スノウ2

☆リサーナ☆

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第6章(2)サクヤside

6-2-1

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花冠を作るのに必死で、全然足音も気配も感じなかった。

「おにいさん……だれ?」

知らない人。
見覚えもない人。
それなのに、その人はまるで自分の事を知っているかのような口調で「花嫁さん」と言った。
突然の出来事にただ呆然と見上げていると、そんなボクにニコッと微笑んだお兄さんは、地面に片膝を着いて言った。

「僕は風磨ふうま一条いちじょう 風磨ふうまって言うんだ」

「ふうま、さん?」

「君は、サクヤ君、だよね?」

「……なんで、サクのことしってるの?」

それに、花嫁さんってどう言う事ーー?

そう尋ねようとしたら、その前に風磨ふうまさんが言った。

「ここで何をしてたの?」

「えっ?……あ、かんむり……つくってたの」

「へぇ、器用なんだね」

褒めて、くれてる?

でも、何故かおかしな感じがした。
笑顔だけど、優しい口調だけど、どこか怖い。
そう感じて、早く花冠を完成させてこの場を去ろうと思ったボクは、風磨ふうまさんから視線を外すと再びせっせと手を動かし始めた。
するとまた、風磨ふうまさんが話し掛けてくる。

「それ、誰にあげるの?」

「……」

「……もしかして、紫夕しゆう?」

「!……しゆーのこと、しってるの?」

無視しようと思っていたのに、紫夕しゆうの名前を出されたら自然と反応してしまった。
視線が再び重なると、風磨ふうまさんが答える。

「知ってるよ。紫夕しゆうとは、友達なんだ」

「しゆーと、おともだち?」

「そう。だから、紫夕しゆうの事も、君の事も、僕はよく知ってるんだ」

よく知ってる。
そう言われて、風に吹かれたみたいに心が揺れた。ボクは思わず、どうしても聞きたくなった事を口に出す。

「じゃあ、「ゆき」のことも、しってる?」

それ、は。ゆき紫夕しゆうの大事な人だと分かってから、決して紫夕しゆうには聞く事が出来なかった質問だった。
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