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(4)リディアside
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【港街/酒場】
長期任務から戻った私は、同僚達を誘って酒を浴びる程飲んだ。
大好きなお酒。
嫌な事があった時、いつも飲んだ。
……。
でも、ダメ……。
消えない、忘れられない…。
笑ってないと、騒いでないと、泣きそう。
飲んでないと、狂いそう……。
でも、全然酔えない。
ヤケになってた私は、その店で1番キツいお酒を飲んだ。
その時一緒に居たギルバートが、必死に止めてたくれたけど……。私は振り払った。
……。
何杯飲んだのか、もう分からなくて……。
さすがにボーッとしてカウンター席に倒れ込んだ。
酔い潰れた女。
惨めな自分。
可愛い女の子になんて私はやっぱりなれない。
顔を隠すように、私はカウンターにうつ伏せになって……泣いていた。
……
…………。
眠りに落ちそうになった時。
「おい、帰るぞ。起きろ、酔っ払い」
私の耳に届いたのは、優しい声。
ずっとずっと会いたかった、愛しい人。
大好きな大きな手が、私の肩に触れて優しく揺する。
来て、くれたんだ……。
っ……甘えたい。
ヴァロンに、甘えたい……ッ。
「ん~、むりぃ~……。
だっこ!ヴァロン~、だっこしてよ~」
私はお酒のせいにして、そう言いながらヴァロンに抱き付いた。
こんな事、今まで男性に言った事なんて……。一度もない。
真っ赤になっていく顔を隠すように私はヴァロンにしがみ付いていた。
……すると。
私の身体がフワッと、カウンター席から持ち上がる。
!っ……え、ッ?
私はヴァロンに、お姫様抱っこされていた。
長期任務から戻った私は、同僚達を誘って酒を浴びる程飲んだ。
大好きなお酒。
嫌な事があった時、いつも飲んだ。
……。
でも、ダメ……。
消えない、忘れられない…。
笑ってないと、騒いでないと、泣きそう。
飲んでないと、狂いそう……。
でも、全然酔えない。
ヤケになってた私は、その店で1番キツいお酒を飲んだ。
その時一緒に居たギルバートが、必死に止めてたくれたけど……。私は振り払った。
……。
何杯飲んだのか、もう分からなくて……。
さすがにボーッとしてカウンター席に倒れ込んだ。
酔い潰れた女。
惨めな自分。
可愛い女の子になんて私はやっぱりなれない。
顔を隠すように、私はカウンターにうつ伏せになって……泣いていた。
……
…………。
眠りに落ちそうになった時。
「おい、帰るぞ。起きろ、酔っ払い」
私の耳に届いたのは、優しい声。
ずっとずっと会いたかった、愛しい人。
大好きな大きな手が、私の肩に触れて優しく揺する。
来て、くれたんだ……。
っ……甘えたい。
ヴァロンに、甘えたい……ッ。
「ん~、むりぃ~……。
だっこ!ヴァロン~、だっこしてよ~」
私はお酒のせいにして、そう言いながらヴァロンに抱き付いた。
こんな事、今まで男性に言った事なんて……。一度もない。
真っ赤になっていく顔を隠すように私はヴァロンにしがみ付いていた。
……すると。
私の身体がフワッと、カウンター席から持ち上がる。
!っ……え、ッ?
私はヴァロンに、お姫様抱っこされていた。
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