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第6章(1)サクヤside
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……
…………。
「……!っ、あったぁ~」
幸い、歩いて5分程の辺りにシロツメクサが生えている場所を見付けた。
森が少し開けた、原っぱ。柔らかい草の上に座り込んで、傍らに置いた恐竜のぬいぐるみに見守られながら花冠を完成させる為に必死に手を動かしていた。
けど、その時ーー。
「ようやく会えたね」
!ーー……え、っ?
声と同時に、フッとお日様が遮られて影が出来る。
背後を振り返ると、そこに居たのは背の高い、白いロングコートを身に纏った、焦げ茶色の髪の男性。
「迎えに来たよ。僕の花嫁さん」
知らない人なのに、その人はボクに、そう言って微笑んだ。
…………。
「……!っ、あったぁ~」
幸い、歩いて5分程の辺りにシロツメクサが生えている場所を見付けた。
森が少し開けた、原っぱ。柔らかい草の上に座り込んで、傍らに置いた恐竜のぬいぐるみに見守られながら花冠を完成させる為に必死に手を動かしていた。
けど、その時ーー。
「ようやく会えたね」
!ーー……え、っ?
声と同時に、フッとお日様が遮られて影が出来る。
背後を振り返ると、そこに居たのは背の高い、白いロングコートを身に纏った、焦げ茶色の髪の男性。
「迎えに来たよ。僕の花嫁さん」
知らない人なのに、その人はボクに、そう言って微笑んだ。
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