【R18】夢の言葉と虹の架け橋【続編①】

第１２章 （３）ヴァロンside

３-２

ついさっきまで、あんなに大胆だったアカリ。
それが、今は可愛い女の子だ。

俺はニヤニヤと緩んでしまいそうな表情を抑えて、自分も掛け布団の中に入ると隠れているアカリを背中から抱き締めた。

「……離れないでよ、奥さん」

「っ……」

「……寂しいから、こっち見て？」

チュッと背中にキスすると、ビクッとした彼女はゆっくりと俺の方に身体を向けて向かい合った。

瞳が重なったら、俺達は自然と引かれ合うように唇を重ねて……。強く抱き合って、次第に深い口付けを繰り返していた。

「っ……ヤバ。
心も身体も、アカリなしじゃいらんねぇの……俺だわ」

唇を離して俺はククッと照れ笑いする。
くすぐったいけど、幸せで。
自然と溢れてくる笑顔。


「っ……可愛い」

アカリがそんな俺の表情を見て、拗ねたように見つめてくる。

「か、格好良くて……可愛くて……。
ズルいよ、ヴァロン。
……ほ、他の人に……見せたくない」

真っ赤な顔で、可愛い独占欲を呟く。

全く、俺だって同じ気持ちだ。
出来るならアカリをずっと腕の中に閉じ込めておきたい。

「……あんま、可愛い事言うな。
アカリが孕むまで抱き続けちまうぞ？」

じっと見つめると、真っ赤な顔をしたアカリがモジモジしながらチラチラ見てくる。

「ッ～～……。い、いいよ……？」

「！……は？」

「……私も、寂しい。
ヴァロンともっと……近くに、いたい」

「……」

アカリの言葉に、俺は固まった。