っ……アカリ!違うからッ……!」
っ……たく。
本当に……俺を誘うのが、上手いよな。
俺はアカリを胸に抱いて、頭を優しく撫でながら耳元で囁く。
「……俺も気持ち良かったよ。
ずっとアカリを抱いてたいって思うくらい」
「っ……ホント?」
「本当!」
額に口付けて微笑むと、彼女も安心したように微笑った。
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